NIPPON Kichi - 日本吉

2007/5/10

引手 Hikite Hikite

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 引手(ひきて)は、襖の手掛け用に取り付けられた金具のこと。2枚の襖が互いにすれ違うとき、向かいの襖に当たらないように工夫された機能を持つとともに、室内装飾として大切な役割を果たしている。
 襖自体は、8世紀から9世紀の頃、日本独自のものとして生まれてきた。しかし、当初引手は存在せず、襖は縁に手を掛けて開閉されていた。引手が登場したのは13世紀、鎌倉時代に入ってから。やがて安土桃山時代に茶道が確立されると、茶室の襖も茶人の好みに工夫され、引手に名品が残るまでになった。
 現代では「和」の再確認により和室が見直されてきている。それに伴い、引手のデザインも多種多様なものが登場。伝統的な家紋入りや舟型、丸型をはじめとして動植物の形をモチーフにしたもの、モダンな白い四角型のもの、七宝をあしらったものなど、新しい発想の引手が多く生まれている。

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