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2007/7/23


びふか松山湿原 Bifuka-matsuyama-shitsugen Bifuka-Matsuyama Moor

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 北海道中川郡美深町。その町を見下ろす松山山頂にあるのがびふか松山湿原だ。
 標高797mにあるその湿原は、日本最北の高層湿原としても知られている。
 湿原面積はおよそ25ヘクタール。大小3つの沼が点在しており、それぞれにヒメマスの放流が行われている。
 山頂には、風雪にさらされ矮性化したアカエゾマツやハイマツなどの高山植物が分布するといった特異性があり、学術的にも重要であることから、昭和五一(1976)年には、北海道自然環境保全地域に指定されている。
 自然が色濃く残された湿原には、一周1kmほどの散策路も設けられ、四季折々に花を咲かせるタチギボウシやホロムイリンドウなどの豊富な高山植物を愛でながら、大自然の息吹を思う存分味わうことができる。
 青い空と緑の大地の境目に、矮性化したために奇妙な枝振りをしたエゾマツやハイマツがポツリと頭を出す。
 厳しい自然だけが生み出す風景が、そこには広がっている。
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2007/6/19


アポイ岳 Apoi-dake Mt Apoi

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 アポイ岳は、北海道様似郡様似町にそびえる標高810・6mの山である。
 名前はアイヌ語のアペ・オイが訛ったもので、火のあるところの意味を持つ。
 北海道の背骨と呼ばれる日高山脈の南端にあり、海からの濃霧によって日光が遮られ、気温が低下するため、2000m級の山と同様の気象条件をしている。
 山は幌満橄欖岩(ほろまんかんらんいわ)と呼ばれている岩で出来ており、ヒダカソウ、エゾコウゾリナなど、ここにしか生育しない固有種を含む、約80種以上の高山植物が確認されている。
 昭和二七(1952)年、「アポイ岳高山植物群落」は国指定の特別天然記念物に指定された。
 昭和五六(1981)年、日高山脈襟裳国定公園の特別保護地区に指定される。
 アポイ岳は、貴重な植生を有する自然溢れる山である。
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2007/6/5


ワッカ原生花園 Wakka-gensei-kaen Wakka Wild Flower Garden

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 ワッカ原生花園(わっかげんせいかえん)は、北海道北見市常呂町栄浦に広がる花園である。
 オホーツク沿岸の網走国定公園に位置し、日本三大湖の一つサロマ湖の畔にある自然の宝庫で、北海道遺産に指定されている。
 ワッカとは、アイヌの言葉で「飲料水」あるいは「湧き水」を指すとされる。
 サロマ湖とオホーツク海を隔てる細長い砂州には「ワッカ花の聖水」と呼ばれる湧き水があり、良水に恵まれていることから名付けられたとも言われる。
 幅は200~700m、全長約20kmに及ぶ砂州は、日本最大の海岸草原である。
 森・草原・砂丘・湿地が混在し多様な生態系を形成し、帰化植物も含め300種以上の草花が咲き、野鳥が生息している。
 ワッカ原生花園は、龍宮街道とも呼ばれる色鮮やかな自然の景勝地である。
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2007/5/24


京極のふきだし湧水 Kyougokuno-fukidashi-wakimizu Kyogo Spring

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 「京極のふきだし湧水」は、北海道の虻田郡京極町にある「ふきだし公園」内にある湧水所。
 標高1898m、北海道南西部で随一の高さを誇る羊蹄山。山麓は湧水が豊富で、周囲には合計17ヶ所の噴出し口があり、日量はなんと53万トン。その中でも最大の湧水量を誇るのが「京極のふきだし湧水」で、水量は1日約7万トンとされる。
羊蹄山に降った雨や雪解け水がろ過され、地中のミネラルを加えながら50~70年という長い年月を経て流れ出る自然の湧水。「甘露」と形容されるその水は、口に含むとやわらかく、ほんのり甘いのど越しだ。
昭和六十年には環境庁の「名水百選」にも選ばれている。
 苔むした岩や緑の木々の間から水が一気に噴き出す様は、せせらぎの音と共に癒しの空間を作り出している。近郊ばかりか札幌から水を汲みに通ってくる熱心なファンもいるようだ。
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2007/2/16


