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2007/10/31


笏拍子 Shakubyoushi 

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 笏拍子(しゃくびょうし)は、日本に古来より伝わる伝統的な音楽、雅楽で用いられる楽器の一つであり、各種ある雅楽器の中でも最も簡単な造りをしている。
 その形は、平安時代の貴族や神社の神官が持っている笏を二つに割ったような形をしているが、当初は二枚の笏が用いられていたという。
 長さはおよそ35cm、厚さは1.2cmほどで、上の方が幅広く下のほうが狭くなっている。
 材質に特に決まりはないとされるが、実際の笏と同じ材質であるイチイや、音質の良さからケヤキを用いることもある。
 その用法は、左は真ん中の合わせ目を奏者の方に向け、左の側面に右の合わせ目を強く打ちつけて音を鳴らすもので、歌の主唱者がこの笏拍子を打って、全体の速度である拍子を決めていく。
 主に国風歌舞や古代歌謡の一つである催馬楽(さいばら)など、謡物(うたいもの)で用いられている。
 この楽器が打ち鳴らす音により雅楽の雅な音色と歌は、よりいっそうの魅力を増す。
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2007/9/19


設楽節 Shidara-bushi 

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 設楽節(しだらぶし)は、鹿児島県指宿市(いぶすきし)開聞十町にある枚聞神社(ひらききじんじゃ)にて不定期に奉納されている神事である。
 枚聞神社は、神代に創祀されたといわれる伝説の古社で、新田神社と共に薩摩国の一宮を名乗っている。祭神は、大日孁貴命(おおひるめむちのみこと)。
 「シダラ」とは、手拍子や拍節などという意味の事であるとされている。
 枚聞神社に伝わる伝説によると、開聞から奉仕に出された姫が、時の天皇の寵愛を受ける事となった。しかし姫は後宮にいる女たちの嫉妬の的となってしまい、いたたまれず、遂に郷里へ帰って来てしまったという。
 この時、舟人たちが姫を慰めるためにこの踊りを作ったのが、設楽節のはじまりとされている。
 設楽節は、長い歴史を誇る郷土芸能である。
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2007/9/11


熊野堂舞楽 Kumano-dou-bugaku Kumanodo Bugaku

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 熊野堂舞楽(くまのどうぶがく)は宮城県名取市高舘熊野堂の熊野神社の春の例祭時に演じられる芸能で、古風な舞と様式を忠実に残す貴重な舞楽である。県指定の民俗文化財民俗芸能に指定されている。
 舞楽は二間四方の水上の上に設けられた仮設舞台で演じられる。背面に神楽幕が張られ、正面に神簾がおかれる。舞台後方では奏楽が、太鼓一、大拍子一、笛一のかたちで奏曲される。
 舞楽そのものは古代インド、中国、朝鮮から伝来した外来芸能である。熊野堂舞楽については山形県山寺立石寺林家から伝承されたもの、と伝えられているが明確な資料はなく定かではない。
 音調も古風で、すべて黙劇の祈薦の舞である。社家舞楽ではあるが、随所に修験の呪法としての舞の名残が見られる。
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2007/8/23


板山獅子 Itayama-jishi Itayama Lion Dance

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 板山獅子(いたやましし)は、半田市に伝承されている三種類の獅子舞のうちの一つである。古くから村の安全と五穀豊饒(ごこくほうじょう)を祈願すべく氏神である八幡神社の祭礼に「獅子芝居」が奉納されてきた。
 幕末に県北部より知多半島に伝えられたといわれている。かつて知多半島の各地で多く演じられていた「獅子芝居」だが、今ではその数も減り貴重な伝統芸能となっている。
 大太鼓、小太鼓、拍子木のお囃子にのって、男性が一人で派手な女物襦袢、黒紋付、紺股引に白足袋の女形(おやま)姿で女性のような立ち振る舞いで演じられるため一人立ちの嫁獅子といわれている。
 県の無形民族文化財に指定されている。
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2007/8/3


