NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/10/11


宇和島 西江寺 Uwajima Seigou-ji 

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 西江寺(せいごうじ)は臨済宗の禅寺で、宇和島では「えんま様」と呼ばれ親しまれている。貞治四(1365)年、京都東福寺開山聖一国師(しょういちこくし)の法孫和尚によって開山された。寛永二(1625)年には宇和島藩初代藩主の伊達秀宗(だてひでむね)により現在地に移され、今日に至っている。
 本堂内には、伊予生まれの天才芸術家・村上天心(むらかみてんしん)作の「閻魔大王木彫座像」「閻魔大王画彫像」「地獄極楽絵図」などがあり、広々とした堂内に迫力を添えている。年に数回、一般公開される。
 寺の庭園は県の名勝に指定。三尊石を中心に左右対象に鶴亀を配し 枯山水の様式を用い、バランスよく仕上げられている。桃山式より江戸初期の作庭といわれ、時代の特色を取り入れようと苦心した跡が見られる。清水を使わない枯山水の美的効果がよく生かされている点では、四国一との呼び声も高い。
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2007/10/9


川原毛地獄 Kawarage-jigoku Kawarage Jigoku

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 秋田県の川原毛地獄(かわらげじごく)は、青森県の恐山、富山県の立山と並ぶ日本三大霊地の一つに数えられている。
 大同二(807)年に同窓和尚が開山したと伝えられる江戸時代より栄えた硫黄鉱山の跡で、灰白色の溶岩に覆われた山肌のいたるところから水蒸気が噴出し、鼻をつく強い硫黄臭があたりに漂う。草木の生えない荒涼とした光景は、まさに鬼気迫る地獄絵図を思わせる。標高は約800m。エリア内には「血の池地獄」「剣地獄」「馬喰地獄」「針山地獄」「盗人地獄」など、大小136もの地獄があるという。
 ここから湧き出た高温のお湯は、下流にある高さ約20mの川原毛大湯滝(かわらげおおゆたき)に流れ落ちる頃には温度が下がり、滝壺は天然の露天風呂として人々に親しまれている。
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2007/1/28


桂昌寺跡 地獄極楽 Keishouji-ato Jigoku-gokuraku Jigoku-Gokuraku (heaven and hell) Cave at Keishoji Temple Ruin

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 洞窟型地獄巡りで、江戸の天台僧午道法印が文政3(1820)年に作った。
 江戸末期、大衆教導の場として造られた全国でもまれな洞窟。ノミで掘って当時のままを残しているのは貴重なものといわれる。
 入るとまず閻魔大王の裁判を受け、牛頭(ごず)馬頭(めず)に引かれて地獄道(40m)を進む。その先で脱衣婆(だつえば)が不気味に待っている。さらに進むと血の池地獄があり、赤鬼青鬼が待ち構える。地獄道を抜けると今度は極楽道(30m)となる。途中の十三仏に助けられて極楽浄土へと迎えてくれる来迎(らいごう)弥(み)陀(だ)や観音・勢至菩薩(せいしぼさつ)の前に出る。
 その横の竪穴を鎖づたいに5mほど登ると、その丘上が極楽浄土で、阿弥陀(あみだ)如来(にょらい)をはじめ多くの菩薩と一緒にすばらしい景色を楽しむことができる。
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2006/12/15


霊場 恐山 Reijyou Osorezan Mt. Osorezan

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 日本三大霊場のひとつ恐山は、862年に慈覚大師が開山したといわれている。
 立ちこめる硫黄臭と火山岩に覆われた風景はまさに「地獄」のイメージ。その奥には、白い砂浜に抱かれた宇曽利湖の「極楽浜」が広がり、見事なコントラストを見せている。恐山は特殊な自然環境と、地域の信仰心が織り成す霊場なのである。
 下北地方には「人が死ねば、みな恐山へ行く」という民間伝承が残っており、恐山は古くから死者への供養の場として知られていた。観光地化したのは、戦後になってから。恐山大祭と秋詣に開かれるイタコの口寄せが話題を集めたのである。死者の霊を呼び出だし、自身に乗り移らせてその言葉を語るイタコの口寄せには、期間中、早朝から長い行列ができる。
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2006/11/27


大分別府海地獄 Ooita-beppu-umijigoku Umi Jigoku at Beppu Hot Spring

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 日本一の湧出量を誇る温泉地・別府。観海寺や鉄輪、亀川などの別府八湯と呼ばれる温泉郷を中心に、約3000もの源泉から豊富な温泉が湧出。海地獄、山地獄、かまど地獄などの8つの地獄を見てまわる「地獄めぐり」は定番の観光コースとなっている。
 「海地獄」は、8つの地獄の中では最も規模の大きなもの。お湯の温度は98度もあるのだが、水面が美しいマリンブルーをしているので、南の海のように涼しげに見える。
 今から1200年前に鶴見岳の爆発により誕生した「海地獄」は、湯に硫酸鉄の成分が含まれているために光と反応して蒼い色に見えるのだとか。「地獄」の名とうらはらに、思わず吸い込まれてしまいそうな美しい蒼色だ。
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