NIPPON Kichi - 日本吉

2008/2/27

床柱 Tokobashira 

Jp


 床柱(とこばしら)は、床の間と床脇を隔てる境に立てられる一番太い柱で、床の間を構成する上で非常に重要なものである。
 その床柱には特別な趣を持つ、装飾的で高価な木材である「銘木」(めいぼく)を用いることが重要とされ、「紫檀」や「檜」、「桑」、「黒檀」等、味わいのある木を素材として面を取り、角柱に加工したものが一般的である。
 また、床の間の造作に合わせて床柱も変えられ、本来の床の間の形から若干崩した「草」の床の間では、その趣に合わせて、皮が付いたままの天然木が用いられることもある。
 床の間自体は室町時代に生まれたとされ、室町以前はそれぞれ別の部屋に設けられていた床の間の主要部分の「床」と「書院」、「違い棚」を一体化したのがその始まりであるといわれており、床柱もその際、床の間を際立たせるためのまさに”顔”として用いられるようになったとされている。
 一本通った銘木の床柱は、それだけで床の間を趣きある空間に変えてくれる。

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床柱




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