NIPPON Kichi - 日本吉

記事数4件: 1~4 件表示          

2007/5/31


琵琶湖 Biwa-ko Lake Biwa

Jp En

 約400万年前に出来た琵琶湖は、バイカル湖、タンガニィカ湖に次いで3番目に古く、世界でも10箇所程しか確認されていない「古代湖」の一つ。日本最大の面積を誇る湖でもある。
 室町時代に関白近衛政家が中国の洞庭湖の瀟湘八景にならって選んだ「近江八景」が、広重の時代から有名だが、残念ながら現在では、その趣はほとんど残っていない。
しかし、1950年に制定された「琵琶湖八景」は、現在もほぼ変わらぬ姿を見せてくれる。
暁霧 梅津大崎の岩礁(高島市)
涼風 雄松崎の白汀(大津市)
煙雨 比叡の樹林(大津市)
夕陽 瀬田・石山の清流(大津市)
新雪 賤ヶ岳の大観(木之本町)
深緑 竹生島の沈影(長浜市)
月明 彦根の古城(彦根市)
春色 安土・八幡の水郷(安土町・近江八幡市)
 この様な景勝地をまわって壮大な情景に心を洗われたり、歴史の散策で城下町を歩いて文献を広げるという楽しみ方が琵琶湖にはある。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/5/1


城南宮 Jyounan-guu 

Jp

 城南宮のある鳥羽の地は、平安京の南にあり、平安京の表玄関に当たる交通の要衝である。
 平安京に都が定められるにあたり、国常立尊(くにとこたちのみこと)・八干矛神(やちほこのかみ(おおくにぬしのみこと))・神功皇后(じんぐうこうご)を祀り都の守護としたことがはじまりである。
 またここは、鴨川に臨む水郷の景勝地で、平安時代の末に白河上皇の離宮が立てられ院政の中心として賑わいをみせた。
 社殿を取り囲むように「楽水苑」と呼ばれる庭があり、伏見の地下水を引き入れた五つの庭で構成されている。
 源氏物語の六條院をモデルにした「春の山」。曲水の宴が催される「平安の庭」。、茶室を配した池泉廻遊式の「室町の庭」。枝垂桜が咲き誇る豪奢な「桃山の庭」。そして院政の時代、城南の地がもっとも賑わった頃を枯山水で表現した「離宮の庭」。
 この庭のあり様は、まさに京に都があった1千年もの間、時代の節目を刻みながら都の歴史を南から見つめた城南の姿である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/1/26


緒方井路 Ogata-iro Ogata Iro Watercourse

Jp En

 大分県緒方町の町中を通る農業用水路。正保二(1645)年の緒方上井路、寛文十一(1671)年の緒方下井路の開削により現在の緒方井路が形づくられた。
 「井路」は江戸時代中期から1960年代後半まで造られ、田畑を潤すライフラインであり、「緒方五千石」と呼ばれた岡藩を支えた。
 一時期は生活排水などで水が汚れたが、1985年から下水道、浄化設備の整備で水質も改善され、1990年代初頭からはホタルも飛び交い、夏場は「プール」としても利用されている。
 「井路」と水車が織りなす光景は「水の郷」ならではのものであり趣深い情緒を醸し出している。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/1/18


安土・八幡の水郷 Azuchi・Hachiman-no-Suigou Azuchi-Hachiman's Waterfront

Jp En

 滋賀県の風景といえば、近江八景が有名だが、これは江戸時代に安藤広重の浮世絵で有名になったもので、その当時、交通の要所だった琵琶湖南部に集中していて、琵琶湖全域から選ばれたものではなかった。
 1950年、琵琶湖が国定公園に指定されたのを機に、全域を含めた景勝地から琵琶湖八景が選定され、その一つに安土から近江八幡(おうみはちまん)にまたがり西ノ湖に通じるこの水郷が選ばれた。
 安土・八幡の水郷は、滋賀県中部、琵琶湖東岸に位置し、のどかな田園とヨシの群生地帯に囲まれた迷路の様な水路。「春色 安土・八幡の水郷」とも呼ばれる様に四季折々の風情があり、日常の喧騒を忘れさせてくれる別世界がここには残されている。
 また、織田信長の舟遊びを真似たという「水郷めぐり」で、多くの野鳥たちがかわいい鳴き声で出迎えてくれ、観光客を楽しませている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数4件: 1~4 件表示          
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter