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蒔絵(まきえ)は、漆芸の技法の一つで、およそ千五百年も前から日本にある伝統工芸である。
蒔絵と似たような技法である「平文(ひょうもん)」や「螺鈿(らでん)」が中国起源のものであるのに対し、蒔絵はその初例が正倉院の宝物とされており、海外にも類のない日本独自の漆芸技法とされている。
漆器の表面に漆で絵や文様を描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで、漆器の表面に定着させる技法だ。
蒔いてはみ出したものや定着し切れなかったものは後で刷毛などで払い落とす事で、漆を塗った場所にのみ定着した美しい文様が表れる。
主な技法としては研出蒔絵(とぎだしまきえ)、平蒔絵(ひらまきえ)、高蒔絵(たかまきえ)、肉合蒔絵(ししあいまきえ)、卵殻蒔絵(らんかくまきえ)などがあり、また、金粉を蒔く事で”ぼかし”の表現もでき、その表現は多種多様に及ぶ。
金を直接貼るのではなく、蒔くあたりに、日本人の緻密さが表れているのかもしれない。
蒔絵と似たような技法である「平文(ひょうもん)」や「螺鈿(らでん)」が中国起源のものであるのに対し、蒔絵はその初例が正倉院の宝物とされており、海外にも類のない日本独自の漆芸技法とされている。
漆器の表面に漆で絵や文様を描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで、漆器の表面に定着させる技法だ。
蒔いてはみ出したものや定着し切れなかったものは後で刷毛などで払い落とす事で、漆を塗った場所にのみ定着した美しい文様が表れる。
主な技法としては研出蒔絵(とぎだしまきえ)、平蒔絵(ひらまきえ)、高蒔絵(たかまきえ)、肉合蒔絵(ししあいまきえ)、卵殻蒔絵(らんかくまきえ)などがあり、また、金粉を蒔く事で”ぼかし”の表現もでき、その表現は多種多様に及ぶ。
金を直接貼るのではなく、蒔くあたりに、日本人の緻密さが表れているのかもしれない。
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