NIPPON Kichi - 日本吉

記事数24件: 1~8 件表示     >>     >|  

2008/2/1


美唄湿原 Bibai-shitsugen Bibai Wetland

Jp En

 北海道の石狩平野にはかつて広大な湿原が広がっていた。
 農地開発に伴って広大な湿原はその姿を消し、現在では美唄市(びばいし)にわずかに原生の姿が残されるのみとなった。
 麦畑や水田に囲まれた美唄湿原も、四方を排水路に囲まれており、面積はとても狭く、幅は東西に約540m、南北に約440mとわずかしかない。しかしその中には、湿原植物の他にもキツネ、ハクチョウなどの大型の鳥類や猛禽類などが生息している。
 また、貴重な原生湿原である美唄湿原には珍しい生物が今も生息しているため、学術的にも非常に重要であり、現在は北海道農業研究センター美唄分室が管理・調査をして保全に努めている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/8/24


銀河の滝 Ginga-no-taki 

Jp

 北海道のほぼ中央、石狩川によって作られた柱状節理の絶壁が続く、層雲峡にある銀河の滝(ぎんがのたき)。滝に向かい、右手にある流星の滝とあわせて、日本の滝百選に選ばれている。層雲峡へは旭川市内から国道39号線を北見方面に向かう。
 銀河の滝は、落差120mの柱状摂理の岩肌を、水が幾重にも分かれて白糸のように穏やかに流れ落ちてくる。その様から、雌滝とも呼ばれている。一方、90mの落差から、真っすぐに流れ落ちる流星の滝は雄滝と呼ばれ、タイプの異なるふたつの滝は同時に語られる事が多い。
 遊歩道から見上げる眺望には、流れ落ちる落差から驚きを感じさせる迫力があるが、少し登ったところにある双瀑台からの眺めは更に見事であり、より雄大さを感じることができ、銀河・流星の両滝を同時に見る事ができる。
 冬には結氷する銀河の滝、春の新緑・秋の紅葉と、どのシーズンに訪れてもその時々で、異なる驚きと美しさを与えてくれるだろう。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




流星の滝 Ryuusei-no-taki 

Jp

 旭川市内から国道39号線を北見方面に向かい、大雪山国立公園層雲峡渓谷にある滝が流星の滝(りゅうせいのたき)である。
 流星の滝は、90mの落差から垂直に力強く流れ落ち、石狩川へと流れ込む。その勇壮な迫力ある姿から雄滝とも呼ばれる。その雄滝に対して、雌滝と呼ばれる銀河の滝が、流星の滝の左手に見える。
 銀河の滝は落差120mの高さから、層雲峡の柱状節理の岩肌に沿い、水が白糸のように覆いながら流れ落ちてくる。ふたつの滝をあわせて、日本の滝百選に選ばれている。北海道では他に5ヵ所の滝が選ばれている。
 最初、目にする遊歩道からの眺めも迫力があり素晴らしいが、少し登ったところにある双瀑台からふたつの滝を同時に眺めると、層雲峡の自然を身近に感じながら、より見事な滝の姿に出会う事ができる。
 流星・銀河の滝ともに、冬には結氷し姿を変えるが、新緑の頃、紅葉の頃、いつ訪れても見事な姿を楽しませてくれる滝である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




神居古潭おう穴群 Kamui-kotan-ouketsu-gun 

Jp

 旭川から滝川方面に向け、石狩川沿いに走る国道12号線を進むと、右手に旭川八景のひとつ、神居古潭がある。おう穴群の特殊な景観は、石狩川の急流に沿う約10kmの奇岩に続き、吊り橋の近く1・2kmに渡って見ることができる。
 神居古潭おう穴群(かむいこたんおうけつぐん)は、日本地質百選に選ばれた神居古潭変成岩層が石狩川に浸食されて出来たもの。深さ、直径ともに、0・5から5mの円形の穴は、景観だけでなく、地質学上も貴重な存在だ。昭和41(1966)年、市の天然記念物に指定されている。
 おう穴とは、硬い川底や川岸のくぼみに礫が入り込み、急流によって礫が回転し、長い年月をかけ、硬い岩に円形の窪みを作り出したもの。
 石狩川の流れ、自然のままの落葉広葉樹林に覆われた渓谷、奇岩、おう穴群などの揃う神居古潭は、アイヌ語で神の居る里の名にふさわしい雰囲気を今も持ち続けている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/7/17


