NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/11


青花 Aobana Aobana

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 青花(あおばな)は、日本に伝わる染料のひとつである。
 下絵を描く染料で、露草、螢草などと呼ばれる多年草の花の液汁を和紙にしみ込ませた物で、露草の青い花の汁から得ることからこの名がある。
 友禅模様の下絵などを描くために使用する物で、青花紙、藍紙などともいう。
 青花を少しちぎって皿に入れ、水を注ぐと青インキのような液体が現れるが、これで描いた物は水洗いするときれいに消えるので、その特性を利用して、下絵描き用に使われる。
 露草の花の色の変わりやすさは古くから知られており、「世の中の人の心はつゆくさの移ろいやすき色にぞありける」と、歌にも詠まれている。
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2007/11/22


艶紅(ヒカリベニ) Hikaribeni 

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 艶紅(ひかりべに)とは、紅花から作った染料である。
 紅花の色素を沈殿させたもので、黒味があるように見えるほど濃い赤色で、それを白磁の皿などに塗ると、光線の具合で金色に輝く。
 古くは口紅としても使われ、特に上質のものは京都で精製されたため「京紅」とも呼ばれた。
 上質のものは非常に高価で、江戸時代に入ると、遠路、京都から出荷された質の良い京紅が江戸の女性たちの憧れとなり、美しい紅をたっぷりと使う化粧が人気の的となった。
 大金を稼ぐ事が出来る遊女は、唇だけでなく「爪紅」といって手足の爪にほんのりと紅を差したり、耳たぶにも薄く紅を差して色っぽさを演出したという。
 艶紅は、江戸時代以降、染料として広く用いられてきた、伝統の化粧品である。
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2006/11/29


橋本弥喜智商店 Hashimoto-Yakichi-shouten Hashimoto Yakichi Store

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 日本の伝統を受け継ぎ、今なお手描きで鯉のぼりを製作している「橋本弥喜智商店」。明治41年に創業、現在では三代目の橋本隆氏が継いでいる。鯉のぼり生産量日本一の埼玉県加須市にある鯉のぼり専門店の中でも、手描きの伝統を守っているのはここだけだ。
 手描きにこだわるには理由がある。手描きの鯉には、手描きの味に加えて、染めつけに顔料を使うためすぐに退色しない。また泳ぐ姿も、ナイロンより綿の方が重厚に見えるのだという。
 一方「ただ伝統を守ることだけが伝統の継承ではない」という信条を持つ。初代から続く「武州」という鯉のほかに、現代に合う幾つもの新作を誕生させてきた。
 プリントでは味わえない伝統の技が元気良く空に舞う姿が、今年も全国各地で見られそうだ。
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