尾瀬 Oze Oze Marsh

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 日本のほぼ中央、福島県・新潟県・群馬県の三県にまたがる日本を代表する高層湿原で、日光国立公園に指定された地域。
 立ち入りが厳しく制限され、日本の自然・環境保護運動の象徴でもある。国立公園特別保護地区の指定を受けており、重要な保護対象とされている。また、文化財保護法における特別天然記念物にも指定されており、現状の変更などが厳しく禁止されている。
 この様に二重三重の保護規定で厳重に保護がされているのは、尾瀬の自然が大変貴重なものだからである。一万年以上前の燧ヶ岳の火山活動で噴出した溶岩流が、只見川などの源流をせき止めて出来たものといわれ、周囲を山で囲まれた盆地で、その中に多彩な生態の自然が閉じ込められている。尾瀬ヶ原は、標高1400メートルの本州一広大な高層湿原で、天水のみに依存している為、特異な植物を構成している。
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2007/2/13


つばくろ谷 Tsubakuro-dani Tsubakuro Valley

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 つばくろ谷の、深く切れ込んだ不動沢に向かって、木々が迫るように茂る風景は圧巻である。
 吾妻八景のひとつに数えらる磐梯吾妻スカイラインの紅葉の名所。かつてイワツバメが谷底を飛び交っていたことからこの名前が付けられた。
 谷底から約80メートルの高さに架けられた不動沢橋は2002年に架け替えられ、かつてより谷底の見通しがよくなり、川をはさんで渓谷になっていて、幅がせまいので隙間のようだ。
 谷全体が紅葉シーズンを迎えたときの美しさは格別で、色とりどりに染まる谷の木々と不動沢の白い流れのコントラストは見事である。
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2007/2/12


藤前干潟 Fujimae-higata 

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 愛知県名古屋市にある名古屋港の干潟。2002年11月18日にラムサール条約に登録された。
 臨海工業開発の中で残された、庄内川、新川、日光川の河口に広がる、日本最大級の渡り鳥渡来地である。
 干潟とは、内湾の河口に広がる遠浅の海のことをいい、満潮時には海、干潮時には浜となり、1日2回の潮の満ち引きによって大きく姿を変える。
 川の上流から運ばれる有機物が堆積し活性汚泥ができ、それをゴカイなどの底生生物が食べ、ゴカイを鳥や魚が食べるという食物連鎖がおこる。これによって川の水は浄化され、きれいな海を保つ。
 大規模渡来地に飛来する鳥にはシギ、チドリなど、これまでに1万羽以上の渡来が記録されている。
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2007/2/9


瑠璃沼 Ruri-numa 

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 明治二十一(1888)年に起きた磐梯山(1819m)の水蒸気爆発により出来たと言われる湖沼群、五色沼のひとつ。
 大きいものには、秋元湖、小野川湖、桧原湖があり、それらに挟まれた、桧原湖の南東にある数十の湖沼群・地域が五色沼と呼ばれる。
 その中でも、酸性度の強い沼が独特の色味を見せることから、五色沼の名の由来。
 いろんな色を見ることができる「深泥沼」、目をひくようなきれいな「青沼」、五色沼最大面積を誇る「毘沙門沼」、視界を遮る木々が多く、冬以外は見えにくい「竜沼」、鉄サビの成分で赤くなる「赤沼」、1本の柳が立っているのが特徴の「弁天沼」、「フナ・ウグイ・ワカサギが生息し、冬はワカサギ釣りを楽しめる「柳沼」。
 そして五色沼で一番透明度がある「瑠璃沼」である。
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