武利岳 Mrii-dake 

Jp

 北大雪の石狩山地の一つである武利岳(むりいだけ)は、かつてアイヌ語で男山を意味するピンネシリと呼ばれていた秀峰である。8合目から山頂にかけて、ゴツゴツした岩肌が姿を現す起伏に富んだ尾根が続く山である。
 標高1876mの山頂からは、大雪連峰などの山々を一望する事ができ、眼下には雲海が流れる神秘的な景色が広がっている。また、天候の良い日にはオホーツク海が望めるのも魅力の一つである。
 7合目付近では、7月にヒメイソツツジやチシマキンバイソウ、7月から8月はチシマギキョウやエゾツツジなどの小さく可憐な高山植物が一面に咲き乱れ、美しい景色を楽しませてくれる。
 見晴しの良いことで有名な武利岳は、踏破しようという登山愛好者が途切れることなく訪れ賑わっているのが特徴だ。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




平山 Hira-yama 

Jp

 北海道のほぼ中央、石狩山地の一つニセイカウシュッペ山に隣接する平山(ひらやま)は、標高が1771mで、大雪山国立公園の表玄関として知られる層雲峡(そううんきょう)の東側、北大雪といわれる一体にある。
 平山周辺では、6月にエゾノリュウキンカ、7月はエゾコザクラやヒメイソツツジ、7月から8月はエゾオヤマノエンドウ、タカネシオガマなどの可憐な高山植物が咲き誇り、自然の奥深さと変化に富んだ原風景が楽しめる。
 また、山頂からは旭岳や武利岳などの大きなスケールの展望が広がり、雄大な北海道を実感する事が出来る。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/7/13


空知大滝 Sorachi-ootaki The Sorachi Otaki Waterfall

Jp En

 空知(そらち)の語源となったソーラップチは、アイヌ語の下る滝という意味で、この「空知大滝」を指す。南富良野町東部の狩振岳を水源とした長さ、流域面積ともに石狩川水系では最大支流の空知川にある。しかし、現在は上流に滝里ダムが出来てしまった為、放水によって水量が左右されてしまう。
 空知大滝は落差のある滝ではないが、水量の多い時には白い飛沫が舞い、迫力のある姿を見せてくれる。また、秋の紅葉の時期になると木々が赤や黄色に染まり、連なる川と周りの奇岩とが相まって、趣きのある風景を演出してくれる。
 蝦夷地を探険し北海道の名を付けた松浦武四郎は、十二の筋が並んだ迫力のあるこの滝を見て、紀行文やスケッチを書き留めた「石狩日誌」に十二条の滝が並んでいると言葉を残している。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




恵庭岳 Eniwa-dake Mt. Eniwadake

Jp En

 アイヌ語で先の尖った山、という意味をもつ「エエンイワ」と呼ばれる恵庭岳(えにわだけ)は、北海道西部・石狩平野の南西部に位置し、支笏湖の北側に鎮座している。標高1320mの活火山で、武者兜に似た整った円錐型の山容が特徴で、道央のどの地域からでも眺める事が出来る。
 恵庭岳には自然の奥深さと変化に富んだ風景があり、樹木に覆われ太古の姿を残した山裾や荒々しい火山岩が剥き出していて、噴煙が棚引く中腹、そして荒涼とした山頂には可憐な高山植物が広がっている。
 何よりも山頂から眼下に広がる支笏湖の全景と、石狩平野のスケールの大きさを実感できる展望は圧巻で、言葉に言い表せない感動がある。
 また、振り返ると北海道三大秘沼の一つ「オコタンペ湖」の神秘的なコバルト・ブルーの輝きが眼下に広がり、空気の澄んだ日には遠くのニセコ連山や蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山を眺める事が出来る。山間部は支笏洞爺国立公園内にあり、夏場は多くの登山者で賑わう。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数24件: 1~8 件表示     >>     >|  
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter