NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/5/20


寿老人 Juroujin 

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 寿老人(じゅろうじん)は、道教における神様である神仙の一人であり、南天に輝くカノープス、南極星の化身とされている。
 酒が好きなため、いつも赤い顔をしており、長い白髪、長い頭を持つ仙人の格好をしていることが多い。また、長寿と自然の調和のシンボルである鹿を従え、手には不老長寿の桃と杖を持っている。
 その杖の頭には長寿の秘訣が記されているという巻物がつけられている。
 日本においては七福神の一人として知られているが、同じく七福神である福禄寿と同体異名という説もあることから、七福神からはずされることもあった。
 こうしたことからか、寿老人の鹿に対して、福禄寿は鶴と亀を伴っている姿が多く見られる。
 寿老人の伴っている鹿は千年以上生きているといわれる鹿で、その肉を食べると、二千才の長寿を得るとも言われており、長寿や健康、子孫長久にご利益がある神様である。
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2008/3/25


注連飾り(福岡、宮崎) Shimekazari(Fukuoka,Miyazaki) Shimekazari (Fukuoka, Miyazaki)

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 注連飾り(しめかざり)とは、神社などに用いられている神域と外界とを隔てるための注連縄(しめなわ)がもとになっているといわれている。新年を迎えるにあたり玄関先などに吊るされ、外部から災いや厄が家の中に入るのを防ぐ魔除け・結界として、また新年へ向け不老長寿や五穀豊穣などの様々な願いを込めて飾られる。
 九州地方、特に福岡や宮崎などの注連飾りには「鶴」の意匠が多く見られる。放射状に広がった束は広げた翼や尾を表しており、くちばしにあたる箇所は赤く色づけされていることも多いようだ。また、稀ではあるが「亀」をかたどった注連飾りも見られる。
 鶴・亀は古来より、「長寿を象徴する吉祥の動物」として尊ばれ、祝の席には欠かせないものとして、その意匠が要所要所に用いられてきた。鶴亀の他にも松竹梅や宝船などを飾りつけることで、新年をめでたく祝うと共に、末永く健康に暮らすことが出来るように、との思いを込めているのかもしれない。
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2008/3/12


名寄鈴石 Nayoro-suzuishi 

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 名寄鈴石(なよろすずいし)は、褐鉄鋼(かってっこう)という鉱物の一種で、昭和一四(1939)年九月に国の天然記念物の指定を受けた。
 約一〇万年前にできた丘陵や台地の土中に産出し、昭和五(1930)年に、名寄在住の弁護士で郷土史家の田中長三郎が発見した。
 核となる粘土などに、鉄分が殻のように巻き付いてできたと考えられる。鉄サビの固まりのような色で、ほぼ丸く、ピンポン玉からこぶしほどまでの大きさがある。
 振ると音がすることから「鈴石」と呼ばれるようになった。全国でも同様のものは、岐阜県の岩壷、奈良県の鳴石があげられる。
 中国の漢方では「石薬」として不老長寿の薬とされ、正倉院にも納められていた。
 名寄(なよろ)の由来は、アイヌ語で川のそばの国「ナイ・オロ・プト」がなまった「なよろ」からきている。語源のとおり、名寄市は西に天塩川(てしおがわ)、東に名寄川が流れている。
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2008/1/22


塩船観音 柴燈護摩 火渡り Shiofune-kannon Saitou-goma Hi-watari Saito Goma Fire Festival at Shiofune Kannon

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 塩船観音(しおふねかんのん)は、東京都青梅市塩船にある真言宗醍醐派の別格本山の寺院である。本尊は十一面千手千眼観自在菩薩像。関東八十八ヶ所霊場第72番札所とされる。
 大化年間(645~650)に、17歳の時に人魚の肉を食べ不老長寿の身となり、後に尼僧になったという八百比丘尼(やおびくに)が、この地に立ち寄った際に千手観音を安置したのが始まりと言われている。
 毎年五月三日の大祭には、お堂の中で火を焚き、炎の中に御本尊を勧請し、その中に様々な供物を投じて秘密の真言を唱え、諸願の成就を祈る真言宗修験道の柴燈護摩(さいとうごま)が焚かれる。
 その後に山伏の行列を行い、真っ赤になった火の中を刀を持った山伏たちが真言を唱えながら次々と歩いて渡るという、火渡り(ひわたり)の荒行が行われる。
 塩船観音の柴燈護摩と火渡りは、勇壮で荘厳な神事である。
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2007/12/11


