NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/9/8


阿久比谷虫供養 Agui-dani-musi-kuyou 

Jp

 阿久比(あぐい)谷虫供養は、愛知県知多郡阿久比町にて毎年9月23日の秋分の日に開催されている行事である。県指定の無形民俗文化財とされる。
 虫供養は、農作物を収穫するために殺生した虫の供養のため念仏を授ける行事で、融通念仏の始祖・良人上人(1072~1132)の教えにより、平安時代から始まったとされている。
 現在、阿久比谷では町内13地区の持ち回りで当番を受け持ち、当番になる地区では寒干しや土用干しを行いながら1年の準備をかけ、虫供養当日を迎える。
 会場には7つの番小屋と大道場が建てられ、午後1時頃になると道場から「南無阿弥陀仏」の念仏が聞こえ、百万遍念仏が始まる。訪れる者は、小屋の前で静かに手を合わせ、虫供養と豊作の感謝をする。
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2008/5/20


彼岸 Higan 

Jp

 彼岸(ひがん)とは、季節の移り変わりを把握するために設けられた雑節の一つで、春分と秋分それぞれを中日として、前後三日間を合わせた七日間が該当する。また、仏教行事である「彼岸会」(ひがんえ)のことも表す。
 最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「はしりくち」と呼び、仏教における、煩悩を脱した悟りの境地を表すもので、煩悩や迷いに満ちたこの世は「此岸」(しがん)と呼び、その対岸にあたる場所である。
 元々は中国から伝わったもので、中国では彼岸と此岸の関係から、日々の行いを律する戒めのようなものであったが、日本に伝来してから、いつのまにか法要を営み、祖先を祀る行事へと変化したとされ、日本においては大同元(806)年に初めて、彼岸会が催されたといわれている。
 お彼岸で供えられるぼた餅やおはぎは、春の牡丹と秋の萩に由来しているという。
 お盆にしか帰えれないご先祖様にとっては、夏以外の季節を感じられる各別のお供え物になるに違いない。
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2007/1/12


江戸簾 Edosudare Edo Sudare Blinds

Jp En

 江戸簾(すだれ)は、竹などの天然素材を生かしたところが特色の伝統工芸品である。
 簾は平安時代、宮廷で用いられていたことが「枕草子」から知られている。主な技術は江戸時代前期に確立したと言われ、専門の御簾師もいたという。
 浮世絵の代表的絵師、喜多川歌麿(1753〜1806)の作品である「百科園涼み」「簾ごし美人図」「風俗三段娘」などにもしばしば登場しており、江戸時代には日常的に使用されていた。
 江戸簾の特色は、竹、萩、御業、蒲、よし、などの天然素材の味わいをそのまま生かしているところにある。最も多く利用されている竹は、肉質が固くしまっていて色艶が良い秋の彼岸から春の彼岸までの間に採取する。
 江戸簾は、現代でも粋な室内装飾品として活用されており、夏の風情を彩る工芸品である。
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