NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/2/19


習字 Shuuji Shuji, Japanese Calligraphy

Jp En

 習字とは、文字を正しく整えて書くことが目的であり、主に毛筆と硬筆から構成される。
 書道は、書くことで文字の美を表す東洋の造形芸術であり、文字の習得を目的としていない。よって、習字とは別物である。
 習字は、文字を覚える事が基本であるが、心を落ち着けたり、集中力を高めたりするのにも役に立つ、日本古来の学習法である。
 習字は飛鳥時代に、中国や朝鮮半島から伝わってきたという。
 以後、それぞれの時代の影響を反映し、平安時代は貴族社会を表すようにおっとりとした作品が、武士の時代になると力強い作品や激しい作品が多くなっていった。
 習字は、日本の歴史上欠くことの出来ない教養であり、文学は勿論、あらゆる日本文化に対して影響力を及ぼす、重要な基礎学習であったといえよう。
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2007/2/7


江戸筆 Edo-fude 

Jp

 江戸筆は、東京にて造られる伝統工芸品である。
 610年頃、高句麗の僧・曇徴(どんちょう)が紙、墨の製法を招来し、これが筆墨硯渡来の始まりとされる。
 以後、筆は京都を中心に広まったが、江戸時代(1600年代)に入って商人と寺子屋が急増し、江戸の筆需要は急増した。
 江戸筆職人は、供給元としてその技術を磨き、その後の大火や幾たびもの戦災で規模を縮小しつつも、伝統の技を守り続けてきた。
 江戸流の製造法「練りまぜ法」は、元禄期に細井広沢により確立された手法で、明治5年の学制発布と共に急速に広まった。
 関東大震災、第二次世界大戦の惨禍により、筆職人の多くは東京を離れたが、東京に残った筆職人は高級筆の製造に活路を見出し、技術技法の継承を図っている。
 江戸筆は、日本の書物や浮世絵を影で支えてきた、欠く事の出来ない実用工芸品である。
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