三ツ合鍾乳洞 Mitsugou-shounyuudou 

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 三ツ合鍾乳洞(みつごうしょうにゅうどう)は、昭和四五(1970)年に発見された、三層になっている縦穴型の鍾乳洞である。
 規模は小さく、洞内は一二〇メートルであるが、変化に富んだ鍾乳洞となっている。入口を進むとすぐに、不老長寿の水といわれている高さ一二メートルの「竜神の滝」が流れ落ちている。この滝を含め、見どころは全部で一〇箇所ほどあり、亀が首を伸ばしたような形をしている「竜宮の亀」や「オーロラ天井」と呼ばれる鍾乳石などがある。
 狭い岩の隙間にある急な階段を上ると、フローストーン、カーテン、石柱、石筍など規模は小さいながらも変化に富んだ洞内生成物を楽しむことができる。
 また、外に出てから少しの距離ではあるが険しい山道を登ると、地上に現れ露出した鍾乳石も見ることができる。
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2007/12/4


松竹梅 Shouchikubai 

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 松竹梅(しょうちくばい)とは日本ではめでたいものとして慶事に使われる場合と三つの等級に使われることがある。
 元々は中国の「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」が元になっている。歳寒三友とは「冬の寒い季節に友とすべき三つのもの」という意で松・竹・梅の三つをさす。
 寒さの中でも美しくその緑の色合いを保つ松と竹。冬のさなか他の花に先駆けて雪の中に花と薫りを咲かせる梅。そのことから、高潔、節操、清純の象徴として、この三つが中国では文人画の題材としてよく登場していた。
 この故事が日本に伝わり、常緑の葉を持つ松は平安時代に不老長寿の象徴になり、竹は室町時代の頃よりその節目正しくまっすぐな様子が縁起のよいものとされ、江戸時代になって冬に毅然と咲く梅も縁起のよいものとして加わったことから、鶴亀などとともに慶事によく使われるようになったといわれている。松は最上級、竹は上級、梅は普通という等級の分別に使われることもあるが、縁起物としての登場の順だけで、本来序列はない。
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2007/7/23


寺下観音 Terashita-kannon Terashita Kannon Temple

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 寺下観音(てらしたかんのん)は、青森県三戸郡階上町赤保内にある寺である。本尊は、正観音。
 鎌倉時代(1185~1333)に奥州糠部三十三観音巡礼の1番札所として建立された。
 深い杉並木に囲まれた観音堂には、神亀元(724)年に高僧・行基が作ったと伝えられる、桂の木彫り・高さ65cmの観音像が安置されている。
 境内の三十三観音を参拝すると、近畿三十三観音を巡ったのと同じご利益があるとされている。
 神仏混交の地であり、観音堂のほかに潮山神社が存在する。
 観音堂の裏にある滝は不老長寿の冷水として、近郷近在の老若男女の参拝者があり、古くから修験者が修行したと伝えられている。 平成元(1989)年、名水として知事の認定を受けた。
 寺下観音は、多くの巡礼者が静かに祈りを捧げる古刹である。
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2007/6/18


能面 猩々 Noumen Shoujou Shoujou Noh Mask

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 能の演目「猩々」で専用に使われる男系の面で、中国の伝説上の生き物を表している。酒に酔っているところを表現する為に、全面に朱の彩色がされている。目尻を下げ、微笑みを湛えた表情には妖精の妖しさを感じさせ、笑いの要素が少ない能面の中で非常に特殊な面である。
 その昔、金山に住む孝行者の高風が、富貴の身になるという夢のお告げで酒売りになり、その店は繁盛したという。ある日、店に毎日訪れ、いくら呑んでも顔色の変わらない不思議な客の素性を高風が訪ねると、唐土の海に住む酒の好きな妖精「猩々(しょうじょう)」だと告げて去っていった。驚いた高風は、酒壷を供えてほとりで待っていると猩々が現れ、ともに酒を酌交しあったという。その後、酌めども酌めども尽きる事のない不老長寿の酒を与えてもらうというおめでたい曲である。
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