NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/9/12


芝東照宮 Shiba-toushouguu 

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 東京都港区。そんな都心に程近い場所に広がる芝公園の一角で、静かに佇む古社が芝東照宮(しばとうしょうぐう)である。
 徳川家康を祀るお社であり、元和二(1616)年に創建された。当初はすぐ近くにある増上寺の境内に勧請され、家康公の法名に因んで安国殿と称されていた。現在の増上寺境内にある安国殿とはまた別である。その後の寛永一八(1641)年には、三大将軍家光により三度目の造営がなされ、今に至っている。
 御神体として等身大の寿像が祀られているが、これは慶長六(1601)年の正月に、六十歳となった家康が自ら命じて彫刻させたものだといわれている。
 本殿の右側には高さ26m、樹齢およそ三百年といわれる立派なイチョウの大木が聳えている。これは家光の御手植えと伝えられており、都の天然記念物に指定され「東京都の木」として今も親しまれている。
 境内にはその他にも桜や梅、楓などが四季折々に色付き、徳川三百年の権勢を今に伝えている。
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2007/12/26


盆栽村 Bonsai-mura 

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 盆栽村は、埼玉県さいたま市の大宮公園北側の総称であると共に、盆栽という独自の文化を生み出した日本においても屈指の郷として知られている場所である。
 大正一四(1925)年、関東大震災で被災した盆栽業者が現在の地に移り住み、盆栽を生業としたことがその始まりとなる。
 その後は、元々この地に住んでいた人たちにも盆栽が浸透し、また新たに盆栽を生業とする人々が集まって村としての形を成していくこととなる。
 同じ趣味と生業を有するものが自然に集まってできた集落であり、昭和一五(1940)年には世界にもあまり例のない行政上の町として、現在の「盆栽町」の名を称するまでになった。
 周辺の道路は碁盤の目状に造られ、サクラやモミジ、カエデ、ケヤキなどが植えられて、それぞれが通りの名にもなっている。
 いうなれば、盆栽村そのものが一つの盆栽のように美しく整えられているのである。
 そんな大きな盆栽を楽しみながら、更にお気に入りの一鉢を見つけてみるのも一興かもしれない。
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2007/8/13


高の瀬峡 紅葉 Takanosekyou Kouyou Takanose Valley's Autumn Foliage

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 高の瀬峡の紅葉は、徳島県那賀郡那賀町北川平で、10月下旬〜11月上旬頃に見られる美しい景観のことである。
 ここが一躍有名になったのは、1980年の置県百年記念「徳島の観光100選」の人気投票で、数ある県内の観光名所を押しのけて1位に輝いてから。今や特産品の木頭杉や木頭ユズとともに「紅葉の錦」も押しも押されもしない村の顔に成長した。
 那賀川源流に広がる深く切れ込んだV字形の渓谷で、秋には雄壮な絶壁が紅葉に覆われ、見る者を圧倒する。特にモミジと渓谷美の景観は見事なまでに美しく、四国随一の景勝地である。
 秋の紅葉だけでなく、春は新緑、夏は青葉、冬には雪景色と四季折々の表情も魅力にあふれており、一年中観光客でにぎわう。
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2007/8/6


香嵐渓 Kouran-kei Korankei Gorge

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 香嵐渓(こうらんけい)は、愛知県豊田市足助町飯盛にある景勝地である。
 寛永一一(1634)年、足助にある香積寺(こうじゃくじ)の三栄(参栄)和尚が、京都の嵐山にならって、巴川から香積寺に至る参道に楓、もみじの木を植えたのが始まりとされる。
 渓谷の名称は、昭和五(1930)年、香積寺の「香」と、渓谷に発する嵐気(らんき)の「嵐」をとって、香嵐渓と付けられた。
 巴橋から上流約1・2kmの巴川がつくる渓谷美と、ご飯を盛ったような山容を見せる飯盛山からなる地域である。
 紅葉の名所として知られており、四千本のもみじが黄や紅に染まる様は、まさに圧巻といえる。
 香嵐渓は、山野草の宝庫でもある、大自然の息吹を全身に感じられる名勝である。
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2007/7/25


