NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/7


祇王寺 Giou-ji 

Jp

 京都市嵯峨の祇王寺(ぎおうじ)は、平家物語に登場する平清盛に寵愛された女性たちの悲話が伝わる寺院である。
 美しい姉妹、祇王(ぎおう)と祇女(ぎにょ)は歌舞の一種である「白拍子」の名手であった。清盛は祇王を寵愛し、姉妹とその母親・刀自(とじ)に住まいをあてがい大切にしていた。後に仏御前(ほとけごぜん)という新たな白拍子が現れるが、清盛に舞を見てもらおうと自ら訪ね、追い返されてしまう。それを可哀相に思った祇王が二人の間を取り成すが、清盛は心変わりをしてしまい、祇王を追い出してしまう。祇王は悲しみ、母と妹と三人で嵯峨の往生院に入り尼となった。その半年後、祇王の不幸に同情した仏御前も尼となったといわれている。
 往生院は法然の弟子・念仏房良鎮(ねんぶつぼうりょうちん)が創建したとされ、広い地域を占めていたが、いつしか尼寺が残り、後に祇王寺と呼ばれるようになったと伝えられている。
 清盛と四人の女性の木像が安置されており、はるか昔の物語の遺跡として残されている。
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2008/2/18


妓王寺 Giou-ji Gioji Temple in Yasu

Jp En

 奥嵯峨の祇王寺とは別に、祇王・祇女(ぎおう・ぎじょ)の出身地といわれる滋賀県野洲町にも妓王寺(ぎおうじ)という寺がある。
 平家物語に登場する妓王はこの地に生まれた。父親の戦死後、母とともに都へ向かい、男装して舞いや歌を披露する白拍子(しらびょうし)となる。
 その美貌と優しさから平清盛の寵愛を一身に受けた妓王は、干ばつに苦しむ故郷を救うために、清盛に願い出て水路を掘らせ、一帯は息を吹き返し、有数の米どころとなった。村人たちは感謝を込めてこの水路に「妓王井川(ぎおういがわ)」の名をつけた。
 ある日、仏という美しい白拍子に清盛は心変わりをしてしまう。暇を出された妓王は深く悲しみ、妹の妓女、母とともに尼となって都を離れる。思わぬ結果に「明日は我が身、日が昇ればいつかは沈む。」と悟った仏は、邸を逃げ出し妓王のもとを訪れ、ともに尼となる。
 妓王寺は村人の感謝の念と、妓王と妓女、母親、そして仏の菩提を弔うために建てられたもので、四人の像が安置されている。
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