NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/10/3


堀川運河 Horikawa-unga 

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 堀川運河は宮崎県日南市油津に位置する。日南市の油津港と広渡川を結ぶ。運河の完成は、貞享三(1686)年で、工事期間は約2年強かかったという。
 当時、飫肥杉(おびすぎ)の木材を運搬する目的で飫肥藩が水路として開設した。飫肥杉は粘りが強く、水に強い木材であったため、造船用の材料として使われた。運搬方法は、木材をいかだに組んで、堀川を下る方法である。また近くを流れる遠賀川の洪水対策としても考られていた。
 運河に架かる堀川橋(通称乙姫橋)は明治三六(1903)年、名石工、石井文吉によって4年歳月をかけて造られた。船の通り道がアーチ型になった、レンガ造りの洋風感覚で、映画『男はつらいよ』にも登場する町のシンボルである。
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2008/10/1


紀元杉 Kigensugi 

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 紀元杉は、屋久島のヤクスギランドから車で25分の林道沿いにあり、車で行ける屋久島杉としては最大の巨木。樹齢3000年とも言われ、縄文杉や弥生杉と並ぶ屋久杉三大杉のひとつである。
 樹高は19.5m、胸高周囲8.1m。ヤマグルマやヒノキなどの着生樹が多いのが特徴だ。樹冠は枯れているが、屋久杉特有の筋状のこぶや苔むした樹肌が老木としての存在感を表している。
 根元に立つと、台風や年間雨量8000~9000ミリという過酷な気象条件をものともしない偉大な生命力にただただ畏敬の念が湧くばかりである。
 平成九(1997)年には根張りを保護するために、木製デッキが整備された。
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2008/8/19


宇和島 篠山 Uwajima Sasa-yama 

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 宇和島篠山(うわじまささやま)は愛媛県、高知県をまたぐ標高1065メートルの山である。
 松山自動車道大州インターから国道56号を一本松方面へ車で105キロほどのところにあり、8合目まで車で行くことが出来る。
 古くから山岳信仰の山であったため、山頂までは参道が続き、途中には観音寺跡、山頂には篠山神社があり、お堂が設けられている。観音寺跡付近には霊験あらたかなように思える巨大な杉の木も聳え立っている。
 篠山は樹齢100年をこえるアケボノツツジの名所としても知られ、また、付近には四万十川を源流とする大渓谷もあり、美しい滝の風景を見ることも出来る。そのため、毎年訪れる人が多い地である。
 
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2008/3/31


かぶら杉 Kabura-sugi Kabura-sugi

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 隠岐島後(おきどうご)の中村地区に、昭和四三(1968)年六月七日、島根県の天然記念物に指定された杉の大木がある。「かぶら杉」と名付けられ、樹齢は推定六百年、高さ約四〇メートル、幹周は約一〇メートルもあり、根元から一・五メートルの部分で幹が六本に分岐しているのが特徴。昭和初期までは大小一二本の幹があったという。名前の由来は、鏑矢(かぶらや)に形が似ているからという説と、株立ちから付けられたという説がある。
 アクセスは容易だ。西郷港から国道485号を北上し、県道316号を銚子ダム方面へ右折する。ダムを過ぎ、トンネルを抜けた少し先の右手に見えてくる。遠くから、そして近くから眺め、あるいは見上げているうちに、かぶら杉は何かを語りかけてくるに違いない。
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2008/3/11


杉 Sugi 

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 「杉(すぎ)」は日本固有の針葉樹で、南は屋久島から北は東北地方までと広い地域に分布している。ヒノキ目・スギ科に分類され、材木資源として檜(ひのき)と共に多く植林されている。その面積は、日本全国の12%を占めるほどだ。
 常緑の高木で、杉の名の由来「まっすぐの木」で判る様に細長く直立し50m程の高さにまで伸びる。枝は全体が上向きに伸び、葉は先が針状に尖って生えていく。花は2〜4月頃に開花し、長さが5mm位の楕円形の雄花とほぼ球形の雌花が枝先に密生する。
 古くから建築材料として角材や板材などに用いられ、子供のおもちゃにも使われていた。樹皮や葉まで利用出来る事から、重要な木材として重宝されてきた。
 通常、樹齢300年程と言われている杉も、世界自然遺産に登録されている鹿児島県屋久島では樹齢1000年を越える屋久杉をはじめ、世界最古とされる縄文杉も見られ、徒歩で半日程かかって登山し見学する人々も多い。
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2008/3/6


美女平 Bijo-daira 

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 美女平(びじょだいら)は、富山県中新川郡立山町にある、標高約1000mの高原である。
 立山黒部アルペンルートの玄関口ともいえ、周辺にはタテヤマスギとブナが混じった原生林が広がっている。
 ケーブル駅の前には、地名の由来である、女人禁制の掟を破って登山した尼僧が神の怒りにふれて杉に姿を変えられた、と伝えられる美女杉が立っている。
 周辺には多種多様な野鳥がたくさん生息しており、谷間には美しい高山植物がひっそりと花を咲かせている。
 9月半ばを過ぎると夏の鳥たちが去って森には静寂が訪れ、足早に木々が染められていく。その、秋のカラフルな山並みに見られる景観も面白い。
 美女平は、豊かな自然にあふれ、四季折々の表情を見せる景勝地である。
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2008/3/5


弥彦神社 yahiko-jinjya yahiko Shrine

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 越後平野の中央にそびえ立つ弥彦山の麓に、弥彦(伊夜比古)神社(やひこ(いやひこ)じんじゃ)はある。越後国の一ノ宮である。
 境内はうっそうとした樹林に覆われ、長い月日を経てきた老杉、古欅が佇んでいる。その創建年代は不詳だが、万葉集にも歌われたほどの古社。
 祭神は天香山命(あめのかごやまのみこと)。神武天皇の命を受け、越後国開拓のため地元の民に、漁労や製塩、稲作や養蚕などの農耕術を教えたという。かつては、伊夜比古さまと呼ばれ、越後の人々の心のふるさと、魂のよりどころとして、古くから栄えてきた。
 日本有数の長い日本刀である志田大太刀(しだのおおたち、重要文化財)や、源義家や源義経らに所以すると伝えられる武具などの文物が、社宝として宝物館に展示されている。
 現在の社殿は、火災のために焼失した後、大正五(1916)年に再建されたものである。
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2008/2/1


矢部の八朔祭 Yabe-no-hassaku-matsuri Hassaku Festival in Yabe

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 熊本県上益城郡山都町矢部地域に伝わる「矢部の八朔祭(やべのはっさくまつり)」は、江戸時代中期から受け継がれてきた、歴史ある祭りである。
 「八朔」とは旧暦八月一日のことをいい、田の神に収穫の感謝や豊作の祈願をし、また収穫のおおよその見当をたてる日とされている。
 祭りの見所はやはり目抜き通りで行われる、巨大な造り物の曳きまわしである。
 造り物は、各町内が毎年テーマやアイディア、趣向を凝らして制作される。使う材料は自然素材が多く、竹、杉、ススキ、シュロの皮などが使われ、材料集めに苦労しながらも、最後に審査によって順位が付けられるとあって、毎年熱のこもった制作作業となる。
 壮観な曳きまわしを観ようと、毎年町内外から大勢の見物客が訪れる夏の祭りである。
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