NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/25


茨城 八溝川 Ibaraki Yamizogawa 

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 茨城の八溝川(やみぞがわ)は、茨城県久慈郡大子町を流れる河川である。
 県内最高峰を誇る、標高1022mの八溝山の山腹から涌き出た水が集まった川で、全長124kmの久慈川の支流のひとつである。
 弘法大師が山頂に立ち、谷が八つに分かれ、山水が八方に流れ落ちるのを見て、八溝の嶺と名付けたのが名前の由来という。
 源流の沢には、清流でしか生きられないとされているサンショウウオが棲んでおり、下った八溝川には、天然のヤマメやイワナが生息している。
 久慈川と八溝川が合流する渓谷には、古くから安産の神・二十三夜尊(にじゅうさんやそん)の信仰の場として知られている、落差15m、幅10mの月待の滝が存在している。
 八溝川は、川幅が狭く流れも急な、釣り好きで賑わう清流である。
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2008/3/4


久慈琥珀 Kuji-kohaku Kuji Amber

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 久慈琥珀(くじこはく)は、岩手県の久慈市で産出される琥珀である。
 琥珀は、太古の植物の樹脂が化石化してできたもので、久慈地方はその産出量、品質ともに優れており、歴史的にも国内唯一の産地として知られている。
 世界で最も古いものとしては三億年前の琥珀が発見されているが、久慈地方産の琥珀は、今から約八千五百万年前の中生代白亜紀後期に属するもので、宝飾品類に加工されるものとしては世界最古の琥珀である。
 この地方では古来より採取が行われており、各地に残る古墳時代の遺跡から出土した琥珀も久慈地方産とされ、平安時代にはすでに琥珀工房が存在していたことが判っている。
 近年では学術的に貴重な虫入り琥珀の発見も相次いでおり、奥深くて軽く、暖かみのある自然素材の宝石として親しまれている。
 太古からのメッセージを封じ込めた小さな粒は、地球が見つづけてきた時の流れの一瞬を今に伝えている。
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2007/8/30


日輪寺 Nichirinji Nichirinji Temple

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 茨城県久慈郡大子町にある日輪寺は、今から1200年前、大同三(808)年に弘法大師が現世浄土を願って開山した。
 弘法大師は、みづから十一面観世音の霊像を刻んで本尊とし、朝に祖国の隆昌と安民豊楽の護摩修行を行い、 夕べに有無両縁の冥福を祈願した。
 ここは、北関東と南奥州の大道場として信者を広め、永延三(987)年に板東二一番の霊場となった。
 明治一三(1880)年、山火事のため堂塔を焼失したが、霊場の加護により尊仏は難を免れ、大正四(1915)年四月には旧観音堂跡現日輪寺が再建されて現在に至る。 
 本堂左手には、展望台付き休憩所があり、好天のときは富士山も望めるという。
 日輪寺から更に車で5分ほど登ると日本武尊が創建したとされる八溝嶺神社がある。
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2007/4/2


岩手 久慈渓流 Iwate Kuji-keiryuu 

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 岩手の久慈渓流(くじけいりゅう)は、岩手県久慈市大川目町に広がる景勝地である。
 久慈平庭県立自然公園に指定されている自然豊かな観光スポットであり、春は新緑、秋は紅葉と見ごたえ十分な、人々の憩いの場である。
 不老泉から山形町までの5キロが特に見どころで、浸食された石灰岩の絶壁や鏡岩、不老泉、白糸の滝がある。
 鏡岩のそばにある岩手の名水20選にも選ばれた名水「不老泉」は、飲用すると持病が治り不老長寿になるという伝説がある。
 モミジやブナなどの広葉樹が織り成す色彩は、心に染みるほど美しい。また、川にはアユなどの魚が豊富で、釣り人たちの穴場となっている。
 久慈渓流は、変化のある水石群と四季折々に美しい彩りを見せる木々を持つ、名勝である。
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2007/3/7


石神城 Ishigami-jyou 

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 石神城は茨城県那珂郡東海村に位置した城である。
 延徳二(1490)年、小野崎通綱が奥州の伊達、芦名、結城の同盟軍を破り、その功績により佐竹氏より石神の地を与えられ、築城した。慶長七(1602)年、佐竹氏の秋田転封に小野崎氏も従い、廃城となった。
 建物は残っていないが、城址の遺構が残る。久慈川を背後に三方を深い堀で囲み、本丸から城下の町に広がる三の丸までの跡地は広く、戦国時代の城の造りが解る貴重な史跡である。
 現在は城址公園として丁寧に整備されており、曲輪付近には桜が並び、春先には花見の隠れた名所として市民の憩いの場となっている。
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2007/3/1


久慈川 Kuji-gawa The Kuji River

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 福島県、茨城県を流れる一級河川。流路延長527キロメートル、流域面積1490平方キロメートル。
 川の名前は、久慈郡を流れることからついたものであるが、久慈という地名は、奈良時代の常陸国風土記の記述に「古老のいへらく、郡より南近くに小さき丘あり。かたち、鯨鯢に似たり。倭武の天皇、よりて久慈と名づけたまひき」とあるのに由来するといわれている。
 自然豊かな久慈川は、水際での散策や親水レクリエーション、高水敷でのスポーツなどの場として活発に利用され、清流として有名な流水は、流域の貴重な水源にもなっている。
 また、沿川では多くの県立公園が立地され、四季を通じ観光客で賑わいを見せる。
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月侍の滝 Tsuki-machi-no-taki 

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 月待ちの滝は、高さ15m、幅10m、久慈川の支流である大生瀬川にかかる。
 滝の裏の岩盤が大きく抉られているため、水に濡れずに滝の裏側に入りこむことが出来る。くぐり滝、裏見の滝などの異名を持つ全国的にも非常に珍しい滝である。
 古くから二十三夜尊の信仰があり、この滝の内側で二十三夜の月が出るのを待ち、安産などを祈願するという、いわゆる二十三夜待(二十三夜講)が行われていた。「月待の滝」の由来である。
 季節によりさまざまな表情を見せ、特に冬には美しい氷瀑ができる。
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2007/2/28


国寿石大子硯 Kokujyuseki-daigo-suzuri Kokuju-seki Daigo Inkstones

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 9代藩主徳川斉昭も小久慈硯をこよなく愛し,この硯石が国にとって吉兆であることを願い、小久慈の音訓をとって「国寿硯」と命名した。
 独特の黒いつやと石紋は素朴で美しく、手彫りのため同じものは二つとない。
 昭和4年、茨城県内各地で行われた特別陸軍大演習の際に、茨城県知事から昭和天皇への献上品となり、翌年東京で開かれた頒布会では著名な書家や文人・財界人の注目を集め、日本名硯の一つに数えられたが、その後しばらく作り手もなく、忘れられた存在になってしまった。
 幻の名硯が再び日の目を見るようになったのは、昭和30年代に入り、大子町在住の星野岱石さんが復活させてから。
 伝統的技法は国寿石を形成し、たがねで両面をならし、荒彫りには平ノミ、その後に丸ノミ、平ノミで削り込みを行い、仕上げに砥石で磨く。
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