元禄坊主おどり Genroku-bouzu-odori Genroku Bouzu Dance

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 元禄坊主おどり(げんろくぼうずおどり)は、宮崎県児湯郡新富町三納代宮之首の厳島神社にて、毎年旧暦の8月15日に奉納されている踊りである。町指定無形民俗文化財とされる。
 元禄坊主おどりは、宮之首、平伊倉、矢床、奥の4地区で室町時代から伝承されてきており、旧高鍋秋月藩の頃は、藩士ゆかりの神社である、日置水沼神社を中心とした水神祭で踊られた。
 踊りは坊主、奴、嫁女の3人を一組とし、踊手5組以上、唄手、太鼓、拍子木で構成される。
 踊りの主題は五穀豊穣で、奴と嫁女が仲良く踊る所に坊主が割り込んで邪魔をする物語を入れている点や、唄の中に江戸中期以降に流行する人情劇の主題を入れている点などが興味深い。
 元禄坊主おどりは、長い間人々に受け継がれてきた、歴史ある民俗芸能である。
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2007/7/24


椎名八王子宮秋祭り Shiina-hachiouji-guu-aki-matsuri The Autumn Festival at Shiina Hachiojigu Shrine

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 高知県の室戸市では、10月になると大漁祈願、五穀豊穣を祈願する秋祭りが各地で繰り広げられる。佐喜浜八幡宮の「にわか」、羽根八幡宮の「獅子舞」、御田八幡宮の「花台」、室戸王子宮の「暴れみこし」など、それぞれに個性あふれるものである。
 その中のひとつ、椎名八王子宮(しいなはちおうじぐう)の秋祭りは、豪快な「みこし洗い」で有名だ。室戸岬椎名にある本宮を出発した「本こし」「共こし」の2台の神輿が町内を練り歩いた後、共こしが椎名海岸に入り、沖へ沖へと進む。荒れ狂う太平洋をものともせず、神輿を持ちこたえる様は迫力満点。
 この神幸(しんこう)と呼ばれる行事が終わると、椎名八王子宮の拝殿を舞台として椎名太刀踊り(しいなたちおどり)が奉納される。拍子木で床を叩いてリズムを取り、歌舞伎の見得と似た所作の踊りを舞うものだという。
 椎名八王子宮の秋祭りは、漁師町らしい豪快で勇壮な祭りである。
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鼕行列 Dou-gyouretsu Do-gyoretsu Drum Parade

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 伝統行事「鼕(どう)行列」は、毎年10月第3日曜日に島根県松江市の松江神社で行われる例大祭である。
 鼕とは、桐の筒に牛の皮を張って作った大太鼓のこと。鼕行列の由来は、松平藩五代藩主の奥方として享保九(1724)年に京都伏見宮家から岩姫が嫁いできたときに、城下の人々がこれを祝って大きな鼕を作り、打ち鳴らしたのが始まりとされる。
 祭り当日には、山車に直径約2mもある鼕太鼓を2、3台据えて、これを半被(はっぴ)姿の子ども達数十人が曳き回し、若衆が威勢のいいバチさばきで鼕太鼓を打ち鳴らしながら町内を練り歩く。山車の周りでは横笛や、「チャンガラ」と呼ばれる銅拍子を担う囃子方が十数人加わり、行列を盛り上げる。
 約2千人が練り歩くこの祭りは、「見る」だけでなく「聴く」ことも楽しめる、松江の秋の風物詩である。
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2007/5/24


姥神大神宮渡御祭 Ubagami-daijinguu-togyosai 

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江戸時代、ニシンの豊漁で栄えた北海道江差町。「姥神大神宮渡御祭(うばがみだいじんぐうとぎょさい)」は、神様に海の幸の豊かさを感謝するために始まった祭りである。350年余りの歴史があり、毎年8月9、10日に行われる。北海道最古の祭りとされている。
 祭りは、4基の神輿に13基の山車がお供する形で進められる。山車のうち、神功山人形と山車の松寶丸は江戸中期のもので、北海道指定文化財にもなっている。山車の車台は朱と黒の漆塗りで、飾り金具がびっしりと打たれ、水引も豪華絢爛だ。
 昼間は、山車から伸びた引き綱を子どもたちが「ヨーイヤー」と拍子木に合わせてのんびり引く。夜は若衆が中心となり、山車はライトアップされ、格調高い囃子と威勢のよい掛け声を響かせ、それは美しい祭りとなる。観光客の熱気と共に、町全体が祭り一色になる2日間だ。
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