NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/10/24


親子熊岩 Oyakoguma-iwa The Mother and Child Bear Rocks

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北海道の長磯海岸には、自然が作り上げた多数の奇岩が点在している。その中でも一番有名なのが「親子熊岩」。その名にまつわる謂れの残る岩である。
 大昔、飢餓に悩み山奥から海岸に辿りつき、海岸で蟹を小熊に食べさせているうちに、足を滑らせ海に落ちた小熊を助けようと、共に溺れてしまった親熊。小熊を想う親熊の愛の深さに打たれた、神様が親子を海中から救い上げ、そのまま岩の形に変えたというもの。確かに、親熊が小熊を抱きかかえようとしているように見えるシルエットは、自然の産物とは思えないほどリアルな形をしている。
 夕陽が沈む頃には更に情緒のある姿がくっきりと現れる。
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2007/7/20


熊戻り渓谷 Kuma-modori-keikoku 

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 北海道久遠郡せたな町の市街地から、真駒内川に沿って走る道々345号線を上流方向に10kmほど行ったところに、その渓谷のあまりの深さにヒグマも目がくらみ巣に戻るということから名付けられた、熊戻り渓谷がある。
 この地を有名にしているのは、紅葉の美しさである。毎年11月頃の紅葉シーズンは、景色が1枚の絵になったような錯覚を起こさせるほどである。特に吊り橋からの眺めは、最も美しいと言われている。一方、雪の多い狩場山の冬が終わる、新緑のシーズンには、その若い緑達が自然の生命力を惜しみなく現し、紅葉とは別の美しさを感じさせてくれる。
 また、美しさだけではなく、イワナ、ヤマメ、ニジマスなどの渓流釣りやハイキングなど、より身近に自然を楽しむこともできる。
 熊戻り渓谷は、苔に包まれた岩場を清流が流れる美しい秘境である。
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2007/7/10


熊越の滝 Kuma-goe-no-taki 

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 北海道東部知床半島のほぼ中央。そのオホーツク海側にある羅臼町を流れる、羅臼川にかかるのが熊越えの滝だ。
 落差15mほどの高さを白く、豪快に流れ落ちる瀑容は、さすが名前に熊という字が入るだけのことはある、と思わせる迫力をかもし出している。
 しかし、その名前の由来はそんな勇壮なものではなく、動物と人との間の、ある物語に彩られている。
 昔、猟師に追われた熊の親子がこの滝に追い詰められた。親熊は小熊だけでも滝の上に逃がそうと、下から小熊を押し上げようとした。そんな親子愛に心打たれた猟師は、その二頭を逃がしてやった。以来、羅臼の熊は人を襲わなくなったという。
 そんな、心温まる逸話を名に冠した滝なのである。
 融雪期には水量も増え、よりいっそうとその雄大な飛瀑と流れ落ちる轟音を味あわせてくれる美しい滝だが、そんなやさしい秘話を聞けば、滝を見る目も幾分変わってくるというものだ。
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2007/6/5


八匹原・椿原祭典 Hachihikibara・Tsubakihara-saiten Hachihikibaru Festival / Tsubakibara Festival

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 大分県佐伯市、宇目地方で毎年九月に行なわれる祭。
 八匹原祭典は重岡地区、八柱神社と鳶野尾(とびのお)神社。椿原祭典は小野市地区、鷹鳥屋神社の秋祭りであり、各神社で楽、獅子、白熊(はぐま)、杖が行なわれる。
 県指定無形民俗文化財である千束楽(せんぞくがく)は、大永七(1527)年、栂牟礼城(とがむれじょう)城主、佐伯惟治(さいきこれはる)が臼杵長景(うすきながかげ)に討たれたとき、「女子供は見逃す」との言葉を受けた重臣たちが惟治の遺体を持ち、楽を鳴らしながら敵陣を抜けた様子を元としたもの。
 花飾りや旗の付いた、2メートルの竹を背負い踊る姿は惟治の鎮魂と五穀豊穣を願い奉納される。
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2007/4/26


縁起物 熊手 Engimono Kumade 

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 熊手は、鷲が獲物をわしづかみすることになぞらえ、その爪を模し作られたとされる。「福徳をかき集める、鷲づかむ」という意味が込められている、縁起物の代表である。
 「酉の市」の日には、おかめや招福の縁起物を飾った「縁起熊手」を売る露店が立ち並び、市を開催する寺社からは小さな竹熊手に稲穂や札をつけた「熊手守り」が授与される。福を「掃き込む、かきこむ」との洒落にことよせ、「かっこめ」とも呼ばれている。
 熊手は熊手商と「買った(勝った)」、「まけた(負けた)」と気っ風の良いやり取りを楽しんで買うものとされ、商談が成立すると威勢よく手締めが打たれる。また年々大きくしてゆくものとされており、大小様々なものが売られている。
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