NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/5/11


はこた人形 Hakotaningyo Hakota Dolls

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 鳥取県倉吉市に古くから伝わる張子の人形。300年の歴史を持つ伝統工芸品だ。こけしに似た、手足のない円筒形の張子は全国的にも珍しく、山陰では倉吉でしか作られていない。
 起こりは江戸時代の天明年間(1781〜89)。備後(現在の広島県)から行商にやってきた備後屋治兵衛という商人が、この地の女の子たちの素朴さに感動して作ったのがこの「はこた人形」の発祥とされる。
 昭和初期の頃までは「はーこさん」と呼ばれて、幼い女の子の遊び道具として親しまれていた。怪我や病気をしないで無事に育つという願いを込めた縁起物でもある。
 今も続く備後屋六代目の手ほどきによる、絵付け体験もできる。
 自分だけの「はーこさん」。どんな表情になるのだろう。
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2007/1/18


三春張子 Miharuhariko Miharu Papier-Mache Craft

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 江戸時代、三春城主秋田家四代の秋田倩秀が文化に恵まれない領民のために、江戸や京都の芸術・文化に触れさせようと、江戸から人形師を招いてその技を習得させたのがはじめとされる。
 素朴さの中にも独特の色合いの華麗ささがあり、起源の一説に元禄年間の一頃、三春藩士の一人が帰農し土を原料に作られる仙台の堤(つつみ)人形の技法を取り入れ、和紙で張子の面や人形の製作を始めたとある。
 その後、独自の製法に磨きをかけ、現在も阿武隈山地の高柴(たかしば)デコ屋敷で数人の人形師によって製作されている。
 天狗、恵比須、大黒、お多福、ダルマ、舞人形・・代々受け継がれた木型に和紙を濡らして張り、自然乾燥して、彩色する。
 あでやかな色合いには、土の匂いを感じる力強さと幸せを願う夢が込められている。
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