NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/10/2


大慈禅寺 Daijizen-ji 

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 大慈禅寺(だいじぜんじ)は、熊本市の南部に位置し、古くから九州の曹洞宗の本山として人々の篤い信仰を集めてきた古刹である。
 創建は鎌倉時代の弘安元(1278)年。曹洞宗の開祖である道元禅師の高弟寒厳(かんがん)禅師(順徳天皇の第3皇太子)により開山された。
 開祖当時より時の権力者の庇護を受け、敷地4町の寺域内には殿堂僧房が立ち並んでいたという。また、この寺は数々の寺宝を持ち、寒厳義伊文書四類と梵鐘は国の重要文化財だ。その他掛け軸や仏像、宝筐印塔などの石造物の多くが県の重要文化財に指定されている。
 境内には、種田山頭火や夏目漱石の句碑が立つ。大慈禅寺の凛としたその品格のある存在感が、歴史的文化人たちに愛されてきたのである。
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2008/9/11


一目千本桜 Hitomesenbon-zakura 

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 春、宮城県の大河原町から柴田町にかけて流れる阿武隈川の支流・白石川沿いは、桜の回廊になる。
 古木、若木と合わせて1000本を超すソメイヨシノが8kmに渡って連なり、文字通り「一目で千本見える」ことから一目千本桜(ひとめせんぼんざくら)と名付けられた。
 この桜の木々は、地元出身で東京で成功した高山開治郎という実業家が大正時代に苗木を寄付し、自らも植樹したのが、この桜の名所のはじまりである。
 桜の頃は、遠くに見える蔵王連峰にはまだ雪が残る。白石川の先には、こちらも桜が咲き誇る船岡城址公園があり、町中が一面の桜色に染まる。
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2008/8/8


瑞龍寺 しだれ桜 Zuiryuu-ji Shidare-zakura 

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 三重県豊田市にある瑞龍寺(ずいりゅうじ)の境内には、長い枝を垂れ下げ、その先端にたくさん花をつける美しいしだれ桜の老大木がある。正保年間(1644~1648)年の植樹とされ、樹齢はなんと360余年。樹高8メートル、幹周りは3.35メートルもある。
 昭和四六(1971)年に愛知県の天然記念物に指定されたが、その後枯死する枝が多くみられた。一旦は切り倒されることも検討されたが、「長年、人々に親しまれてきた桜を生き返らせよう」との奮起により、平成三(1991)年から枯れた幹・枝・根を除去し、防菌処理を行い、また樹勢の良い枝から根を誘引するとともに適切な肥培管理を行った。これらの有志の努力に答えるようにみごと息を吹き返し、以前と同様の見事な花を咲かせるようになった。
 平成七年からは「しだれ桜を守る会」が発足し、桜の管理に当たっている。
 毎年四月中旬の満開期には、日没から午後9時までライトアップされる。
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2008/7/11


山水屏風 Senzui-byoubu 

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京都国立博物館に収蔵される山水屏風(さんずいびょうぶ)は、現存する平安時代の屏風絵としては、唯一の品であり、国宝として指定されている。
 平安時代、中国的風俗が描かれた唐絵屏風は、東寺や、醍醐寺などの真言寺院で、頭頂に水を灌ぎ、正統な継承者とする為の灌頂(かんじょう)儀式を受ける際に、調度品として高位の人物の座所に立てられていた。山水屏風の名称は、そうして水を用いる灌頂儀式を行うときに用いる屏風であることからつけられた。
「山水屏風」は、縁取りのある6面の扇から構成され、山、花、木などの春の風景、人物、小鳥、馬などが、生き生きと描かれている。
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2008/5/15


