NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/2/21


猩々緋色(ショウジョウヒイロ) Shoujouhi-iro 

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 猩々緋色(しょうじょうひいろ)は日本古来の伝統色のひとつで、極めて鮮やかな赤色のことである。染料の原材料はケルメスという昆虫であったが、その後ケルメスより更に色の強いコチニールカイガラムシが使われるようになったといわれている。
 「猩々」とはオランウータンの和名でもあるが、元々は中国の伝説上の動物を指すといわれている。猩々は猿に似た、酒を好む動物で、顔だけでなく体毛も赤いと言われている。日本では猩々が能の演目としても定着しており、歌舞伎や日本舞踊でも演じられている。猩々緋色はその猩々の鮮明な赤い色に由来している。
 戦国時代の武将に大変好まれた色といわれており、南蛮船で猩々緋色に染められた、羅紗(らしゃ)という毛織物が輸入されるようになると、裾の長い羽織物として好んで着用したといわれている。
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2008/1/22


鷽(ウソ) Uso Uso (Eurasian Bullfinch)

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 鷽(ウソ)とは、雀くらいの大きさで、短い口ばし、オスの頬が薄紅色なのが特徴である。
 口笛を吹くときの口の形を表した「うそぶく」から、名前がついたとされる。
 鷽は、短くて太い口ばしを使い、木の葉や木の実などのほか、昆虫やクモなどを食べる。特にサクラやウメなどのつぼみが膨らむ頃、果樹の花芽を好んで食べるようになる。
 果樹の花芽を食べることによって、多すぎるつぼみを適度に摘んで間引きの役目を果たし、実を大きくするための益鳥として果樹農家に大切にされていた。
 しかし近年では、鷽に食べられた果樹には花が咲かず、収穫に大きな被害を与えるとして、有害鳥獣としての対象になるときがある。
 九州の福岡にある梅で有名な太宰府天満宮では、鷽を大切にしており、参拝者が木彫りのウソを交換し、交換したウソの中にある金色のウソを見事手にした人は幸福が訪れるという「ウソ替え」という行事が現在でもおこなわれている。
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2008/1/15


翡翠(カワセミ) Kawasemi 

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 翡翠という漢字は「かわせみ」と「ひすい」のどちらにも読める。
 水辺に生息する翡翠(かわせみ)は、様々な形態や生態を持ち、異質性の高いグループであるブッポウソウ目カワセミ科に属する鳥である。
 その美しい鮮やかな羽は、シャボン玉のように光の角度によって色が変わって見え、「渓流の宝石」とも呼ばれる。また翡翠のような緑色に見えることもあることから「翡翠」と記されるようになった。
 長いくちばし、鱗模様のやや大きな頭、短い尾や赤い足が特徴的で、雌は下のくちばしも赤いのも特徴である。
 日本の北海道を除く地域では一年中見られるといわれ、市街地の公園の池でも、水中に飛び込んで魚類や水生の昆虫を捕獲したり、水面を滞空飛行したりする翡翠(かわせみ)の姿が見られることがある。
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駒鳥(コマドリ) Komadori 

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 スズメ目ツグミ科に属する駒鳥(こまどり)は、頭部から背中、尾にかけてオレンジ色の羽が美しく特徴的な鳥である。
 馬のいななきに似た「ヒンカララ」というのびやかで力強い鳴き声を持つことから、駒鳥という名前がついたといわれている。馬のことを古くは「駒(こま)」といった。
 森林や渓流に響き渡る独特の鳴き声はとても美しく、ウグイス、オオルリと共に「日本三鳴鳥」と呼ばれている。
 全長約一五cm。スズメと同じくらいの大きさで、日本のやや標高の高い森林で、昆虫類や蜘蛛などを捕食しながら繁殖し、中国南部などで冬を過ごす夏鳥である。
 同じスズメ目に属する赤髭(あかひげ)の学名と、事務的なミスで入れ替わってしまったという、珍しいエピソードも持っている。
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木葉梟(コノハズク) Konohazuku 

