NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/6/11


桑名宿 Kuwana-juku Kuwana-juku

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 東海道を品川宿から数えて四十二番目の宿場に当る桑名宿(くわなじゅく)は、現在の三重県桑名市にあたる。「その手はくわな(桑名)の焼き蛤」と掛詞に残っているとおり、蛤が有名。
 桑名は宿場町として栄える以前から、物資の集積地、海運の中継港として栄えており、またお伊勢様として知られた伊勢神宮への参拝に向かう旅人にとっては、伊勢国への東の玄関口でもあった。
 桑名宿の一つ手前、名古屋の宮宿との間には木曽三川が流れており、越えることが大変難儀だったため、海上七里を船で渡る「七里の渡(わたし)」が設けられていた。歌川広重の東海道五十三次絵に「桑名 七里渡口」として描かれている。この航路は満潮時と干潮時で異なり、所要時間も一定していなかった。
 船着き場跡には伊勢神宮遙拝用の一の鳥居があり、伊勢神宮への参道を示す「伊勢国一の鳥居」とも呼ばれていた。この鳥居は今でも、伊勢神宮の遷宮ごとに建て替えられている。
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2007/3/28


千貫門 Sengan-mon 

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 千貫門は静岡県賀茂郡松崎町、浅間崎に位置する巨岩である。
 雲見港の西側、浅間崎の南の海上にそびえる高さ約30メートル、岩の中央には幅10メートルの大岩。中央に高さ15メートルの洞門が開いている海蝕洞門でもある。
 浅間崎に建つ岩山、「烏帽子岩」の山頂に位置する雲見浅間神社にちなんで「海の鳥居」「浅間門」と言われていたが、千貫文払っても見る価値があるという意味から「千貫門」の名が付けられたと言う。
 烏帽子岩や赤壁、観音島など周辺の景勝とともに観光船のコースとして使われ、満潮時の洞穴の潜り抜けは最大の見せ場の一つである。
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2007/3/27


俎岩 Manaita-iwa 

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 俎岩(まないたいわ)は静岡県伊東市、城ヶ崎海岸に位置する岩場の事である。
 弘長元(1261)年、鎌倉幕府を批判した罪により、配流となった日蓮上人が置き去りにされた場所とされる。海中に浮かぶ凝石灰岩の岩礁であり、満潮時は海に没する。
 日蓮はこの時、船で通りかかった船守弥三郎に助けられて難を逃れた。間近に建つ蓮着寺には、感謝を込めて七字の妙号を記載したといわれる題目岩が残る。
 蓮着寺は後に建立された祖師堂が元となり創建された寺で、日蓮が法衣をかけた袈裟かけの松や、放免された日蓮を見送った祖師送りの浜など、日蓮ゆかりの土地として知られる。
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2007/3/5


和多都美神社 Wadazumi-jinjya 

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 海彦・山彦の神話で知られる神社。 
 彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと・海彦)が失った釣り針を探してこの海宮を訪れ、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)と結ばれたと伝えられる。
 満潮の時は、神殿の近くまで海水が満ち、その様は竜宮を連想させ、海神にまつわる玉の井伝説の御遺跡や満珠瀬、干珠瀬、磯良恵比須の磐座などの旧跡も多い。
 また本殿の後方に2つの岩がある。これを夫婦石と称し、この手前の壇が、豊玉姫命の墳墓(御陵)で、西手の山下に石があり、それが彦火火出見尊の墳墓(御陵)であるとされている。
 波おだやかな浅茅湾の本殿正面の海から本殿に向かって連なる5つの鳥居は満潮時、2mほど沈み、神秘的な姿を見せてくれる。
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2007/2/12


藤前干潟 Fujimae-higata 

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 愛知県名古屋市にある名古屋港の干潟。2002年11月18日にラムサール条約に登録された。
 臨海工業開発の中で残された、庄内川、新川、日光川の河口に広がる、日本最大級の渡り鳥渡来地である。
 干潟とは、内湾の河口に広がる遠浅の海のことをいい、満潮時には海、干潮時には浜となり、1日2回の潮の満ち引きによって大きく姿を変える。
 川の上流から運ばれる有機物が堆積し活性汚泥ができ、それをゴカイなどの底生生物が食べ、ゴカイを鳥や魚が食べるという食物連鎖がおこる。これによって川の水は浄化され、きれいな海を保つ。
 大規模渡来地に飛来する鳥にはシギ、チドリなど、これまでに1万羽以上の渡来が記録されている。
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2007/1/30


大入島 神の井 Ohnyu-jima kami-no-i Onyu Island Kaminoi Well

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 大分県佐伯市、大入島の日向泊(ひゅうがどまり)にある井戸。満潮時には水没するが、湧き出る水は清水である。
 縁起は古く、神武天皇が東征の折に日向の美々津港から立ち寄り水を求めたところ、島には水がないと言い嘆き悲しむ島民に、天皇は折れ弓を地面に立て「水よいでよ」と言うと清水が湧き出したという。
 大入島の「大入島トンド火まつり」は感謝した島民たちが、夜の海を行く神武天皇の船を送るために海岸でやぐらを組み火を焚いたのが起源とされる。
 現在も無病息災を願い、毎年1月に行なわれる。十数メートルの松明を組み、激しい炎を巻き上げる様は壮観。
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2006/12/20


セセキ温泉 Seseki-onsen Seseki Hot Spring

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 北海道の知床半島の東側にある、海岸の岩場にある温泉。
 自然のままの源泉で、旅館や建物があるわけではない。岩を丸く並べて形どっただけのものである。
 海岸のすぐ側にあるので、満潮時は海の中に消えてしまう。
 この温泉を管理しているのは、温泉のそばに位置する、地元の「らうす昆布店」の店主。温泉に入浴するときは、ここの店主に一声かけてお願いするのがこの温泉のマナーである。
 入浴の前に、「気持ちの箱」の木箱に、寸志をいれて管理人への敬意と感謝の気持ちを表す。
 岩の間や、足元からぷくぷくと吹き出す源泉の泡が立つ。まさに癒しの源というところだろうか。
 海をそばに見ながら、大自然を独り占めする、これほど贅沢な温泉旅行は他にはない。
 尚、営業日時は6月から9月頃にかけての「干潮時」である。
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2006/12/17


いろは島 Irohajima Iroha Island

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 「いろは島」は、佐賀県の玄海国定公園の一角を占める伊万里湾に浮かぶ、大小48の島々の総称である。
 蒼い海に浮かぶ弁天島、帆立島など、緑の島々のあまりの美しさに、その昔弘法大師も筆を投げたと言われるほどの絶景スポットだ。いろは島の名前は、弘法大師がいろは48文字にちなんで名づけたと伝えられている。
 伊万里湾に浮かぶいろは島は、満潮と干潮で景色が変わる。潮が引くと、島の間にある瀬が顔を出し、島と島がつながるのだ。その景色はさながら京都の庭園のように見え、何ともいえない美しさである。
また、この海は綺麗なだけでなく、恵み豊かな海でもある。穏やかな湾内は真珠の養殖に適していて、上質の真珠が採れるのだとか。いろは島ではその他牡蠣が名産で、冬には鮮度抜群の天然牡蠣が楽しめる。
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