松本家具 Matsumoto-kagu 

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 松本家具(まつもとかぐ)は、安土桃山時代(1568~1603)に、信州松本で職人仕事の一つとして始まったとされる。江戸時代末期には、庶民が日常生活で使う家具も生産されるようになり、大きな発展を遂げた。主な製品に箪笥・飾り棚・座卓などがある。
 ケヤキ・ナラ・ミズメといった信州産の木を乾燥させた良質な無垢材(むくざい)を使用し、一人の職人が一貫して一つの家具を完成まで手作業で丹念に作り上げる。その評判は各地に広まり、松本は家具の産地として全国的に知られるようになった。
 松本家具では木の部材を接合する際、複雑な刻みを施した接手(つぎて)と組手(くみて)を作って組み合わせる「接組手」と呼ばれる伝統技法を駆使する。特に「鯱留(しゃちどめ)」は松本特有のもので、一度組んだら決して壊れることがないという。塗装は拭き漆で、十数回にわたって漆を塗り重ね、重厚さと美しさを引き出す。昭和五一(1976)年、通産大臣(現経済産業大臣)により伝統工芸品に指定された。
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2008/4/15


携帯銘木箸ケースと銘木箸のセット Keitai-meibokuhashikeesu-to-meibokuhashi-no-setto 

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 銘木工芸で知られている、「山匠」(やましょう)の丹精込めた、手作りの銘木箸と携帯銘木箸ケースのセット。
 貴重な銘木から一つ一つ削りだして造り上げた、職人の腕が活きる携帯用ケースで、削りだしのため、長年愛用しても木目はそのままに、味わいと艶さえ出てくる品である。
 木質を選ぶ事が出来るようになっており、黒檀は非常に重く硬い材で耐久性に優れ、紅紫団は暗紫紅色で質硬く木目が美しく、黒柿は重硬で肌目は緻密であり、他にウェッヂ、樫、えんじゅ、栓、かえで、栗、たも、柿など、多種多様な品揃えを誇る。
 携帯銘木箸ケースと銘木箸のセットは、屋外での食事を一段とおいしく、楽しくする事が出来る、1本1本丹念に削り、磨き上げた食卓の芸術品である。
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2008/3/18


日向はまぐり碁石 Hyuuga-hamaguri-goishi Hyuga Clam Go Stones

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 日向はまぐり碁石(ごいし)は日向地方で採取されるはまぐりの貝殻を原料に作られる碁石のことである。
 碁石は中国から伝わったものであり、明治以前、碁石製作には石や木、宝石類が使用されていた。
 明治に入り大阪で三河地方の桑名のはまぐりを材料に碁石製造が盛んとなった。しかし、桑名のはまぐりが品不足となり、日向地方の海岸によいはまぐりがあることが分かり、その後、大阪では日向地方のはまぐりを材料に碁石が作られるようになった。
 明治四一(1908)年頃、日向地方出身で、大阪で碁石作りの修行をしていた原田清吉氏が大阪から仕事仲間の小川栄次郎を呼び寄せ、日向地方で碁石作りをはじた。二人の努力の結果、碁石作りは日向地方の地場産業として大きく成長して行ったのである。
 現在では、日本で唯一のはまぐり碁石の産地であり、長年の間に築かわれた碁石作りの技術は世界からも高い評価を得ている。
 日向はまぐり碁石は、その手触り、色合い、光沢、形、どれをとっても最高級の碁石である。
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2008/3/11


杉 Sugi 

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 「杉(すぎ)」は日本固有の針葉樹で、南は屋久島から北は東北地方までと広い地域に分布している。ヒノキ目・スギ科に分類され、材木資源として檜(ひのき)と共に多く植林されている。その面積は、日本全国の12%を占めるほどだ。
 常緑の高木で、杉の名の由来「まっすぐの木」で判る様に細長く直立し50m程の高さにまで伸びる。枝は全体が上向きに伸び、葉は先が針状に尖って生えていく。花は2〜4月頃に開花し、長さが5mm位の楕円形の雄花とほぼ球形の雌花が枝先に密生する。
 古くから建築材料として角材や板材などに用いられ、子供のおもちゃにも使われていた。樹皮や葉まで利用出来る事から、重要な木材として重宝されてきた。
 通常、樹齢300年程と言われている杉も、世界自然遺産に登録されている鹿児島県屋久島では樹齢1000年を越える屋久杉をはじめ、世界最古とされる縄文杉も見られ、徒歩で半日程かかって登山し見学する人々も多い。
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