NIPPON Kichi - 日本吉

記事数35件: 1~8 件表示     >>     >|  

2007/12/7


沼浦湿原 Numaura-shitsugen Numaura Wetland

Jp En

 北海道の北端、日本海側の宗谷岬の西に浮かぶ利尻島。その南岸にある沼浦湿原(ぬまうらしつげん)は、利尻富士町の指定天然記念物である。また環境省の日本の湿原500に選定され近くのオタドマリ沼や南浜湿原とともに、利尻島湿地群とも呼ばれている。
 イソツツジやツルコケモモなどの高山植物や湿生植物が野生のまま群生し、日本最北限の赤エゾツツジの原生林が生い茂っている。
 この湿原は、火山の爆裂火口跡にできた湿原と考えられており、沼浦湿原にあるオタトマリ沼に映る利尻富士の姿は、とても見事である。
 日本の湿原の80%は北海道に集中している。全国で湿原が減少を続ける中、ここは、野生のままの姿を残す貴重な湿原である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/11/29


久峰うずら車 Hisamine-uzura-guruma Hisamine Quail Toy Car

Jp En

 久峰うずら車(ひさみねうずらぐるま)は宮崎県宮崎市に伝わる郷土玩具である。
 江戸時代頃よりこの地方では、鶉(うずら)は非常に身近な鳥で、愛がん動物として親しまれていた。うずらを捕らえその泣き声を楽しむ風習もあった。
 日本のうずらは春から夏にかけて北海道や東北地方で繁殖し秋から冬は温暖な四国や九州に渡る。
 うずら車はこのうずらをモデルに子どもたちの玩具として作られたものである。うずら車の材料にはタラの木が使われ、車の軸の部分には竹が使用される。そして、うずらの顔にあたる部分には子どもたちの安全と幸せを願い「の」の字が描かれている。
 古くは久峰観音や鬼子母神社の祭礼で売られていた。現在では、各家庭の玄関に置かれて親しまれている。
 宮崎市には法華嶽薬師寺のうずら車と久峰観音のうずら車があり、久峰うずら車は女性的な情緒をもつうずら車である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/11/14


浮見堂 Ukimidou 

Jp

 奈良公園には鷺池(さぎいけ)という池があり、そこに六角の形をした八角堂形式のお堂がある。
 蓬莱橋(ほうらいばし)を渡ると、木造で檜皮葺き(ひわだぶき)の休憩所があり「浮見堂(うきみどう)」と呼ばれている。
 鏡の様な水面に映る姿はとても美しく、風に揺らめく様は幻想的な雰囲気を醸し出している。現在のお堂は、老朽化した旧浮見堂を平成三(1991)年から三年をかけて修復されたもので、往時の美しさを取り戻している。
 春には桜が咲き、秋には赤や黄色の紅葉に彩られ、浅茅ヶ原の林の向こうには春日大社が佇んでいる。まるで天平時代にタイムスリップでもしたかの様なその雰囲気は、他ではなかなか味わえない場所の一つである。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/10/9


八王子 永林寺 Hachiouji Eirin-ji Eirinji Temple in Hachioji

Jp En

 八王子の永林寺(はちおうじのえいりんじ)は、東京都八王子市下柚木にある曹洞宗の寺である。本尊は、茶木尼(だきに)尊天。八王子八十八景のひとつに選ばれている。
 永林寺は大石定久の居館のあった場所で、定久が滝山城主として滝山城に移る天文元(1532)年、永鱗寺として創建した。
 その後、徳川家康が関東に入府した際、永鱗寺の林を誉めたことから永林寺に改称したとされる。
 伽藍は武蔵野屈指の大伽藍である。朱塗りの総門・楼門とあり、さらに朱雀門、そして本堂に庫裏がつながれてある。
 また、本堂裏手の高台には、大石氏の住居跡である由木城跡が存在している。
 八王子の永林寺は、壮麗な伽藍を誇る大石氏とゆかりの深い古刹である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/9/19