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 愛知県の県鳥に指定されているのが「木葉梟(コノハズク)」である。
 褐色の顔、金色の目をもつ木葉梟は、フクロウ科の鳥類で、全長は約二〇センチメートルあり、日本に飛来するフクロウの仲間の中では一番小さな種類で知られる。
 この鳥は、アジアの温帯から熱帯にかけて生息し、日本へは夏鳥として東南アジアから渡ってくる。
 山地にある森林に生息し、樹洞やキツツキの古巣を巣にしている。
 夜行性で、昼間は樹上に止まり休み、食性は動物食で昆虫類、節足動物を食べて生活している。
 「ぶっぽうそう」となく鳴声の主が仏法僧と信じられてきたが、実は「木葉梟」であることが昭和一〇(1935)年に判明した。
 本当の「仏法僧」は、だみ声で鳴き、青緑色でくちばしが赤いのに対し、木葉梟は褐色で金色の目をしている。
 このことから、木葉梟を「声の仏法僧」、仏法僧を「姿の仏法僧」と呼ぶこともある。
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2008/1/8


伊豆沼・内沼 Izu-numa Uchi-numa Izunuma and Uchinuma

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 伊豆沼・内沼は、宮城県の仙北平野の中にある4平方キロメートルの低地湖沼である。
 この地方は比較的気候が安定しており、水が凍りにくい為、ハクガンやシジュウカラガンなど様々な種類の水鳥が滞在する場である。水辺にはヨシをはじめとするたくさんの植物が生息し、水生植物や昆虫類、魚類の宝庫でもある。
 昭和六〇(1985)年、生物にとって貴重な生息地であることが認められ、湿原の保存に関する国際条約であるラムサール条約の登録湿地となった。
 野鳥を観察したり、ハスを眺めたり、日の出時の三万羽のガンがいっせいに羽ばたく様を見ることができる。この羽音は環境省「日本の音風景百選」の一つに選ばれている。
 四季を通じて自然と親しむことができる。
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2007/11/5


香川 ホタル kagawa hotaru Fireflies in Kagawa

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 ホタルといえば、昔は日本各地で見ることが出来たが、環境の急激な変化により、現在ではホタルを見ることが出来る場所は非常に少なくなってきている。
 夏の夜空の星のように、淡い光を放ち輝きながら飛びまわるホタル。ホタルは甲虫類に属する昆虫であるが、成虫になり光りはじめてからは、一〇日間しか生きることが出来ない。
 香川県では、広範囲に渡りホタルの生息を助ける活動が行われており、専用の水路を造成している地域まである。そのため、多くの地域でゲンジボタルやヘイケボタルを見ることが出来る。
 生息場所として有名なのは、坂出市の神谷神社(かんだにじんじゃ)、高松市の香東川(こうとうがわ)一円などがあり、ホタル祭りを開催するなど町をあげてホタルの生息に力を注ぎ込んでいるところも多い。
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2007/10/23


時田英明 Tokita Hideaki Hideaki Tokita

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 日本に数十人しかいないといわれる根付の世界で、大型新人として注目をあつめる根付師・時田英明(ときたひであき)。1979年、東京都生まれ。
 根付とは、江戸時代に流行した、印籠や巾着などを帯から提げるための「留め具」となる小さな飾り物のこと。現在、コレクターは日本よりも海外に多く、彼もまた留学先のニュージーランドで根付の存在をはじめて知り、翡翠彫刻を学び始める。
 その後同国にて、師匠となる彫刻家・ミック氏と出会う。彼に学びながら彫り始めた根付は、世界トップクラスの根付コレクターから絶賛、奨励を受けるようになっていき、2007年には国内でも「日本象牙彫刻会・新人賞」を受賞した。
 「観察する時間は、教わっている時間と同じ。たかが葉っぱ一枚でも、何かを得ようとする努力で、何かが得られる」
 自分をぎりぎりに追い込みながら、直感を研ぎ澄ます生き方の中で生まれる作品は、唯一無二の強烈な存在感を解き放つ。
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日本の美意識。

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