NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/6/6


光輝く氷のぼんぼりとかまくら祭り Hikarikagayakukoori-no-bonbori-to-kamakura-matsuri 

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 光輝く氷のぼんぼりとかまくら祭りは、平家の落人の里として知られる、栃木県日光市湯西川温泉の冬の風物詩とされる。毎年1月末から2月末日の約一ヶ月行われるという。
 旧栗山村(現在の湯西川地区)は、約800年前の源平の戦いに敗れて身を隠した平家の、落人伝説を伝える地域とされている。
 舞い降りる雪の中に浮かぶ氷のぼんぼりのほのかな光と、暖かいかまくらの中で、雪深い湯西川温泉ならではの風情が楽しめる。そして、夕暮れになる午後5時30分から午後9時まで、氷のぼんぼりに灯りがともされ、ファンタスティックな世界に変わるという。
 メイン会場の他にも、湯西川沿いの沢口河川敷にミニかまくらが作られ、そのひとつひとつにもろうそくの灯りがともされて幻想的な世界を体験できる。
 また、日曜祝祭日には餅つき大会も行われ、ミニかまくら作りも体験する事ができる。
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2008/4/11


南部鉄製 ひねり火箸 Nanbutetsu-sei Hineri-hibashi 

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 古来より日本の冬を暖めてきた火鉢。
 中に炭を入れて火を焚けば、周りに緩やかに、まどろむような温もりをもたらし、網を引いて餅でも乗せれば、たちどころにそこは家族の団欒の場と化す。
 そんな火鉢になくてはならないのが火箸である。炭を足したり、均したりするために使用するため、主に金属でできた25~40cmほどのものが多いとされる。
 「南部鉄製ひねり火箸」も、そうした火箸の逸品であり、およそ四百年の歴史と伝統を誇る南部鉄で作られたものだ。
 南部鉄独特の、黒鉛のような深く落ち着いた色合いは、どんな火鉢の傍らにもよく合い、普段の光景に溶け込む火鉢をぐっと惹き立たせてくれる。
 また、箸の後端には味わいのある「ひねり」が加えられており、見た目と共に手にした時にしっくりとなじむ。
 特に用はなくとも、なんとなく火鉢に寄り添い、炭をつつく。
 そんなことをしたくなる火箸である。
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2008/4/4


石尊様の裸祭り Sekison-sama-no-hadaka-,atsuri The Naked Festival at Sekison Shrine

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 宮城県栗原市若柳の武鎗(むやり)地区で、毎年三月の第二日曜日、石尊様の裸祭り(せきそんさまのはだかまつり)が開催されている。
 まだ冬の寒さが残る朝、腰わらにわらじ、白いはちまきを身に着けた裸の厄男たちが水を体にかぶりながら地域を練り歩き、各家に立ち寄って盛大に水をかけて回る。これは火伏せを祈願したものだ。
 およそ2キロ、120世帯の家全てをまわり、威勢の良い掛け声で水をかけると、見物人からは拍手や歓声があがった。
 石尊神社は室町期の大火の際に火勢を鎮めた事から由縁し、防火の守り神としての信仰されている。ご利益にあやかって里の人がこの裸祭りを始め、室町期から続く伝統行事となった。
 この祭りが終わると寒さが和らぎ春が訪れる。
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2008/1/15


大鷲(オオワシ) Oowashi 

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 日本に生息する、タカ目とフクロウ目の猛禽類(もうきんるい)の中で最大の種が、大鷲(おおわし)である。
 冬に北日本に渡来し、全長は約100センチメートル、体重は5~9キログラムあり、世界でも屈指の大きさとして知られている。
 黄色いくちばしと白い長い尾が特徴で、翼を広げると実に2メートルを越える。大きさはオスの方がメスよりやや小さい。
 北海道知床半島の羅臼には千羽以上が越冬する。流氷が早くから接岸する年だと、大鷲の数も増えるといわれる。
 冬場にこの海域でタラ漁がおこなわれるため、この地に訪れるといわれ、大きなメスだとサケやタラを捕らえて、海面を数百メートルも飛んでいく姿がみられる。
 主食は魚であるが、東シベリア地方ではアザラシの子どもやホッキョクギツネを捕らえるときもある。
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2007/11/14


