NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/9/10


田代平湿原 Tashirotai-shitsugen 

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 田代平(たしろたい)湿原は青森市の東の外れ、八甲田山麓にある。もとは約二百万年前の火山活動で出現したカルデラ湖だったが、湖水堆積物とその後の八甲田火山の噴出物で埋めつくされた。現在は三つの木道が整備されているため歩きやすく、一時間ほどで周遊できる。
 一帯はさまざまな植物が群生し、湿原は市の天然記念物に指定されている。六月中旬にはレンゲツツジが朱橙色の花で夏の到来を告げ、六月下旬から七月上旬にかけてはニッコウキスゲが辺り一面を黄色に染める。ほかにもヒメシャクナゲ、ワタスゲ、ネバリノギラン、ウメバチソウといった高山植物が咲き誇り、ハイカーやトレッカーを楽しませている。酸ヶ湯方面に比べて人出は少なく、意外な穴場でもある。
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2008/6/18


野鹿池山 Nokaike-yama 

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 徳島県三好市の南に位置する「野鹿池山(のかいけやま)」は、徳島県と高知県の境にそびえる山である。
 この山は東峰と西峰が連なり、東峰は標高1294メートル、西峰は1303メートルである。別名を糠池山(ぬかのいけやま)といい、高知県大豊町にある三大渓谷のひとつ、奥大田川渓谷(おこうたけいこく)の最奥に位置している。
 野鹿池山の語源となる野鹿の池は、現在では一部に湿原が残り、樹高が約3メートル以下の低木が茂っている。その近くに野鹿池神社がある。神社の方に向かって桟板が敷いてあり、尾瀬のような湿原となっている。
 この山の北斜面には、純林状のホンシャクナゲが自生し、6月初旬には美しい姿を見せる。また、下方の湿地や腐植土上にははオオミズゴケの群生が見られ、学術的に貴重な地域として知られている。
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2008/6/5


霧が峰 Kiri-ga-mine 

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 霧が峰(きりがみね)は、長野県の茅野市~諏訪市~諏訪郡下諏訪町~小県郡長和町にまたがる、標高1925mの山である。日本百名山のひとつに選ばれている。
 八ヶ岳中信高原国定公園中部にある霧が峰高原は標高1500m~1900mにあり、日本では珍しいアスピーデ型火山の産物で、たおやかな起伏がどこまでも続いている。
 山名は、名前通り、霧が多いことに由来している。
 現在でも882種という湿原植物、高山植物が咲き乱れる大草原を維持しており、特にニッコウキスゲの名所として有名で、開花時期には霧ヶ峰花まつりも行われている。
 日本グライダー発祥の地といわれ、土日休日を始め、多くのグライダーが飛行している。
 霧が峰は、国の特別天然記念物に指定されている八島ヶ原湿原なども存在する、豊かな自然と高原を持つ山である。
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2008/6/4


会津駒ヶ岳 Aizu-komagadake 

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 会津駒ケ岳(あいづこまがたけ)は、福島県南部に広がる尾瀬国立公園の一部にあり、尾瀬の北方に位置する山である。
 日本百名山にも数えられる雄大でなだらかな山容を誇る山は、標高2133m。福島県内では燧ヶ岳(ひうちがたけ)に次ぐ高峰で、会津のシンボル的な山として、「会津駒(あいづこま)」の名称でも親しまれている。
 山頂付近は草原状のいわゆる「お花畑」になっており、池塘(ちとう)が点在する高層湿原が広がっており、山頂から北に位置する中門岳までのたおやかに伸びる湿原状の稜線は天上の楽園とも称される絶景である。
 そうしたことから植物も豊富で、ハクサンコザクラやチングルマ、イワカガミなどの高山植物の群落が、同山の大きな魅力の一つとなっている。
 山頂からの景色も素晴らしく、周辺の尾瀬の山々や南会津、日光、奥利根などの山並みを眺望することができ、美しい花々と、南東北の絶景を堪能できる、まさに楽園のような山である。
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2008/5/12


