NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/10/9


十日町明石ちぢみ Tookamachi-akashi-chijimi Tokamachi Akashi Crepe

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 十日町明石ちぢみ(とおかまちあかしちぢみ)は、独特な清涼感を持つ優雅な夏着物の代表で、新潟県十日町固有の伝統として今に受け継がれている。19世紀終わり頃、京都西陣の夏用反物の見本に、もともとあった十日町透綾(とおかまちすきや)という織物の技術を応用して技法が確立された。明治二三(1890)年に「明石ちぢみ」と命名されてから後も、防水加工など様々な改良が加えられ、昭和初期には年間二〇万点の生産量を上げて一世を風靡した。
 材料には生糸、玉糸などの絹糸を用いる。糸を糊付けしてから強い撚りを加え、最後に湯もみと呼ばれる仕上げを行うため、他のちぢみとは違う蝉の羽のような独特の「しぼ」が作り出され、これが肌にべとつかない爽やかな風合いとなる。
 豪雪地帯で湿度が高く、年間を通して強い風が吹かない十日町の安定した気象条件と、研究熱心な職人たちが生み出した逸品と言える。
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2007/7/4


十日町雪まつり Tookamachi-yukimatsuri 

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 例年2月の第3土曜を基準日とする金曜〜日曜日に行なわれる十日町雪まつり(とおかまちゆきまつり)は、市民手づくりによる、市民参加型の雪まつりである。
 雪国でありながら「雪を敵とせず、友としよう」という発想の転換によって、全国に先駆けて昭和二五年から始められた。
 雪、きもの、花火を用い、雪の建造物「雪像ステージ」、華やかで祭りに彩りを添える「きものショー」、幻想的なスターマインによる「音と光のカーニバル」は、市民のみならず訪れる観光客にも大きな感動を与えている。この「雪像ステージ」は、世界最大級の雪の建造物としてギネスブックにも認定されたことがあるほど巨大なもの。
 その他市内各所に5000個にのぼる雪だるまや雪像が置かれ、また、犬ぞりフェスタや雪上茶室など、さまざまなイベントも行なわれる、冬の日本海側最大のイベントである。
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2007/5/1


山岸良三 Yamagishi Ryouzou 

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 新潟県長岡市十日町の周辺に伝わる伝統工芸品「小千谷縮(おぢやちぢみ)」の伝統工芸士。
 昭和六三(1988)年、伝統工芸士に認定される。この地方では奈良時代には既に麻織物が作られ、朝廷への献上が行われていた。小千谷縮はこの伝統を受け継ぐ麻織物で、江戸時代に緯糸に強い撚りをかける技法が生まれ、生産が増加し、各地に広まった。
 氏は高校卒業後家業を継ぐが、80年代頃、織物の衰退を危惧し、全国の産地を回り、技術を伝え学び、後進の育成にも力を注いだ。
 現在も海外の絹に目を向け、新たな製品の開発を行うなど、小千谷縮と小千谷紬の将来を見据え、常に挑戦をし続ける職人である。
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