NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/30


伊勢崎淳(人間国宝) Isezaki Jun Jun Isezaki (Living National Treasure)

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 昭和十一(1936)年2月20日生。 平成十六(2004)年、重要無形文化財「備前焼」の保持者(人間国宝)に認定された。
 細工物を得意とした伊勢崎陽の二男として生まれ、幼い頃から陶芸を学び、昭和三十四(1959)年に岡山大学特設美術科を卒業した後本格的に陶芸の道に入った。
 昭和三十五(1960)年、兄・満とともに、姑耶山の古窯跡に備前初の中世の半地下式穴窯を復元。「備前で、借り物ではない自分のひとつの道を見つけていきたい」との言葉通り、歴史の延長線上に新しい創造性を表現したオリジナリティあふれる作品を数々世に問うている。作品は花器、皿、茶陶のほか陶壁、オブジェなど伝統的なものから造形的なものまで作域は幅広い。 
「新しいものを作ってこそ、そのつながりが伝統になる」というのが氏の哲学。いつまでも枯れることのない創造力で、今でも備前焼界をリードしている。
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2007/1/29


鉄釉陶器 Tetsuyuu-touki Tetsuyu Pottery

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 桃山時代より美濃地方でつくられた鉄釉(てつゆう)陶器。真っ赤に焼けた作品を窯から引き出し、水につけて急激に冷やすことにより漆黒の色調を作り出すのが特徴だ。
 釉中の鉄分量により、1%程度では薄い黄色になり、5%程度だと褐色、10%で黒褐色、それを超えるとチョコレート色の皮膜を生じ、いわゆる柿色を呈す。
 鉄釉陶器の分野では、鈴木藏(おさむ)氏(1934年〜)が平成六(1994)年に、「志野」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されている。
 氏は多治見工業高等学校窯業科卒業後、釉薬研究家の父のもとで技術を習得。1968年、独立し、現代の志野にこだわって作陶をつづける。ガス窯を使い、長時間焼成の後に耐熱保温させる独特の焼成法をつくりあげた。そうして仕上がる作品は、ダイナミックさと繊細さを兼ね備えたものばかりだ。
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常滑焼 九谷紋様急須 梅原昭龍作 Tokoname-yaki Kutanimonyou-kyusu Umehara-Akitatsu-Saku Tokomae Ware, Kutani-Patterned Teapot

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 休日の午後にゆったり楽しむお茶、食後の一杯のお茶。のんびりとした一時は格別なもの。
 そんな折角の一杯なら、茶葉や入れ方はもちろん、道具もこだわってみたい。
 職人手作りの一品。湯切れの良さ、茶葉の旨みと香りを逃さない蓋合せ、落ち着いた久谷文様の作りは必要性を突き詰められた実用品であり、こだわるだけの価値がある。
 更に使い続ける事により使い勝手の良さと馴染み具合は確かな満足感を与える。
 伝統の技術を味わう、それも格別なことではないだろうか。
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2007/1/15


鉄瓶 Tetsubin Iron Kettles

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 鉄瓶は日本の代表的伝統工芸品のひとつである。
 1500度にもなる、溶かした金属を製品の型となる鋳型に鋳込む技術を「フキ」という。熟練した技を必要とする作業だ。
 古来より伝わる技法を継承し、手づくりの物を今でも製品化している。岩手県の盛岡市で作られる、「南部鉄瓶」などが有名である。
 実はこの鉄瓶、ちょっとしたブームになっている。
 現代人は「鉄分不足」だそうである。5人に1人は貧血症または、準貧血症になっているという。鉄瓶で沸かすお湯は、鉄分補給に効果的であるという。
 また、この鉄瓶で作ったお湯で飲むお茶やコーヒーは、通の人ならその味の違いがわかるものだ。
 海外においても、鉄瓶で沸かしたお湯の味が評価を得ている。
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2007/1/12


江崎軍治 Gunji Ezaki Gunji Ezaki

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 1913年、秋田生まれ。江戸漆器の伝統工芸士。
 秋田県川連漆器の塗師の次男として生まれ、学校卒業後、自宅にて修行。1931年、18歳で上京し、浅草の塗師に奉公。戦争中は軍の仕事をやりながら材料を手に入れ、塗りの仕事をしていた。
 江戸漆器は五代将軍綱吉の時代に進歩し、八代将軍吉宗の時代以降、庶民の間に日常漆器として普及した。茶道具・座卓をはじめ多様な製品が生産されている。
 1946年、葛飾で独立。50年頃までは、浅草の御輿商で塗りや組立の仕事をする。
 現在は太鼓や、獅子舞の獅子、神輿の塗りを主に手がけている。
 氏曰く「漆は下地が大切です。表面上あまり変わりませんが、良い物は使うにつれ味わいのある良い色がでるんです」とのこと。
 1995年、葛飾区伝統工芸士に選定される。
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