八甲田山 Hakkouda-san 

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 八甲田山(はっこうださん)は、青森県の中央部、奥羽山脈の北にある北八甲田連峰と南八甲田連峰の総称である。那須火山帯に属し、最高峰は北八甲田連峰にある高さ1584メートルの八甲大岳で、日本百名山のひとつに数えられる。
 八甲田連峰はどれも美しい円すい型で、ゆるやかな袖を伸ばしている。多くの川が流れ込んでおり、奥入瀬川(おいらせがわ)や七戸川(しちのへがわ)が東へ、荒川(あらかわ)や駒込川(こまごめがわ)が北へ、そして浅瀬石川(あせいしがわ)が西へ流れている。
 山麓から中腹まではブナ林になっており、中腹から上は針葉樹であるアオモリトドマツなどが広がる。いたるところに湿原ががあり、湿原植物が多くみられるのも特徴である。また、冬の八甲田の樹氷は規模が大きく、1月から3月にかけて樹氷の間を滑りぬける山岳スキーは、日本一の美しさを誇るといわれる。
 田茂萢岳(たもやちだけ)には八甲田山ロープウェーがかかり、山麓駅から山頂駅まで、約650メートルを10分程で結んでいる。
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2008/5/9


鳥海マリモ Choukai-marimo 

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 鳥海マリモ(ちょうかいまりも)は、秋田県にかほ市の獅子ケ鼻湿原(ししがはなしつげん)にて、四月~一一月に見られる植物である。
 獅子ケ鼻湿原は、標高500~550mの鳥海山北側斜面に広がる26ヘクタールの湿原で、出壺と呼ばれる4ケ所の豊富な湧き水に恵まれ、その湧き水の周辺や川底の至る所に多種多量のコケ類が密生している。
 湿原植物が自生する群落は、県の天然記念物に指定されている。
 鳥海マリモは、阿寒湖の球形のマリモとは異なり、クッション状に密生していて、ハンデルソロイゴケ・ヒラウロコゴケ等の混成体が水中で球状に発達したものを言い、その中には1mを越すものも確認されている。
 鳥海マリモは、日本ではここと八ヶ岳の2ヵ所、世界的にみても地中海沿岸にのみ確認されている、貴重な植物である。
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2008/2/29


矢川緑地 Yagawa-ryokuchi 

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 昭和五二(1977)年に東京都の緑地保全地域の指定を受けた「矢川緑地(やがわりょくち)」は、南部線・矢川駅から西へ進んだところに位置する。広さは約2・1ヘクタールあり、流路の所々に湧水が見られ、湿地帯が広がっている。
 矢川は、立川段丘崖下からの湧き水を源とし、途中甲州街道を横断して、青柳段丘崖先で府中用水の支流と合流する、長さ約1・5キロメートルの小川である。矢川という名前の由来は、流れが早いため、まるで弓から離れた矢のような川の流れであることから、その名がついたといわれている。
 緑地の半分は矢川の水をひいた湿原、もう半分は水辺を好むヤナギが目立つ雑木林になっている。貴重な湿地性の草本類が多く見られ、ミクリなどの貴重な制裁植物を見ることができる。
 植物や鳥などの生育環境が整い、湿地の上に整備された木道を進みながら散策することができる。
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2008/2/1


落石岬湿原 Ochiishi-misaki-shitsugen Ochiishi-misaki Wetland

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 北海道の根室半島の付根に位置し、太平洋に突出する台地状の小さな岬。そこに広がるのが落石岬湿原である。
 岬全体を占める台地状の部分は、その全てが北方湿原として発達しており、道指定の自然環境保全地域にもなっている。
 湿原は、国の特別天然記念物であるサカイツツジの南限自生地としても知られており、六月頃に小さな花を見る事が出来る。
 この他にもミズバショウやハクサンチドリ、ワタスゲなどが自生しており、北海道の大自然を満喫することができる。
 湿原には木道が整備されており、そこを通っていくと、アカエゾマツの湿地林を抜けた先に灯台が見えてくる。
 灯台は日本のほぼ最東端にあたり、はるかな水平線を有する太平洋や台地から海へと落ちるダイナミックな海岸美、どこまでも続くかのような緑の湿原などの大パノラマが楽しめる。
 自然環境保全地域であるため、観光的な構造物などはいっさいなく、自然の景観を心行くまで堪能することができる。
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