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信州上田、夫神岳(おがみだけ)の山道を覆う松林の中に、その塔はある。
この地にある安楽寺は、平安時代初頭に創立されたといわれるが、鎌倉時代以前の歴史ははっきりとしない。その中でも、この塔はもっとも古いものである。現存する八角塔としては唯一のもので、かつ禅宗様の三重塔としても大変稀有なものとされる。
全高18.75m、その印象的な八角の屋根の内には、詰組(つめぐみ)や扇垂木(おおぎたるき)など、細部にいたるまで禅宗様の建築様式が見られ、仏壇までもが八角の形で造られている。にもかかわらず、禅宗では珍しい大日如来像が安置されており、その点でも注目に値する。
全体が四重塔に見えるが、一番下の屋根は一層の裳層(もこし)とよばれる庇である。
1947年、長野県内の建造物としては初めて、松本城とともに国宝指定された。
この地にある安楽寺は、平安時代初頭に創立されたといわれるが、鎌倉時代以前の歴史ははっきりとしない。その中でも、この塔はもっとも古いものである。現存する八角塔としては唯一のもので、かつ禅宗様の三重塔としても大変稀有なものとされる。
全高18.75m、その印象的な八角の屋根の内には、詰組(つめぐみ)や扇垂木(おおぎたるき)など、細部にいたるまで禅宗様の建築様式が見られ、仏壇までもが八角の形で造られている。にもかかわらず、禅宗では珍しい大日如来像が安置されており、その点でも注目に値する。
全体が四重塔に見えるが、一番下の屋根は一層の裳層(もこし)とよばれる庇である。
1947年、長野県内の建造物としては初めて、松本城とともに国宝指定された。
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