NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/8/8


摺箔 Surihaku 

Jp

 摺箔(すりはく)は、日本に伝わる、衣類の装飾技法のひとつである。
 金箔と接着剤を用いた印金(いんきん)と呼ばれる技術の一種で、金彩加工による装飾法である。
 室町時代中期から江戸時代前期にかけて、小袖に多く用いられたが、隆盛をみたのは桃山時代以降で、辻が花(つじがはな)、繍箔(ぬいはく)、唐織(からおり)とともにこの時代を代表する技法であった。
 しかし、江戸時代に入り手間がかかる事から、友禅染にとってかわられた。
 技法は、布の表面の文様に糊を置き、糊の乾かないうちに金箔や銀箔を載せて綿で押さえて付着させ、乾いてから余分な箔を落としてゆくというもので、熟練の技が必要とされる。
 摺箔は、能の女役が着用する着付としても知られる、衣類の装飾技法である。
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2006/12/20


京鹿の子絞 Kyoukano-kosibori Kyo Kanoko Shibori (Tie-dyeing)

Jp En

 絞染は世界各地で見られ、その発祥はインドや中国とされる。日本にも7世紀頃伝わり、日本書紀や万葉集にも記録が残っている。
 室町から江戸時代初期にかけて、辻が花染として盛んに行われるようになり、括(くく)りの模様が子鹿の斑点に似ている所から「鹿の子絞」と言われるようになった。元禄期には、総絞、刺繍入りの絞、絞友禅などが生産され、鹿の子絞の全盛期を迎えた。
 こうした技術を使って産み出された絞り製品の総称が「京鹿の子絞」である。
 鹿の子と言われる疋田(ひった)絞や一目絞り、傘巻絞、縫締絞、帽子絞など50種類にも上る絞り技法があり、それらを組み合わせて模様が表現される。括り粒の精緻さと、鮮やかな染め分け技法から生まれる立体的な美しさは、まさに感嘆すべき伝統の美である。
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