扇谷 Oogi-dani 

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 扇谷(おうぎだに)は、宮城県・松島にある景勝の地。
 扇谷は多門山、富山、大高森とともに松島の絶景を望む「松島四大観」のひとつに数えられている。四大観には「麗観」「偉観」「壮観」「幽観」があり、ここ扇谷はそのひとつの「幽観」の絶景を満喫することができる。
 扇谷の名は、眼下に広がる渓谷が扇を広げたように松島の景観を見渡せることに由来する。高さ56mの小さな丘からは、左右にある小山の間から松島湾に点在する大小の美しい島々が織り成す絶景が一望できる。
 周囲には楓(かえで)や欅(けやき)、紅葉(もみじ)が多く、紅葉の名所としても親しまれているという。とりわけ夕刻が最も素晴らしく、紅葉に夕陽が当たり、赤い紅葉が一層赤く輝く様は息を飲むほど美しい。
 扇谷は、静寂な幽玄の風情をかきたてられる、幻想的な景勝地である。
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2007/2/12


奥殿陣屋 Okudono-jinya 

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 愛知県岡崎市にある、歴史的建造物。
 その歴史は、松平真次が2代将軍秀忠の家来として大阪夏の陣で功績をあげ、大番頭となったのち、三河の地で、子孫である4代乗真が奥殿藩の拠点に陣屋を作ったのが創建である。場内には書院、金鳳亭、蓬莱の庭など、たくさんの歴史建造物が見られる。
 持統天皇が命名されたと伝えられる村積山の麓、徳川氏の発祥地松平郷に程近く、1万6千石の親藩として奥殿藩の歴史と文化を今に残している。
 現在は自然公園になっており、花園苑には春の山桜をはじめ、ユキヤナギ、スイセンからバラ・花菖蒲・あじさい・ユリ・はぎ・もみじ・つばきなど四季折々に美しく咲きほこる花の姿を見ることができる。
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2007/1/26


九酔渓 Kyuusui-kei Kyusui Ravine

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 九酔渓は大分県玖珠郡九重町にある景勝地である。
 玖珠川と鳴子川の合流地点にあり、飯田高原の落差を利用して流れ落ちる。高低差は約200mに上るV字谷で、斜面一面をモミ、ツガ、カエデなどの落葉樹が覆い尽くす。
 九州地方有数の紅葉の名所としても知られるほか、滝が多いことでも有名である。中でも震動の滝は日本の滝100選にも選定された名瀑である。
 広義ではこの一帯を鳴子渓谷と呼び、その中の一つとして扱われることもある。飯田高原も含め、一帯は阿蘇くじゅう国立公園に含まれるため観光客が多いが、通称「十三曲がり」と呼ばれるほど曲折した道路が多いため、シーズンでの渋滞は避けられない。
 九酔渓には、他にも天狗滝や断崖絶壁があり、まさに絶景の地であるといえる。
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2007/1/25


神庭の滝 Kanba-no-taki Kanba Falls

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 「神庭の滝(かんばのたき)」は、岡山県の北西部真庭市に位置する「神庭の滝自然公園」の中にある滝。
 落差110メートル、幅20メートルの滝からは豊かな水流が轟々と流れ、その音は遠く離れた滝見の遊歩道まで響き渡る。西日本随一の名瀑として知られ、「日本の滝百選」にも選ばれているという。
 周辺には、約200匹の野猿も生息しており、愛らしい姿をそこかしこに覗かせる。また、渓谷林も美しく、カツラやケヤキ、イタヤカエデ、イヌシデなどの落葉樹のほか、ケグワやイワシデなどの珍しい樹木も観察できる。特に春の新緑や秋の紅葉の時期は見事な景観を誇り、年間11万人もの観光客が訪れるという。
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