NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/5/31


安楽寺八角三重塔(国宝) Anraku-ji Hakkakusanjuu-no-toh Anrakuji Temple Pagoda

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 信州上田、夫神岳(おがみだけ)の山道を覆う松林の中に、その塔はある。
 この地にある安楽寺は、平安時代初頭に創立されたといわれるが、鎌倉時代以前の歴史ははっきりとしない。その中でも、この塔はもっとも古いものである。現存する八角塔としては唯一のもので、かつ禅宗様の三重塔としても大変稀有なものとされる。
 全高18.75m、その印象的な八角の屋根の内には、詰組(つめぐみ)や扇垂木(おおぎたるき)など、細部にいたるまで禅宗様の建築様式が見られ、仏壇までもが八角の形で造られている。にもかかわらず、禅宗では珍しい大日如来像が安置されており、その点でも注目に値する。
 全体が四重塔に見えるが、一番下の屋根は一層の裳層(もこし)とよばれる庇である。
 1947年、長野県内の建造物としては初めて、松本城とともに国宝指定された。
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2007/2/6


龍口寺 Ryuukou-ji 

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 龍口寺は、神奈川県藤沢市片瀬の龍口刑場跡に建つ日蓮宗の寺である。日蓮宗霊跡本山で、本尊は日蓮聖人像。
 龍ノ口法難と言われる事件がある。文永八(1271)年、捕らえられた日蓮上人は、9月12日に処刑される事となっていた。
 当日、首切りの座に据えられた時、にわかに雷鳴が轟き、刑吏が振り上げた刀が感電して折れてしまった。そこへ北条時宗の使者がきて、処刑は中止、佐渡への流罪になったのである。
 以来、この地は日蓮法難の霊蹟と言われ、日法はこの霊蹟を保護する為にここに草庵を結んだ。延元二(1337)年、自ら刻んだ日蓮像を安置し、寺を創建した。延文二(1357)年には、豪壮な伽藍の大寺を建立した。
 龍口寺は、県内最古の唯一木造の五重の塔や仏舎利塔、宝物館など、見所の多い場所である。
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2007/2/1


法起寺(世界遺産) Houki-ji Hokiji Temple

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 法起寺(ほうきじ)は、奈良県生駒郡斑鳩町にある聖徳宗の寺院。
 斑鳩の里には、世界遺産・法隆寺をはじめ法輪寺、中宮寺など、聖徳太子ゆかりの古代寺院が存在し、この地が早くから仏教文化の栄えた地であったことがわかる。この地は聖徳太子が法華経を講じた「岡本宮」の跡地と言われ、舒明(じょめい)天皇十(638)年、太子の遺言により、子の山背大兄王(やましろのおおえのおう)が岡本宮を寺に改めたのが法起寺の始まりとされている。
 伽藍は、金堂と塔の位置が法隆寺と逆になった方式で、「法起寺式伽藍配置」と呼ばれる。なお、創建当時の建築で現存するものは三重塔のみ。現存する三重の塔の中ではわが国最古のものである。
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吉田寺 Kichiden-ji Kichidenji Temple

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 吉田寺(きちでんじ)は、奈良県斑鳩町小吉田集落の北に位置し、俗に「ぽっくり寺」の異名を持つ。
 創始は、天智天皇の勅願で、天皇の妹・間人皇女(はしのひとのひめみこ)の御墓を建てたが、永延元(987)年に恵心僧都源信がこれと別に堂を建立し、寺を創建したとされる。
 「ぽっくり寺」の名前の由来は、恵心僧都が、母の臨終の際に除魔の祈願をしたところ、苦しむことなく往生したところから付けられたとされる。
 見どころは本尊の阿弥陀坐像。約4.85メートルもあり、木造では県下最大、国の重要文化財にも指定されている。この像の前で祈祷すれば、天寿をまっとうできるとの信仰が古くから残る。また、奈良県下でも保存数が少ない多宝塔は、寛正四(1463)年建築の重要文化財である。
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2007/1/25


備中国分寺 Bicchu-kokubun-ji Bicchu Kokubunji Temple

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 国指定史跡、「備中国分寺」。岡山県総社市に所在する。
 備中国分寺は奈良時代に聖武天皇の勅願により創建された官寺。建物は南北朝時代に焼失したと伝えられ、現在の建物は江戸時代中期以降に再建された。現存する伽藍はすべて再建後に建てられたものである。
 境内にそびえる五重の塔は、岡山県唯一のもので、吉備路の代表的な景観となっている。国の重要文化財にも指定されているという。この塔は江戸時代後期の文政四(1821)年から20数年をかけて建立された。その重厚美を帯びた存在感は、かつて吉備の国の中心として栄えたこの地の繁栄ぶりを映しているかのようだ。
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2007/1/17


慈恩寺 Jion-ji Jion-ji Temple

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 山形県寒河江市にある寺。
 746年聖武天皇の勅命でインド僧、婆羅門僧正が開いた伝えられている。江戸時代には、幕府から2812石の御朱印を受け、まさに東北を代表する名刹となる。
 本堂は桃山時代の様式を残し、国の重要文化財に指定されている。本堂内には多数の菩薩像が残されており、それらもまた、国の重要文化財の指定を受けている。
 杉の木が生い茂る山中には、三重塔、仁王門などが立ち並ぶ。
 十二神将など歴史的にも一級品である像は、海外でも展示され、その躍動感あふれる姿はいまも人々の心に残る像である。
 1200年もの長い間伝承されてきた「慈恩寺舞楽」は5月5日の例祭において、燕歩、散手、太平楽、陵王など八番が奉奏される。
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2007/1/9


眉山 Bizan Mount Bizan

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 眉山は、徳島県徳島市にある標高290mの山である。どの方向から眺めても眉の姿に見える事から、その名がついたといわれる。
 徳島市にそびえ立つ眉山は、市のシンボル的存在として親しまれており、徳島市の多くの学校の校歌の歌詞に「眉山」が登場する。また、桜(徳島市の市の花)の名所でもある。
 万葉の歌人、船王によって万葉集にも詠まれた、眉山の頂上からは、徳島市内をほぼ一望でき、天気の良い日なら淡路島や和歌山県の紀伊山地も望む事ができる。
 夜景の名所でもあり、山麓には春日神社と薬師寺、山頂には種々の自然交流施設や明治天皇碑、第二次世界大戦戦没者を慰霊するパゴダ(ミャンマー式の仏塔)、それに賀川豊彦の文学碑がある。
 一帯は眉山公園となっており、隠れた名所であるといえよう。
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