NIPPON Kichi - 日本吉

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2006/12/15


佐賀錦 Saga-nishiki Saga Nishiki

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 佐賀県の伝統工芸、佐賀錦。金、銀、漆を貼った特製の和紙を細く裁断したものを径糸(たていと)とし、絹の縒糸を染色したものを緯糸(よこいと)として丹念に織り上げる。文様は伝統的な網代(あじろ)、沙羅(さや)型、菱など様々だ。
 起源は古く、約190年前、江戸時代初期に肥前鹿島の藩主鍋島家の後室が網代天井を見て織物にすることを発案したのが始まりだとか。その後技術の改良を重ねながら従来の綾織のほかに花鳥図・風景画等、精巧な技術を駆使した織り込み模様が織り出されるようになった。
 佐賀錦は非常に精緻な技術を要し、一日僅かしか織ることができないため、現代では袋物などの実用品が多い。美術品としては、手作りの素朴で暖かい魅力とと豪華絢爛で気品のある優雅さを併せ持つ美しさが、日本の伝統工芸品の白眉と称されている。
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南部菱刺し Nanbu-hishizashi Nambu Diamond Embroidery

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 南部菱刺しは、青森県八戸を中心とした南部地方で古くからおこなわれてきた刺し子である。
 発祥は、古く今から200年前まで遡る。当時の農民は、麻や芋麻の着物しか着ることを許されず、木綿は糸として使うものと決められていた。そこで農村の女たちは知恵を働かせて、補強と保温のために麻に木綿糸を刺して北国の厳しい寒さを凌いできたのである。そして、この技術が今に受け継がれ、伝統工芸として花開いた。
 横長でひし形の美しい模様、そして模様の種類の多さに魅了され、明治・大正・昭和の時代の南部菱刺し衣裳収集家もいるという。また、今では手芸愛好家に人気を集め、南部刺しは一般の人々にも注目されている。
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