NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/23


海底鍾乳洞 広部ガマ Kaiteisyounyuudou Hirobegama 

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 広部ガマ(ひろべがま)は、沖縄県恩納村にある、総延長640mの、日本一長い海底鍾乳洞(かいていしょうにゅうどう)である。
 鍾乳洞とは、石灰岩が雨水、地下水などの侵食でできた洞窟であり、石灰岩地帯に存在する。
 平成一〇(1998)年、恩納村の万座毛近海、水深28m地点に、同村でダイビングショップを営む広部俊明氏が新しい海底鍾乳洞を発見した。
 640mは確認された分だけで、さらに奥に続いており、内部にはエビやカニなども生息している。
 奥へ直進できるのは約310mまでで、その途中で約20の洞窟に分かれる。中には高さ11mもある大きなホールもあり、つららやカーテンのような鍾乳石が垂れ下がり、光が差さないため、カノコイセエビなど洞窟性海洋生物が生息している。
 広部ガマは、未だ詳細は調査中の日本一長い海底鍾乳洞である。
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2008/3/18


当麻鐘乳洞 Touma-shounyuudou 

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 当麻鐘乳洞(とうましょうにゅうどう)は、北海道当麻町にある鍾乳洞で、全長一三五メートルの長さを誇る。発見されたのは昭和三二(1957)年で、昭和三六(1961)年、北海道の天然記念物に指定された。北海道指定の天然記念物では、唯一、一般公開されている。
 今から一億五千万年前のジュラ紀から、想像を絶するほどの時間をかけて、地下水の溶触作用により作られた石灰洞窟である。
 鍾乳石が三センチメートル成長するのには約二百年の歳月を要するといわれ、鍾乳石がつくられた年月が計り知れないものだということがあらためて証明される。また不純物が少ないことから、結晶度が良いことで知られている。
 天井から同じ太さでパイプ状に連なる「鐘乳管」は、学術的にも貴重な存在であり、そのほか天井から落ちる水滴により、たけのこのようにどんどん高くなってゆく「石筍」、つららと石筍がつながった「石柱」、壁や天井からの石灰水が膜状になった「カーテン」などの見どころがある。
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2007/12/11


三ツ合鍾乳洞 Mitsugou-shounyuudou 

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 三ツ合鍾乳洞(みつごうしょうにゅうどう)は、昭和四五(1970)年に発見された、三層になっている縦穴型の鍾乳洞である。
 規模は小さく、洞内は一二〇メートルであるが、変化に富んだ鍾乳洞となっている。入口を進むとすぐに、不老長寿の水といわれている高さ一二メートルの「竜神の滝」が流れ落ちている。この滝を含め、見どころは全部で一〇箇所ほどあり、亀が首を伸ばしたような形をしている「竜宮の亀」や「オーロラ天井」と呼ばれる鍾乳石などがある。
 狭い岩の隙間にある急な階段を上ると、フローストーン、カーテン、石柱、石筍など規模は小さいながらも変化に富んだ洞内生成物を楽しむことができる。
 また、外に出てから少しの距離ではあるが険しい山道を登ると、地上に現れ露出した鍾乳石も見ることができる。
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大岳鍾乳洞 Ootake-shounyuu-dou 

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 大岳鍾乳洞(おおたけしょうにゅうどう)は、昭和三六(1961)年に発見された鍾乳洞で、東京都の天然記念物に指定されている。
 秩父多摩国立公園の中心地、大岳山麓の標高五二〇メートルの所にあり、養沢川沿いにいくつかある鍾乳洞の中では最大級を誇る。全長は約三〇〇メートルあり、見事な鍾乳石を味わうことができる。鍾乳石は、一〇〇年で三センチから七センチ程しか伸びないといわれ、大変貴重なものである。
 入り口は非常に小さく内部も狭いので、ヘルメットをかぶり、かがんで進む場所も存在する。
 この洞内の温度は一〇度から一一度と低い。湿り気のあるひんやりした空気の中を歩きながら、つばめの巣、ビーナス殿、おとぎの国、奥の細道などの見どころを追っていくコースとなる。
  
