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2008/7/28


高知 火振り漁 Kouchi Hiburi-ryou 

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 火振り漁(ひぶりりょう)は、高知県四万十市の全長196kmある一級河川・四万十川(しまんとがわ)流域や、全長約125kmの仁淀川などで行われている伝統漁法である。
 火振り漁とは、何艘かの舟が上流側から火を振って鮎を驚かし下の船が張った網に追い込むという伝統的な鮎漁で、昔は大松の灯りで鮎を追っていたという。
 現在は、発電機を川舟に積み照明ランプの明かりと、竹ざおで水面をたたく音で鮎を網に追い込む。川の透明度も高く、仕掛けた網にかかっている魚の姿が船の上から見える。
 仕掛けてから約1時間後に網を引き揚げる。絡ませないように舟を操る船頭と、漁師の手際よさが勝負で、川岸では網を竹竿に掛けて鮎を外す作業を、鮮度が落ちないように川漁師らが黙々とこなす。
 火振り漁は、土佐に伝わる伝統的な鮎漁である。
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2008/4/3


秋川渓谷 Akigawa-keikoku 

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 東京都の西部を流れる、多摩川の最大の支流・秋川の流れに沿った全長20キロメートルの渓谷美を、秋川渓谷(あきがわけいこく)と呼ぶ。
 この渓谷はあきる野市と檜原(ひのはら)村にあり、東京都とは思えないほどの自然が多く残されている場所として知られ、休日ともなると川遊びやバーベキュー、魚釣りや森林浴を楽しむことができる。
 秋川では毎年あゆを放流しており、六月上旬から九月末まであゆ釣りが楽しめる。標高は約250メートルあり、夏は都心より気温が2~3度低いといわれている。
 春から初夏にかけての新緑、秋の紅葉など、訪れる観光客を喜ばせており、緩やかな渓谷に沿って流れる秋川は、安全に川遊びができる場所として、多くの家族連れで賑わいをみせる。
 
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2008/2/5


鮎壺の滝 Ayutsubo-no-taki Ayutsubo Falls

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 長泉町の市街地にある鮎壺の滝(あゆつぼのたき)は、黄瀬川の中流にある。鮎がここで止められるので鮎壺といわれるようになったという。
 富士溶岩流の断崖につくられた滝で、落差九メートル、幅六五メートルあり、流量は毎秒三~七トンである。
 溶岩の間から流れ落ちる風景は見事で、滝壺が藍のように青いことから別名「藍壺の滝」、また滝の後方にそびえる富士山が絶景であることから「富士見の滝」とも呼ばれている。平成八(1996)年に県の天然記念物として指定を受けた。
 普段は滝が数本流れる程度であるが、大雨の時は岩肌全体から水が落ち、音と共に実に豪快な滝となる。
 下流に架かるつり橋「鮎壺のかけ橋」から鑑賞する滝の景色も、一層素晴らしい。
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2007/12/25


断魚渓 Dangyo-gei 

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 断魚渓(だんぎょけい)は島根県邑智郡(おおちぐん)邑南町に流れる江川の支流、濁川(にごりがわ)上流に位置する渓谷である。
 火山岩の一種、流紋岩を濁川が侵食して、自然に形成されていった高低差一〇〇mほどの渓谷である。落差の大きな滝は見られないが、自然の水路が二四あるといわれ、それぞれに嫁が淵、神楽淵、箕の腰、などの様々な名前がつけられている。
 名前の由来は、その名のごとく「鮎の遡上を遮る断魚の淵」であるといわれている。
 昭和一〇(1935)年、国に名勝に指定されており、文化的遺産としても名高いという。両側には断崖絶壁がそそりたち、四季を通して勇壮な景色が楽しめる。
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2007/11/1


丹藤川渓流 Tandougawakeiryu The Tando River

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 渓流には鮎、ヤマメ、イワナが豊富に生息しており、渓流釣りの宝庫となっている。
 秋の紅葉はもちろんのこと、季節ごとに情緒あふれる風景を見せ、澄んだ水のやさしいせせらぎはどの季節でも変わることなく、心にやすらぎを与えてくれる。
 ただ誰も歩く気配のないこの渓流に独りで入るのは、異様な雰囲気と、危険箇所の多い歩道のため、注意が必要である。
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2007/10/11


肱川 Hiji-kawa 

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 肱川(ひじかわ)は、愛媛県西部を流れる一級河川である。愛媛県西予市宇和町鳥坂峠に源流を発し、西予市野村町坂石で黒瀬川、船戸川と合流。その後は河辺川、小田川などの支流を集め、蛇行しながら四国山地を横断する。中流域には大洲(おおず)盆地を形成。ここで一気に開けると、流れは一段とゆるやかになり、大洲市街をつきぬけ矢落川などと合流する。最後は、大洲市長浜町で一気に瀬戸内海に流れ込む。
 肱川を流れる水は、北は佐田岬半島から南は宇和島市までの南予地方一帯を潤している。特に柑橘類の果樹園にとっては、必要不可欠なものとなっている。川ではアオノリ、アユ、アマゴ、アナゴなどが獲れる。
 名前の由来は二説ある。ひとつは、肱のように屈曲しているからというもの。もうひとつは、泥土やぬかるみを「ひじ」と呼ぶが、これが多いことから「ひじかわ」になったというものである。
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2007/10/4


薬研渓流 Yagen-keiryuu The Yagen Mountain Stream

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 下北半島の高峰である朝比奈岳の北の麓に位置する薬研渓流(やげんけいりゅう)は、恐山とともに下北半島国定公園の中心部を成す。津軽海峡に注ぐ大畑川の上流約10km地点が薬研渓流で、十和田湖や奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)に引けを取らない美しい景観を誇る。初夏の新緑、秋の紅葉と四季折々に変化する渓流は、日本特有の自然を満喫できる。
 薬研橋から奥薬研温泉までの約4kmは渓流に沿って遊歩道が整備され、1時間程の散策や森林浴が楽しめる。また渓流は川魚の宝庫としても知られており、ヤマメ、イワナ、アユなどの絶好の釣りポイントになっている。
 渓流の近くには国設薬研野営場があり、夏はキャンプを楽しむ多くの人で賑わう。そこから更に2km上流には奥薬研修景公園があり、かっぱ伝説が残る秘湯も湧いている。薬研の名は、温泉が吹き出る口の形が薬をすりつぶす器具「薬研」に似ていることから付けられたという。
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2007/9/7


蒟醤 Kinma 

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 蒟醤(きんま)は、漆芸における装飾技法の一つで、漆の表面に剣(けん)という特殊な彫刻刀で文様を彫り込み、その凹みに色漆を埋めて研ぎ出し、磨き仕上げるものである。
 漆の面を彫るという点では沈金(ちんきん)という技法と似ているが、蒟醤においては朱漆や黄漆など、色ごとに彫り上げ、充填させる作業を繰り返し、全ての充填が終わると表面を研ぎだすという独特のもので、線刻の美しさが際立って発揮され、香川漆芸の代表とも言える技法となっている。
 その興りは中国の古代漆器における線刻技法にあるといわれ、それらが東南アジアに伝播。タイでは檳榔樹(びんろうじゅ)の実が日常的に嗜まれており、それらの入れ物として発達。アユタヤとの交易を通じて日本にも伝わったと考えられている。
 タイでは檳榔樹を食べることをキンマークといい、それが蒟醤の語源だといわれている。
 檳榔樹の香りと共に伝わった技術は、日本では茶人達の香入れとして愛用され、技法は今も発達を遂げ続けている。
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