NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/9/8


朝倉の梯子獅子 Asakura-no-hashigo-jishi 

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 朝倉の梯子獅子(はしごじし)は、愛知県知多市新知の牟山(むさん)神社にて毎年10月第1日曜日に行われている神事である。県の無形民俗文化財に指定されている。
 牟山神社は、文永三(1266)年に藤原源太正成が創建したと伝えられる古社で、天御中主尊、大己貴尊、少彦名尊を祀る。
 慶長三(1598)年、村に現れたイノシシが農作物を荒らしたので、これを梯子攻めにして退治した。翌年、例祭にて梯子に登る雄獅子の舞を演じたのが始まりとされている。
 梯子獅子では、31段の梯子と高さ約9mの櫓の上で、雄獅子の面をかぶった二人一組の獅子がお囃子に合わせて曲芸的な、はなれ技を演技する。
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2008/6/30


北精進ケ滝 Kitashoujiga-taki 

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 長野県に隣接する山梨県北杜市(ほくとし)は平成の大合併によって生まれた、山々に囲まれた市である。その武川地区に東日本最大の北精進ヶ滝(しょうじがだき)がある。
 神仏祈願のために、この滝を浴びて身を清めたことがその名の由来となっており、南アルプス南側にあるドンドコ沢の、南精進ヶ滝に対して名付けられたともいわれている。
 北精進ヶ滝は、南アルプス北側に連なる鳳凰三山のひとつ、地蔵ヶ岳を源流としている石空川(いしうとろがわ)に懸かる滝である。石空川渓谷には大小五つの滝があるが、中でも北精進ヶ滝は落差が一二一mもある堂々たる姿で、日本の滝一〇〇選にも選ばれている。
 滝見駐車場から滝までは遊歩道が整備されている。鉄の梯子や吊り橋、丸太橋などがあり、美しい自然の彩りを楽しみながら変化に富んだ道を進んでいくと、壮大な滝が姿を現す。
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2008/6/25


鹿島槍岳 Kashimayariga-dake 

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 北アルプスの中でも黒部川東側に連なる山々を、立山連峰に対して後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)と呼ぶ。その後立山連峰のほぼ中央に位置するのが、日本百名山の一つでもある、鹿島槍岳(かしまやりがだけ)である。
 槍ヶ岳は頂上部に南と北の二つの峰を持つ、双耳峰と呼ばれる優雅な姿の山である。その山容とは逆に、岩稜の雄々しい姿と大きさが登山者を圧倒する。
 夏場の登山道はウサギギク、ミヤマキンポウゲ、チングルマ、イワギキョウ、キヌガワソウなど豊富な瑞々しい高山植物に飾られる。
 山頂が近づくにつれ傾斜は厳しくなり、鎖や梯子が利用された箇所が増え、気の抜けない道が続くという。
 山頂から遥か彼方に見下ろす、雪渓の姿はスリル満点の絶景である。
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2008/6/23


五竜岳 Goryuu-dake 

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 立山連峰に対して黒部川東側に連なる北アルプスの山々を、後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)と呼ぶ。その後立山連峰のひとつが富山県と長野県に跨る五竜岳(ごりゅうだけ)である。日本百名山の一つで、五龍岳とも表記される。
 五竜の由来は定かではないが、一説によると、頂上付近に菱形の雪形が見られ、それが武田家の家紋「武田菱」につながり、「御菱(ごりょう)」が転じて「ごりゅう」になったと伝えられている。
 鹿島槍岳と並ぶ五竜岳は、八峰キレットと呼ばれる、難易度の非常に高いルートを挟むような形で並んでいる。八峰キレットは、細かい岩の大きな裂け目が深い断崖になっているが、鎖や梯子でかなり整備されているという。
 頂上付近の岩場に次ぐ岩場の険しい道を鎖を伝って登ると、ようやく大パノラマが一望できる頂上に到達する。
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茶釜の滝 Chagama-no-taki 

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 秋田県角館市を流れる夜明島川(よあけじまがわ)の源流部に、日本の滝一〇〇選にも選ばれた、落差一〇〇mの茶釜の滝(ちゃがまのたき)がある。
 茶釜の滝へ行くには、大場谷地からの山ルートと、夜明島渓谷からの沢登りルートがある。かなりの難所としても有名で、どちらのルートも道なき道のため、危険を伴う。特に沢登りルートは、川を渡ったり、ロープ・鎖・梯子伝いに沢を越えるため、軽装では難しい。それを乗り越え、標高約七五〇mの地点にたどり着くと壮大な眺めが広がってくる。一〇〇mの高さから飛び出す水が途中の岩にぶつかり、流れを変えながら滝壺に勢いよく飛び込む姿は見るものを飽きさせない。茶釜に注がれる水のように見えることからその名がついたという。
 人を寄せ付けない自然の厳しさと神秘性を感じさせる滝。到着した達成感もひとしおである。
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2007/11/19


【哲】 Tetsu Wise, Sagacious

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 この字の上の部分は「折」ですが、旧字形ではかなり違います。
 「斤」は斧の形ですが、「扌」は、手ではないのです。手で斧を使うのは常識ですので、いちいち記す必要はありません。ここでは斧で作られる対象が描かれています。宮島の厳島神社などには、「神梯」とよばれる神が天に陟(のぼ)り降りするときに用いる梯(はしご)があります。中国の聖地にもよくある木製の梯です。「哲」の字の上部の「扌」は神梯であり、斧で神梯を作ることを表します。そして、下部の「口」は祝詞を入れる器であるので、この字は神を迎えるときの心や精神状態を象(かたど)っています。それで、古代から「明らか」、「賢明」という意味がありました。
 王様のことをこの形容詞で表すこともよくありました。同じ意味で祝詞の器「口」の代わりに「心」を置く字体もあり、古い辞書には「敬なり」という意味を説明しています。
 広く東アジアに影響を及ぼし、徳川幕府の政治哲学思想にもなった朱子学は「敬」を指導概念にするもので、この哲の旧字体「悊」の字義に該当します。
 また、これよりも前から吉二つをあわせる異体字の「喆(てつ)」があります。後漢の時代に記された字書『説文解字』に基づいて白川静先生は吉三つからなる「嚞(てつ)」も紹介しています。
 
■ 哲/悊・金文(きんぶん)左
■ 哲・古文(こぶん)右
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2007/10/3


梯子滝 Hashigo-daki 

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 梯子滝(はしごだき)は、北海道岩内郡岩内町にある名瀑。
 以前は岩内町市街から島牧方面へ進み、敷島内の集落を越えたところにある樺杣内覆道と鵜の岩トンネルの間のわずかな場所を流れていたが、現在はこれを迂回する新トンネルの上を流れている。
 このトンネルは、長さが4km近くあり、出口は雷電温泉手前になるため、現在は海上で船から見ることしかできない「幻の滝」である。
 高い崖から三段になって水流が流れ落ちる様は圧巻。冬には水が大きく氷結し、見事な氷瀑を見ることができる。厳しい海風が吹き付ける北海道ならではの風景である。
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