指宿の鏡池 Ibusuki-no-Kagami-ike Kagamiike Pond in Ibusuki

Jp En

 指宿(いぶすき)の鏡池(かがみいけ)は、鹿児島県指宿市開聞仙田にある広さ8ヘクタールのマール式火口湖である。
 マールとは、ドイツのマール湖に由来するマグマ水蒸気爆発による火山地形のひとつで、爆発によって生じた円形の火口の周囲に形成された、地下水面より低所にある水をためた場所の事である。
 池田湖や鰻池に比べると知られていないが、条件が良ければ湖面に薩摩富士とも言われる名峰・開聞岳が映るという隠れた名所となっている。
 鏡池は、今でこそ周囲の大木なども伐られ、水も濁っているが、昭和の初め頃まではその名のとおり、鏡のように澄みきって、開聞岳の姿見であるといわれたほど、山の姿を写した景観は実に神々しかったという。
 指宿の鏡池は、小さいながらも美しい景観を誇る景勝地である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/9/10


鹿児島 大浪池 Kagoshima Oonami-ike Lake Onami-no-ike

Jp En

 鹿児島の大浪池(おおなみのいけ)は、鹿児島県霧島市牧園町にある池である。霧島連山10湖の中で2番目に大きく、新緑や紅葉の季節には多くの人で賑わう。
 霧島山の火山活動により約4万年前に形成された火口の跡に水がたまって出来た湖である。
 火口壁の高さは標高1412mで、日本一高い所にある火口湖とされている。
 竜神伝説も伝わるこの池は、10湖の中でも魚の棲む数少ない池の一つである。冬には霧氷も見所の一つだが、マガモやカルガモなどの渡り鳥も羽を休めている。
 この一帯は霧島屋久国立公園で、山麓には観光施設が多数あり、大浪池展望所から望む、池に映る韓国岳方向の四季折々の景色は、まさに絶景といえる。
 大浪池は、美しい景観と高さを誇る火口湖である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/9/4


弘前さくらまつり Hirosaki-sakura-matsuri Hirosaki Cherry Festival

Jp En

 弘前市(ひろさきし)にある弘前公園では、毎年四月下旬から五月上旬に「弘前さくらまつり」が開催される。二月の雪燈籠まつり、八月のねぷたまつり、一〇月の紅葉まつりと共に弘前四大祭りのひとつに数えられている。
 この桜は正徳五(1715)年、京都から取り寄せたカスミザクラ二五本などを城内に植えたのが始まりとされている。その後明治時代に植栽が数回行われた。
 公園内には津軽氏の居城となった弘前城があり、中心には東北唯一の現存する天守閣がある。明治二八(1895)年に弘前公園となり市民に開放され、現在では、ソメイヨシノをはじめ約五〇種類二千六百本の桜が咲き乱れ、日本を代表する花見の名所となった。
 濠に連なる桜は水面間際まで枝が伸び、水面に写る桜の姿は格別である。また、夜になると明かりが灯され、夜桜のなかに浮かび上がる天守閣は幻想的な姿を見せる。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/8/7


黒谷渓谷 Kurodani-keikoku Kuridani Gorge

Jp En

 黒谷渓谷(くろだにけいこく)は、愛知県豊田市田津原町静滝にある景勝地である。
 奥矢作湖(おくやはぎこ)へと続く矢作川支流・段戸川の奥に位置する黒谷渓谷は、閑静な渓谷で、延長2kmの規模を誇る。
 神秘的な美しさを持ち、夏は湖面に写る新緑も眩しく、毎年鮎釣り大会が行われ、多くの渓流釣りをする人々で賑わう。
 秋には、まるで秘密の場所に来たような様子の渓谷美と川の流れを感じながら眺められる、燃えるような素晴らしい紅葉で、訪れる者の心を癒してくれる。
 近隣にはキャンプ場やバンガローがあり、大自然をたっぷりと楽しむことが出来る。
 渓谷には市町村による自然を守る活動によって造られた「吉井川源流の碑」の一つが存在する。
 黒谷渓谷は、豊かな自然を誇る景勝地である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数35件: 1~8 件表示     >>     >|  
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter