NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/8/7


永山光幹(人間国宝) Nagayama Koukan(Ningen-kokuhou) 

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 国の重要無形文化財に指定されている刀剣研磨(とうけんけんま)。刀剣類の地鉄、刃文の美しさ、刀工の個性を引き出すのが目的の技術である。
 この刀剣研磨の人間国宝に認定されているのが永山光幹(ながやまこうけん)氏である。大正九(1920)年生まれ。14歳から本阿彌光遜(ほんあみこうそん)氏に師事し、本阿彌平十郎成重(ほんあみへいじゅうろうせいじゅう)により完成された、本阿彌流の刀剣研磨の技術を習得する。中でも最も重要な「下地研ぎ」の極意を徹底的に極めたという。
 地肌の美しさや刀工の個性を引き出す研磨が評価され、平成十(1998)年の78歳のときに人間国宝に認定された。
 「日本刀を研ぐ」「刀剣鑑定読本」など、刀剣に関する著書も多い。
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2007/7/30


紙風船上げ Kami-fuusen-age 

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 紙風船とは言っても、これは子供が手の平に乗せて遊ぶ風船ではない。直径が1m以上、長さが8m以上にもなるという巨大な紙風船である。
 願い事や錦絵の書かれたその風船に、タンポと呼ばれる石油を染み込ませた布玉を固定して火をつけ、熱気球にしてしまったものが、西木町の「紙風船上げ(かみふうせんあげ)」である。
 毎年旧暦一月一五日、新暦の二月一〇日の夜に行われる年中行事で、武者絵や美人画が描かれ灯火をつけた巨大な紙風船が、ふわりふわりと冬の夜空へあがってゆく様は、美しくもどこかほっとさせられる光景である。
 起源や由来を記された歴史的資料はないが、江戸時代に鉱山技術の指導に来た平賀源内が教えたという話が伝えられている。以前は「五穀豊穣」や「無病息災」を祈願したが、現在では「家内安全」や「商売繁盛」などが祈願される、願いが込められた紙風船である。
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2007/2/8


石仏火祭り Sekibutsu-himatsuri 

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大分県臼杵市深田の石仏一帯では毎年旧暦の七月二十四日、「石仏火祭り」が行われる。西日本最大級の火祭りとも言われる幻想的な祭りである。
 この石仏火祭りがいつの時代からのものかは定かではないが、古くより豊作祈願と石仏供養、虫追い行事が結びついて始まったとされる。
 祭りは夕暮れから始まる。臼杵石仏群などの前に置かれたかがり火と参道や深田地区一帯に並べられたおよそ千本もの松明に一斉に火が灯され、あたりは幽玄的な世界に包まれる。ほのかな光に照り返される石物の表情はまことにやさしく、昼間の慄然とした姿とはまた違った顔を見せる。
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2007/1/30


扇山火まつり Ougiyama-himatsuri Ogiyama Fire Festival

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 大分県別府市で4月初旬に行なわれる「別府八湯温泉まつり」の行事の一つ。
 地元の採草権組合員が、扇山(792メートル)の頂上から左右の稜線に沿って山を下りながら枯草に点火し、野焼きを行なう。燃え広がった炎は稜線を夜空に浮かび上がらせる。
 昭和五十一(1976)年、温泉まつりの一環として夜間に野焼きが出来ないかという意見を受けて開始。実施にあたり市消防本部の協力を仰ぎ、防火帯の設置など万全の対策を行なうことで安全な実施に成功した。
 別府八湯温泉まつりのメインイベントであり、その迫力と美しさは全国から観光客を呼んでいる。
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2007/1/25


豆田町・歴史の小径 Mamedamati・Rekishi-no-komiti An Historic Street Scene in Mameda

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 大分県日田市豆田町には、歴史の小径と呼ばれる歴史的街並みがある。
 江戸時代、日田は250年の長きにわたり天領として栄えた。豆田地区を中心として、いまなお歴史的な建築や天領時代の面影が日田には残されており、この歴史の恵みを積極的に観光資源として利用しようと、豆田地区には「都市景観形成地区」の指定が行われている。
 日田天領まつり中に行われる竹灯篭による「千年あかり」では、小川沿いに続く歴史の小径がほんのりとした灯りに包まれ、幻想的な空間と化す。
 近くには天領資料館もあり、かつての日田の繁栄ぶりが伺える。
 豆田町・歴史の小径は、そぞらに歩くだけで気軽に江戸の雰囲気に浸れる粋な通りである。
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2007/1/8


美郷ホタル Misato-hotaru The Misato Firefly

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 美郷ホタルは、徳島県吉野川市美郷に生息する蛍の総称である。
 地域全体が「美郷の蛍およびその生息地」として国の天然記念物に指定されている美郷には、オスもメスも光りが強いゲンジボタル、幼虫時代を静かな水中で過ごすヘイケボタルなど5種類の蛍の生息が確認されている。
 特にゲンジボタルは、蛍といえば日本人が思い描くのはこの蛍であり、日本の蛍の代表といえる。
 蛍は、昔から俳句や歌・慣用句に使われ親しまれており、蛍鑑賞をする「ホタル狩り」は、今でも春の風物詩といえる。
 成虫は、美郷では5月下旬から6月下旬頃まで見られ、夜の川辺で発光して群れ飛ぶ。最盛期は無数のオスの蛍が一斉に明滅を繰り返す「集団同時明滅」をすることもあり、壮観である。
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