NIPPON Kichi - 日本吉

2007/3/26

手ぬぐい Te-nugui 

Jp


 手ぬぐいが手を拭うことや風呂道具として暮らしの必需品であったことは、当然だが、江戸時代に生まれ、日本という国だけに馴れ親しまれてきた品である。
 手ぬぐいの使い方の一つに冠ものがあり、正確には、被りだが、町人の儀礼的意味合いの冠りから日常的な被りに至っても手ぬぐい冠りと呼ばれていた。 髪を結い上げた時代の、土埃を除ける実用面と現在の帽子やスカーフのように、 粋な手ぬぐいで髪を包むのは、町人のおしゃれでもあった。また旅に出るときも、手ぬぐいは欠かすことのできない七つ道具の一つで、二本以上用意するのが常識であった。
 手を拭うための小ぎれ、というより古代から儀礼装身具として冠(かむ)ることに興っているふしが多く、それが庶民風俗におけるてぬぐいの原点といっても過言ではない。

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