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2007/11/26


日原鍾乳洞 Nippara-shounyuu-dou 

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 日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)は、東京都奥多摩町を流れる日原川支流である小川谷に位置し、地下水により溶解浸蝕されてできた自然洞窟である。
 総延長は1270m、高低差は134mあり、関東では最大の規模を誇っている。
 年間を通じておよそ11℃ほどの洞内には八つの洞が存在し、そのうち見学できるのはおよそ千二百年前に発見されたといわれる新宮洞と、昭和三八(1963)年に発見された新洞の二つである。
 その神秘的な景観から、かつては山岳信仰のメッカであった洞内には、巨大なカエルを思わせる「ガマ岩」や巨大な天井空間を持つ「天井知らず」など、まさに大自然のみが生み出せる造形が横たわり、訪れる人々を幽玄の世界へと誘ってくれる。
 天井からツララ状に垂れ下がる鍾乳石は3cm伸びるのに二百年、盤上に沈殿し、上に向かって成長する石筍(せきじゅん)は、四百年の歳月を必要とする。
 数十万年に渡る自然という名の芸術家の作品は、今もこつこつと作り続けられている。
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2007/10/11


観音水 Kannon-sui 

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 観音水(かんのんすい)は愛媛県西予市宇和町明間にある鍾乳洞から湧き出る水のことである。
 天正時代、明間堂山城主・兵頭藤右衛門一族の一人が京都清水に参拝し、その満願の日に観世音の御姿を見た。その話を聞いた兵頭は、城に尊影を安置し、観世音に「御利生に水を。」と念じたところ山の嶺から清水が湧き出した。これが、観音水のいわれと伝えられる。
 鍾乳洞付近は幽玄の雰囲気を醸し出しており、伝説にあるような観世音の御姿が今にも浮かび上がりそうである。
 観音水は日量8千トンといわれ、一年を通して水温は14度と冷たく、昭和六〇年には環境庁から「全国名水百選」に選ばれている。
 毎日、多くの人々がこの水を求めて訪れる。
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2007/8/13


久万高原町 記念の滝 Kuma-kougen-cho Kinen-no-taki 

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 久万高原町(くまこうげんちょう)の記念の滝(きねんのたき)は、愛媛県上浮穴郡久万高原町にある落差15mの滝である。
 愛媛県と高知県の県境近くにある仁淀川水系の小松谷川に存在しており、紀念の滝とも言い、水量は申し分なく、滝の上にも小瀑が連続している。
 国の天然記念物である鍾乳洞・龍河洞(りゅうがどう)の内部にある滝である。
 龍河洞は、昔は入り口から入って200mほどの長さしか無い洞窟だと思われていた。
 昭和九(1934)年、近隣の中学校教師が龍河洞奥の200m地点にあった滝を登ってみると、その先に行ける事を発見し、実は全長4kmもある事が判明した。
 以来、200m地点の滝は「記念の滝」と名付けられたという。
 久万高原町の記念の滝は、水量豊かな美しい瀑布である。
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2007/7/9


美里洞窟 Misato-doukutsu 

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 美里洞窟(みさとどうくつ)は、北海道北見市にある遺跡。北海道で初めて確認された遺跡である。北海道では珍しい、縄文時代の遺構が残る遺跡だ。
 美里洞窟は、石灰岩が雨水や地下水の浸食によりできた自然の洞窟で、壁面に鍾乳石が沈着した鍾乳洞遺跡である。北見市は常呂川、訓子府川やサロマ湖などの水源に恵まれているために、このような洞窟ができたと思われる。
 内部からは、縄文時代のものと思われる約6000年前の土器や石器が出土している。出土した遺物や地理的環境から、定住跡ではなく、狩猟のために一時的に利用したキャンプサイトだと考えられている。
 美里洞窟は、7月1日から10月31日までの期間に見学できる。また、出土品は北網圏北見文化センターでも展示されており、北海道における縄文時代の文化をうかがい知ることができる。
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