NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/4/8


圓満院門跡 Enmanin-monzeki 

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 圓満院(えんまんいん)は、寛和三(987)年に、村上天皇の皇子・悟円法親王(ごえんほうしんのう)によって開創された寺院である。長く天台寺門宗総本山園城寺(三井寺)の中枢に位置していたが、現在は単立寺院である。
 「門跡」の起源は、宇多法皇(うだてんのう)が仁和寺に入室したことに始まるという。師資相承して法脈を伝える「門葉門流」の意味で、祖師の法統の継承者を指す言葉として用いられていたものである。
 皇族や攝関家等の子弟が出家した僧房では、各門流を各々継承することになり、「門跡」とは、皇族その他の出身者によって相承される特定の寺院を指す称号へと変化していったと伝わる。
 圓満院門跡は、全国で17ヶ寺あるうちの門跡寺院の一つで、江戸時代(1603~1867)に建立した書院造りの宸殿と、室町時代(1336~1573)の造園家・相阿彌(そうあみ)乍と伝えられる、名勝史跡指定の庭園が現存している。
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2007/2/26


福島 大鹿桜 Fukushima Oosika-zakura 

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 土津神社近くの磐椅神社境内にある「大鹿桜」は、樹齢1100年と言われ、「石部桜」、「杉の糸桜」、「虎の尾桜」、「薄墨桜」などの会津五桜の一つ。
 947〜957年の天歴年間に、村上天皇の勅使が登山参拝の折、京都から持ってきて移植したものと伝えられ、現在はその子孫の樹である。東北には珍しい八重小菊咲きのサトザクラで、名前の由来は「花の色が白色から次第に鹿の毛の彩りに変化するから」という説や「2本の桜の木が地面から生える様が鹿の角の様に見えるから」という説など多々ある。
 別名「扇桜」で、花の中心からおしべが緑化したものが出ており、花の中から葉が出ている様に見える。磐梯山麓の中腹(標高580メートル)に位置し、高地に生育しているのも珍しい。
 社殿入口には樹齢800年の鳥居杉があり、山桜が宿り木したという「えんむすび桜」もある。
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2007/1/12


大阪天満宮 Osaka-Tenmanguu Osaka Tenmangu Shrine

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 その由来は、平安時代中期、菅原道真にまでさかのぼる。901年に政敵藤原時平により、太宰府へ左遷されることになった道真は、太宰府へ向かう途中、現在もこの地にある大将軍社に参詣した。その後没すると、疫病の流行、皇子の相次ぐ病死、清涼殿(天皇の日常生活の場所)への落雷など多くの不幸が立て続けに起きたので、朝廷はこれを道真の祟りだとして恐れ、彼の名誉を回復し贈位した。
 後の949年、大将軍社に7本の松が突然生え、霊光を放ったとの奇譚が京を駆け巡った。これを聞いた村上天皇は勅令を出し、道真を奉るための天満宮を建立させた。それが大阪天満宮である。
 現在の本殿は1843年に再建されたもの。江戸時代末期の気風が伺える権現(ごんげん)造りの境内には、津端道彦、上田耕冲などの襖絵が風情を加えている。これは、1927年の建立1025年を記念し奉納された。
 「天満の天神さん」と親しまれ、毎年7月24日に行われる天神祭は、日本三大祭、大阪三大夏祭りのひとつとして知られる。
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