NIPPON Kichi - 日本吉

2006/12/17

漆刷毛 Urushibake Urushibake (Urushi Brushes)

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 12世紀頃、仏像仏具等の漆塗りに使われたのが、漆刷毛の始まりと言われ、明治18年に京都から三島郡鳥飼村に伝わった。
 日本の数ある漆工芸品には、この漆刷毛は欠かせない重要なものとなる。漆塗りの技術には、刷毛むらなく均一に塗れて、塵ひとつない仕上がりが求められる。したがい漆塗りに用いられる漆刷毛も極めて入念な細かい手作業が必要となる。
 刷毛の素材には主に人毛が用いられる。漆が最も嫌う油気が人毛にはなく、薬品による傷みもほとんどない。長い時間乾燥させた日本女性の髪が最適といわれる。
 よく選別された人毛を糊漆で固め、檜の板で合わせ十分に締め付ける。最後に鉋で整形して仕上げる。
 漆塗り職人たちは使用中、毛先の様子を伺いながら「使っては削る」を繰り返し20年ほど使い続ける。
各地方の漆の塗り方によって製法を変える作業も必要となる。漆刷毛製作の職人の技はこうした長年の経験から生まれる。

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住所
〒566-0071 大阪府摂津市鳥飼下2-23-17
名前
竹内光輝商店
電話
0726-54-5133
HP
http://www.pref.osaka.jp/kogyo/dento/a01.htm




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