NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/1/30


薩摩の水からくり Satsuma-no-mizu-karakuri 

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 毎年七月、鹿児島県下の各神社では境内に淡く美しい沢山の灯篭を灯す六月灯が行われる。場所によっては出店や花火、ミニコンサートもある夏の風物詩だ。
 加世田市竹田神社、知覧町豊玉姫神社、吹上町温泉祭りの三ヶ所ではこの六月灯に「水からくり」とよばれる人形劇が奉納される。
 浄瑠璃風の武者人形が舞台の上で矢を射、刀を交える。水からくりは人の手で人形を操作するのではなく、舞台の脇にある水車の動力を利用して、歯車や滑車などで全自動の舞台を設計、複雑な仕草や演技の描写を表現する。
 演目は牛若丸と弁慶、巌流島の決闘、那須与一や花咲かじいさん、かぐや姫、桃太郎など、親しみのあるもので、各上演時間は約20分ほど。パフォーマンス性たっぷりで、大人から子どもまで幅広く楽しめる。 
 水からくりは、全国で唯一の水車によるからくり人形であり、昭和五九年に国選択有形民俗文化財に指定された。
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2008/1/15


雉(キジ) Kiji 

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 雉(きじ)は日本の国鳥である。
 雄は長い尾を持ち、体は全体的に深緑色をしており、目の周りには赤い肉腫がある。きれいな緑と赤のコントラストがとても美しい鳥である。走るのは速いが、飛ぶのが苦手ともいわれている。
 紙幣のモチーフに選ばれたり、桃太郎などの昔話に登場したり、ことわざや慣用句にも多く登場する。また、白い雉は吉祥として古来より大切にされ、飛鳥時代の650年には、長門国(山口県の西)より白雉が献上され、「白雉」と改元された。
 「朝キジが鳴けば雨、地震が近づけば大声で鳴く」という予知能力なども、昔からの言い伝えとして今も残され、古事記には、雉を「きざし」と呼んでいる箇所がある。
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2007/10/15


女木島 鬼の大洞窟 Megishima Onino-daidoukutsu Ogres’ Cave on Megi-jima Island

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 香川県高松市の高松港からフェリーで約20分、瀬戸内海国立公園に属しているのが女木島(めぎじま)である。
 鬼の大洞窟(おにのだいどうくつ)とは、女木島にある洞窟である。
 その名の通り、桃太郎の話に登場する「鬼が島」は、実は女木島ことであり、大洞窟は鬼の住みかである、という説が大正時代に飛び出した。その後、その説は定着、女木島は一躍全国的に有名になっていったとされる。
 島の船着場には「鬼が島・鬼の展示館」が建つ。また、鬼の洞窟の上にある広場からは瀬戸内海に浮かぶ大島や兜島、鎧島等の島々が見渡すことができ、多くの人々の憩いのスポットとなっている。
 冬になると女木島には、「オトシ」と呼ばれる冷たい風が吹き込み、その風から家々を守るため「オーテ」という石垣を作り、建物を守っているという。
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2007/9/7


朝日山計仙麻神社 Asahiyama-kesema-jinja 

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 朝日山計仙麻(あさひやまけせま)神社は、宮城県石巻市北村字朝日山、標高174メートルの県立自然公園旭山の頂上に鎮座する神社。
 旭山の途中までは車でいくことができ、駐車場の「霊峰旭山」と書かれた赤い鳥居から整備された山道進んでいくと山頂の神社にたどり着く。途中には、岩肌に建てられた、京都の清水観音堂の様式をもつ観音堂や桃太郎神社、旭山不動尊などもある。
 山頂は美しい緑の森に囲まれており、石の鳥居の向こうに、拝殿と神殿がひかえている。
 御神祭は倉稲魂命(うがのみやのみこと)と豊玉彦命(とよたまひこのみこと)である。
 旭山一帯は有名な桜の名所でもあり、花見の季節には多くの人々が訪れにぎやかになる。
 秋の紅葉も見ごたえがあり、市民の憩いの場所にもなっている。
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2007/7/12


