NIPPON Kichi - 日本吉

記事数3件: 1~3 件表示          

2007/2/23


鎧の袖 Yoroi-no-sode 

Jp

 兵庫県の但馬海岸は、日本海に面する起伏の激しいリアス式海岸だ。火山活動や地殻変動によってできた岩石海岸で、但馬山地の山麓部が直接日本海に面している。日本海の荒波に削られた海食崖が続く景勝地である。
 中でも香住海岸は複雑な海岸線に連なる見ごたえのある奇観が続く。そのひとつが奇岩「鎧の袖」だ。高さ65mの巨大な断崖が、70度の傾斜で200mも続く大岩壁。ごつごつとした岩肌模様と全体の形状が鎧に似ていることから、この名が付けられた。自然のつくりあげた荒々しい造形美は見ごたえ充分。
 県の天然記念物に指定されているほか、日本百景にも選ばれている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




玄武洞 Genbu-dou 

Jp

 日本列島が弓状の形を取ったのは今からおよそ500万年前。その頃はまだユーラシア大陸と陸続きであった。その後、火山の噴火による地殻変動があり、氷河時代には地形の変化が起こった。約1万3千年前には大陸から離れ、現在の姿の日本列島ができたという。
 その後も日本は火山の噴火により激しい地殻変動が起こったが、兵庫県の但馬地方は、地殻変動の拠点のひとつであった。中国地方を東西に走る山脈の噴火活動により様々な奇岩・景勝が形づくられたのである。兵庫県豊岡市にある鍾乳洞「玄武洞」もそのひとつ。160万年前に起こった火山活動で流れ出した溶岩が冷え固まるときに規則正しい綺麗な割れ目ができたと言われ、間近で見る岩肌は迫力満点だ。国の天然記念物に指定されている。
 玄武洞は、地球科学の歴史を偲ぶことのできる、日本を代表する神秘の造形物だ。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/2/20


羽門の滝 Udo-no-taki 

Jp

 羽門の滝(うどのたき)は、大分県杵築市山香町を流れる滝である。落差は12mほど。
 松尾川の上流で荒々しい岩肌から流れ落ちる、優美で神秘的な滝である。滝壷は100平方mあり、水流は豊富である。
 滝壺のほとりに立つと、吹き抜ける天然の水冷クーラーの涼風が爽やかであり、いつまでもここに佇ずんでいたい気持にさせる。
 この滝には、その昔白い龍が住みついていたといわれる白竜伝説がある。己を罪深い存在と感じ、自ら滝にうたれに来た武士と、人間の姿をした白竜母娘の悲恋物語であるという。
 この美しい滝を眺め、森林浴をするだけでも素晴らしいが、少し下流にいけば二つの河川プールがあり、大小2本のウオータースライダーも装備されている。
 羽門の滝は、深い緑の中で白い水流が雅に落ちる名瀑である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数3件: 1~3 件表示          
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter