NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/4/3


春日部押絵羽子板 Kasukabe-oshie-hagoita 

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 押絵を桐の板に貼り付けて作られる春日部名産の押絵羽子板。
 押絵の「押す」という言葉は、昔、紙を張ることを紙を押すといい、布を張ることを布を押すといった。この押絵羽子板もそこから来たもので、厚紙に羽二重の布をかぶせ、中に綿を入れてふくらませ布の端を厚紙の裏にまわして張ったものを、桐板に貼り付けたもの。
 春日部の押絵羽子板は全てが手づくりで、全部で50〜70もの材料を組み合わせおよそ200もの工程をかけて一枚の羽子板として仕上げる。
 男物は、歌舞伎役者が見えを切ったときの表情や仕草を描いたものや、人気役者の顔を似顔絵風に描いたものが多いことから「役者物」といわれ、女物は眼のパッチリとした美人を描いた「見立て物」、浮世絵の美人を描いた「浮世絵風」、細めの日本画風美人を描いた「松園風」がある。
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2007/2/19


棟方志功 Munakata Shikou 

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 1903年、青森県生まれ。日本を代表する板画家である。
 少年時代にフィンセント・ファン・ゴッホの絵画に出会って感動し、「わだば、ゴッホになる」と芸術家を目指す。
 24年、東京へ上京し、苦労しながら絵の勉強を続けた。28年、初の帝展入賞。以後、木版画に目覚め、版画を「板画」と称し、木版の特徴を生かした作品を一貫して作り続けた。
 56年、ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展に「湧然する女者達々」などを出品し、日本人として版画部門で初の国際版画大賞を受賞する。
 他に、スイス・ルガノ国際版画展優秀賞、サンパウロ・ピエンナーレ版画部門最高賞、紺綬褒章、文化勲章などを受賞している。
 75年9月、20世紀の美術を代表する世界的巨匠として、惜しまれながら亡くなった。
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2007/1/12


サキシマスオウノキ Sakisimasuounoki Sakishimasuo-no-ki

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 サキシマスオウノキは、板状の根っこが特徴の木である。沖縄県竹富町南風見には、日本一大きなものが存在する。
 アオギリ科の巨大なマングローブで、板根(ばんこん)に特徴がある。国内では奄美大島、沖縄、石垣島、西表島などにみられる。
 板根は、軟弱地盤に巨木を支えるため発達した根っこであるが、地下部の深さは20cmぐらいしかない。昔はその根を切り取って、船の舵として使っていた。
 漢字で書くと「先島蘇芳の木」となる。先島は沖縄県の沖縄本島より南の島々を表す総称であり、蘇芳は「マメ科の落葉小高木」の意味である。
 竹富町のものは、樹高18m、胸高周囲2.9mで、大小15枚の板根が流線型をなしている。
 サキシマスオウノキは、圧倒的存在感を持つ印象的な木である。
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村山大島紬 Murayamaoosimatumugi Murayama Oshima-Tsumugi Fabric

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 村山大島紬は、東京の武蔵村山市にて織られる、丈夫で高品質の東京都指定無形文化財である。
 村山大島紬は、江戸時代の中期に創り出されたと言われている。まず正藍染による綿織物である「村山紺絣」と、玉繭による絹織物である「砂川太織り」が合流した。その後、経緯絣の絹織物に変わってゆき、村山大島紬が生産の中心となったのが1920年代の事である。
 大正中頃から村山村、砂川村の両地区一円で、独特の手織機を用いて織り上げられた村山大島紬は、正絹板締め絣織物で経緯の絣糸を巧みに染め分けて織り出されており、精緻を極め、しかも表裏がないという特徴をもっている。
 先覚者のたゆまぬ努力が実り、年ごとにその質の良さ、堅牢さが高く評価されるようになった。
 1975年、通産大臣指定伝統的工芸品に指定された。
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南川行男 Yukio Minamikawa Yukio Minamikawa

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 1929年、東京都墨田区生まれ。江戸押絵羽子板の伝統工芸士。
 1945年、父の手ほどきで羽子板の製造に従事するようになる。その後、羽子板の製造だけでなく、三月・五月節句品などの製造も自分で始めるようになった。
 毎年その時代を反映する人を写した似顔羽子板を作り、世の中に送り出している。
 12月17〜19日に行われる浅草羽子板市で買われる羽子板を中心に、三月、五月の節句人形も作っている。
 「楽しみにしていただいているお客様のためにも、喜ばれる羽子板をつくり続けていこうと思っています」とのこと。
 東京歳之市羽子板商組合長。東京都雛人形工業協同組合副理事長。東京菖蒲会会長 。
 1997年、葛飾区伝統工芸士に選定される。
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