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2007/6/28


出雲大社 福神祭 Izumo-taisha Fukujin-sai 

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 出雲大社は、正式には「いずもおおやしろ」と言い、その神楽殿で毎年旧暦元旦未明、午前1時に行われる新年を祝う祭りが「福神祭」である。神楽殿は、西の門から境内を出て川を渡ったところに位置している。
 この福神祭は、前日の晩より神楽殿内に多くの人々が「お籠もり」をするが、斎行されるのが午前1時の子(ね)の刻であることから、「子(ね)ごもり」とも言われている。「子」とは十二支の初めであって、種子が新しい生命を宿して芽吹きはじめることを意味し、その息吹の時刻に大黒様との「結び」のご神徳をいただいて、1年間の福を祈願するのである。
 神楽殿内には注連縄(しめなわ)が張りめぐらされており、その注連縄に付けて垂らされた紙垂(しで)は福運を招くとの信仰があって、祭事が終るとすぐ、参列者が競って取り合う。この紙垂を竹に刺して田畑に立てたり、神棚にお祭りすると、五穀豊穣や家内安全などの福縁を招くと言われている。
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2007/6/6


北海道 大千軒岳 Hokkaidou Daisengen-dake 

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 大千軒岳は、北海道・松前町と福島町、そして桧山郡上ノ国町との境界にある標高1071・6mの秀峰。
 山容は比較的平坦だが峰を連ね、深い谷を刻んでいる。この山は高山植物の宝庫で、山頂付近は見事なお花畑。山頂からの眺めも雄大だ。山頂へ続く稜線地帯には、黄色いキバナシャクナゲの花が一面に咲き、息を飲むほど美しい。5月の雪解けから8月頃にかけて、山頂のお花畑にはミズナラ、シラネアオイ、エゾカンゾウ、アツモリソウなどが色とりどりに咲き乱れ、山の短い夏を彩る。木々の種類も豊富で、ミズナラ、サワグルミ、ブナ、イタヤカエデ、ダケカンバなどがうっそうと生い茂っている。
 南北に連なる稜線から東側の国有林は、学術自然保護地区や植物群落保護林に、西側は北海道の自然環境保全地域に指定されているとか。
 大千軒岳は、あらゆる高山植物がその美しさを競い、夢のような彩りで包まれる広大な庭である。
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2007/6/1


笠山椿群生林 Kasayama-tsubaki-gunseirin Camellia Virgin Forest in Mt. Kasayama

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 笠山椿群生林は、笠山の先端部分にあたる虎ヶ崎灯台周辺に広がるヤブ椿の群生林で、日本一とも称され、約10ヘクタールの敷地に、2万5千本の椿が咲き競います。
 椿の種類も多彩で、日本で唯一自生する天然記念物の コウライタチバナをはじめ、萩小町、萩の里、白毛紅、深草の少将、笠山侘助など、それぞれ異なる椿の花の色や大きさ、おしべの色や葉の形など、見ていて飽きることがありません。市指定の天然記念物タチバナは根元の周囲60センチメートル、樹齢100年と推測されています。
 開花時期は例年12月上旬から3月下旬。シーズン最盛期の椿のトンネル、終盤の落ちた椿の花の絨毯など、開花中はいつでも楽しむことができます。
 毎年、2月末から3月末にかけて「萩・椿まつり」が開催され、郷土芸能の披露や特産品の販売なども行なわれます。
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2007/5/23


山口 阿弥陀寺 Yamaguchi Amidaji 

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 華厳宗、華宮山東大寺別院。別名「あじさい寺」という。
 開山したのは俊乗坊重源。東大寺再建のため周防国を訪れた重源が、奈良・東大寺の別院として文治三(1187)年に建立し、後白河法皇祈願所とした。
 金剛力士像が立つ茅葺きの仁王門をくぐり石段を上ると、広い境内が見渡せる。そこには、毛利広政が建てた本堂や開山堂などの堂宇が並んでいる。文化財収蔵庫には、重源が納めた台座に東大寺再建の事柄を鋳込んだ国宝の鉄宝塔や、重要文化財である木造重源坐像など、貴重な文化財が展示されている。
 また、境内には80種類4千本のあじさいが植えられ、梅雨時には鮮やかな色の花が咲き競う。
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2007/5/22


長尾寺 Nagaoji 

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 天台宗。ご本尊は、聖観世音菩薩。
 遍路八七番目の札所である。
 寺伝によれば、聖徳太子が開創と伝えられており、天平十一(739)年に行基がこの地で、霊感を得て聖観世音菩薩を彫り安置をしたと伝えられる。
 当初は、法相宗であったが、天長年間に真言宗となり、その後に天海によって天台宗に改められた。
 源義経の側室である静御前が得度した寺ともされており、位牌や、剃髪した際の髪を埋めた塚も残っている。
 毎年1月2日には、三味線のお囃子にあわせて餅をつく「三味線餅つき」や、1月7日には、そのついたもちを運搬できる距離を競う「大鏡餅運搬競技」等が行われる。
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小紋 Komon 

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 繰り返した模様の型染め、もしくは手書きの女性用の着物のこと。
 訪問着や付け下げは肩の方が上になるよう模様付けされているが、小紋は上下に関係なく模様が入っている。
 主に江戸小紋、京小紋、加賀小紋等があり、通常、正装、礼装として用いることはできない。江戸小紋は、諸大名の裃(はかま)の模様として始まり豪華さを競ったため規制が加えられ、遠くから見た場合には無地に見えるような高い技術の細かな染色が行われるようになった。そのため、背中に一つ紋を入れることで、礼装に準じたものとなる。
 小紋は、華やかなものが多く、一般にファッション性が高いため、訪問着や、華やかな場所に行く時にでも、お洒落を楽しめる着物として人気が高い。
 また江戸小紋の代表的な模様に、「鮫」「行儀」「角通し」などがある。
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2007/4/26


帯留め Obi-dome 

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 帯がほどけないよう固定する金具、あるいは平打ちの紐につける留め細工のこと。
 江戸時代に芸者が男との契りを示すため、あるいは伊達を競うために根付や目貫などを用いて帯に用いたのが始まりといわれる。
 明治に入り、廃刀令により刀の飾り職人たちが新たな細工に着物の装飾品として帯留めが作られ、それが人気となり、広く用いられるようになった。
 女性の帯に主に使用され、着物や帯の飾りとして色々な使い方、楽しみ方がある。
 材質は貴金属、七宝焼、鼈甲(べっこう)など様々であり、形状も花鳥風月を表現したもの、動物をかたどったもの、文様など多岐にわたる。
 和装以外にも携帯ストラップやブローチなどとして楽しむこともできる、伝統のアクセサリーである。
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夏越の祓 Nagoshi-no-harae 

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 夏越の祓(なごしのはらえ)とは、毎年六月末日に行なわれる禊の行事であり、十二月末日の年越の祓とあわせて大祓(おおはらえ)と呼ばれる。
 半年分の穢(けが)れや罪を祓うとされ、飛鳥時代に宮中行事として定められ、国民の穢れを祓った。
 現在でも各地の神社で行なわれており、境内に作られた茅の輪(ちのわ)を神主を先頭に八の字にくぐり、小川に人形(ひとがた)に息を吹きかけ、罪や穢れを託し海や川に流すなどして、残り半年の無病息災を願う。
 この日、京都では宮中の暑気払いで食べられる氷の代わりに考案された「水無月」と呼ばれる、白いういろうに小豆を載せて三角に切られた和菓子を食す。邪気を払うものとされ、親しまれている。
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