おかやま桃太郎まつり Okayama-momotarou-matsuri Okayama Momotaro Festival

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 おかやま桃太郎まつりは、岡山県岡山市で毎年八月に三日間行われる祭りだ。
 以前は岡山桃太郎まつり、おかやま夏まつり・うらじゃおどり、納涼花火大会とそれぞれ別に行われていたが、平成十三(2001)年にそれぞれを統合し、今に至っている。
 初日は納涼花火大会が行われ、およそ5000発の花火が夜空を彩り、祭りの開始を華やかに演出する。
 そのほかにも、古来の吉備の国の王にもなったといわれる渡来人・温羅の伝承をモチーフに、「温羅化粧」と呼ばれる奇抜なメイクを施した踊り手たちが練り歩く「うらじゃおどり」や、家族で楽しめるファミリーフェスタなど、様々な催しが三日間に渡って開催され、岡山の夏を彩る。
 日本に伝わるものとはまた違った特異なその化粧と、軽快なリズムのうらじゃ音頭にのって老若男女が軽快に踊るその様は、楽しい夏の夜をよりいっそう引き立ててくれる。
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2007/5/7


フラフ Furafu Furafu

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 高知では、端午の節句に鯉のぼりや幟(のぼり)とともに「フラフ」と呼ばれる大旗を揚げて祝う。
 「フラフ」とは、旗の意味であるオランダ語の「VLAG(フラフ)」という呼び名が語源であるといわれる。
 フラフは全工程が手作りで作られ、大きさは大きい物で、縦約4メートル×横約7メートル、小さい物でも縦約2メートル×横約3メートルあり、実に豪快で美しい。
 絵は、おとぎ話の金太郎、桃太郎などの元気のよい男の子を描いたものや太閤秀吉や川中島の決戦などの勇ましい武者絵、七福神や宝船などのおめでたい図柄などがあり、いずれも、親や親族からの贈り物として活躍し、五月晴れの土佐路を豪快に賑わせている。
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2007/1/25


吉備津神社 鳴釜神事 Kibitsujinja Narukamishinji Kibitsu Shrine Narukami Ritual

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 岡山県岡山市にある吉備津神社のお釜殿は、国の重要文化財にも指定され、参拝者に釜の鳴る音で吉凶を占うという珍しい神事が行われている。
 お釜殿では「かまど」にかけられた大きな鉄なべの前で御神酒をお供えし、神官が祝詞をあげて吉区を占う。釜の音が大きくなれば「よい知らせ」、音が小さいときや鳴らないときは「悪いしらせ」と言い伝えられている。
 この釜の下には、「桃太郎」に登場する、鬼の源流とされる温羅の首を埋めているという伝説も伝えられ、この話は、上田秋成の「雨月物語」のなかにも紹介されている。
 ある夜「桃太郎」のモデルと言われる大吉備津彦命の夢に温羅の霊が現れ、「自分の妻、阿曽女に釜を炊かせよ、そして世に異が起こるとき釜の前に行けば幸いあれば豊かに鳴り、禍あれば荒らかに鳴るだろう」と告げたのがこの鳴釜神事の起こりなのだとか。
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倉敷 Kurashiki Kurashiki

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 倉敷は、街並み・歴史・自然など、様々な観点から見ても県内随一の観光スポットである。
 昭和54年に伝統的建造物保存地区に指定された「倉敷美観地区」は、江戸時代の天領の名残りをあちこちにとどめた、風情あふれる白壁の町。白壁と黒い本瓦葺の調和のとれた家並み、なまこ壁、格子窓の倉屋敷、柳並木の堀割が日本の伝統的な町並みを伝え落ち着いた雰囲気を醸し出している。周辺には、大原美術館をはじめ、数々の文化スポットが点在。倉敷民藝館や倉敷考古館など美しい建物がしっとりと佇む。
 一方、かつて吉備王国として栄え、数々の史跡や古墳が残るのが吉備路。鬼城山の伝説から桃太郎発祥の地としても有名。吉備津神社などゆかりの史跡も楽しめる。
 また倉敷は美しい瀬戸内海を背景とした景勝地としても素晴しい。鷲羽山の山頂からは、波静かな海上に点在する島々と雄大な瀬戸大橋の姿を存分に楽しむことができる。
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