NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/6/11


丹前 Tanzen Tanzen

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 丹前(たんぜん)とは防寒用の着物のことで、厚手のウール生地のものや、綿入りのものがある。
 特に、綿入りのもののことを関東では「どてら」とも言うが、関西では丹前と言う。
 浴衣の上から着ることが多く、細帯で締め、柄は縦縞のものが多く丹前縞と呼ばれる。
 江戸初期に、西神田雉子通りの堀丹後守屋敷前にあった、女性が昼間は髪すきや垢すり、夜は売春宿として営業していた湯女風呂「丹前風呂」で人気の湯女、勝山が変わった格好の着物が好きだった。
 そのため、彼女の目を引こうと男たちが綿の入った広袖に、広幅の帯を締めて風流をきどっていたのが由来とされている。
 後に武家につとめる使用人の間で流行し、その後一般にもひろがった。
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2007/4/10


秋田杉桶樽 Akita-Sugi-okedaru Akita Cedar Tubs

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 秋田杉桶樽は秋田県大館市周辺に伝わる木工品で、経済産業大臣指定の伝統工芸品である。
 桶の歴史は古く、平安時代には現在の形とほぼ同じものが作られていたとされ、秋田城跡からも当時の杉桶が発見されている。
 江戸時代初期には桶屋仲間の組合が作られるなど、秋田藩からの手厚い庇護を受け、広く発展した。
 伝統の技術に加え、地域の特産である厳しい冬により、引き締まった木目を持つ秋田杉を用いることで高い品質を誇る。
 同じ秋田県大館の特産品である「曲げわっぱ」は、一枚の杉板を曲げて丸くするのが特徴であるが、「桶」は短冊状の小幅の板を輪状に並べて立てて竹のたがで締めたものである。 
 風呂桶、米びつ、酒樽などが主な製品だが、近年はジョッキなどの新たな加工品が生み出され、注目を集めている伝統の工芸品である。
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2007/3/26


手ぬぐい Te-nugui 

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 手ぬぐいが手を拭うことや風呂道具として暮らしの必需品であったことは、当然だが、江戸時代に生まれ、日本という国だけに馴れ親しまれてきた品である。
 手ぬぐいの使い方の一つに冠ものがあり、正確には、被りだが、町人の儀礼的意味合いの冠りから日常的な被りに至っても手ぬぐい冠りと呼ばれていた。 髪を結い上げた時代の、土埃を除ける実用面と現在の帽子やスカーフのように、 粋な手ぬぐいで髪を包むのは、町人のおしゃれでもあった。また旅に出るときも、手ぬぐいは欠かすことのできない七つ道具の一つで、二本以上用意するのが常識であった。
 手を拭うための小ぎれ、というより古代から儀礼装身具として冠(かむ)ることに興っているふしが多く、それが庶民風俗におけるてぬぐいの原点といっても過言ではない。
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2007/3/7


仙人風呂 Sen-nin-buro 

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 仙人風呂は和歌山県田辺市本宮町川湯、大塔川に冬季に作られる温泉である。
 熊野川の支流である大塔川は、川の中に温泉が湧いており、11月から2月までは大塔川をせき止め、川全体を温泉とする季節限定のイベントが川湯温泉の名物、仙人風呂である。
 湯気が沸き立つ自然の大浴場は雪や月景色と野趣に溢れ、広々とした湯船に魅せられて訪れる人が絶えない。
 冬場には川面にかるたを浮かべて行なうかるた大会や、周囲に灯篭を点す湯けむり灯籠などのイベントがある。
 夏場は川を自分で掘り起こし、一人や家族用の温泉を造り楽しむことができ、こちらの温泉を好む人も多い。
 入浴は無料、女性は簡易更衣室がある。基本的には水着着用である。
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2007/2/15


風呂 Furo The Furo

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 風呂とは、お湯を入れた浴槽や蒸気を込めた浴室などを指し、体を暖めて清潔にする場所の事である。
 日本では古代、風呂は蒸し風呂のことを言い、仏教と共に伝来した浴堂が始まりとされる。
 現在のお湯を張った浴槽に入浴する形は江戸時代に生まれた。
 公衆浴場である銭湯は様々な文化や縁故が生まれる場所となり、人々の身近な存在となった。
 世界的には蒸し風呂や沐浴も多く、キリスト教圏では教義的な観念から入浴は好まれず、19世紀までは沐浴が主体であった。
 日本では体の穢れを洗い流す神道の禊ぎの観念や、風土、健康維持などの様々な理由から、多くの人に親しまれており、現在も温泉や銭湯は人気の高い娯楽の一つである。
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2007/1/31


浴衣 Yukata Yukata

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 和服の一種、木綿で作られた一重(ひとえ)の着物、「湯帷子(ゆかたびら)」の略。
 平安時代、蒸し風呂に入る際に熱を防ぐために使われたのが始まり。
 江戸時代に蒸し風呂が現在の湯船に変わったことから、汗を吸い取り、風を通しやすい薄手の着物として夏場に着る軽装、室内着、寝巻きとして使われた。現在も旅館の寝巻きなどに多く使われる。
 白、藍、紺地などの木綿に草花の柄が一般的だが、現在はカラフルな色や柄のものが多く、ポリエステルや混合生地も使われる。
 気軽に着られるため人気が高く、現在、最も着られている和服の一つ。夏の風物詩のひとつとして親しまれる。
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