椿 Tsubaki 

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 ツバキ科・ツバキ属である植物の総称である「椿(つばき)」は、秋の終わりから春にかけて美しい花を咲かせ、良質の油が取れるなど利用価値も高く、自然志向の化粧品などに使われている。
 その種類は原種とされるヤブツバキをはじめ、日本産だけでも2000種以上とされ、様々な色、形など魅力的な花が楽しめる。
 厚葉樹(あつばき)や艶葉樹(つやばき)と呼ばれていたものが、変化していったとされ、古くから神聖な樹木として扱われた椿は古事記にも登場している。
 花の美しさを讃えた歌は万葉集でも歌われており、「春」の季語にもなっている。茶道や華道の流行によって、鎌倉時代から室町時代の頃に鑑賞される様になっていった。
 19世紀にはヨーロッパ諸国に伝えられ、園芸植物として品種改良が進み流行した為、「椿姫」など音楽や美術作品に取り上げられていく様になった。
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2007/9/10


鹿児島 大浪池 Kagoshima Oonami-ike Lake Onami-no-ike

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 鹿児島の大浪池(おおなみのいけ)は、鹿児島県霧島市牧園町にある池である。霧島連山10湖の中で2番目に大きく、新緑や紅葉の季節には多くの人で賑わう。
 霧島山の火山活動により約4万年前に形成された火口の跡に水がたまって出来た湖である。
 火口壁の高さは標高1412mで、日本一高い所にある火口湖とされている。
 竜神伝説も伝わるこの池は、10湖の中でも魚の棲む数少ない池の一つである。冬には霧氷も見所の一つだが、マガモやカルガモなどの渡り鳥も羽を休めている。
 この一帯は霧島屋久国立公園で、山麓には観光施設が多数あり、大浪池展望所から望む、池に映る韓国岳方向の四季折々の景色は、まさに絶景といえる。
 大浪池は、美しい景観と高さを誇る火口湖である。
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2007/9/6


きみがらスリッパ Kimigara-surippa Kimigara Slippers

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 青森県十和田地方では、とうもろこしの生産が盛んである。とうもろこしを方言で「きみ」と呼び、「きみ」の「から」、つまり実を覆っている皮を材料として作られるのが「きみがらスリッパ」である。
 昭和二二(1947)年、廃物となるきみがらを使い、農閑期を利用してスリッパを制作したのが始まりである。その後生産普及に努め、昭和三八(1963)年に「十和田きみがらスリッパ生産組合」を設立した。以来、十和田地方の伝統工芸品として知られるようになった。
 秋になると「きみ」の皮を一枚ずつ剥ぎ取り乾燥させ、冬の農閑期に編みこみをはじめる。すべてが手作業で行われ、また天然素材を使用しているので軽くて丈夫な上に湿気を呼ばず、履き心地が大変よいと評判である。また、きみがらに様々な色をつけることによって、鮮やかな彩りを編み出している。
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2007/8/31


佐久島 Saku-shima 

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 佐久島(さくしま)は、愛知県の知多半島と渥美半島に囲まれた、波穏やかな三河湾のほぼ真ん中に位置する、三河湾で最も大きい島である。本土側の一色港からおよそ10キロメートルで、一色港から定期船で約20分の距離にある。
 今から2500万年前に海中で堆積した島で、人が住むようになったのは紀元前3000年頃。古墳時代後期の古墳や縄文・弥生式の土器片などが出土している。
 海を生活の場として地域の文化を橋渡ししていた海部(あまべ)族の営みが、海運業として受け継がれたため、江戸時代には繁栄した。
 島の80パーセント以上が里山で、至るところで原風景を見ることができる。冬でもめったに降雪がなく、年間平均気温は15~17度と温暖な気候である。
 
 
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