NIPPON Kichi - 日本吉

2008/3/18

縮緬 Chirimen 

Jp


 縮緬(ちりめん)は絹織物の一種で、その技法は江戸時代の初め、明の織工が堺にもたらし、当時は西陣を中心に織られていた。
 強い撚りをかけた緯糸に撚りのない経糸を使う。右撚りと左撚りのものを交互に織ることで、細かいしぼ、小さな縮みを出す。その空気を含んだ「しぼ」が光を反射し、そのしなやかな手触りと美しい微妙な光沢がこの絹織物の魅力になっている。
 友禅染は主にこの縮緬の絹に絵柄を染めるもので、江戸時代には縮緬の着物は広く普及し、日本人の普段の衣服が洋服に代わるまで日本の代表的絹織物であった。また、江戸時代後半には、着物だけでなく、裕福な階層の女性たちの趣味として「ちりめん細工」も広がっていき、今や芸術的工芸品として世界からも評価されている。
 いまでこそ、縮緬の着物は少なくなったが、反対にちりめん細工は京都を中心に新しい芸術として広がりを見せている。
 ちなみにちりめんじゃこは細かなしわをもつちりめんを広げたようにみえることからこの名がつけられたという。

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縮緬(ちりめん)




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