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2008/11/25


大仙陵古墳 daisenryo-kohun 

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 大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)とは、大阪府大仙町にある日本最大の前方後円墳である。上空から見ると円と四角が合体した形をしていて、これは日本独自の形である。
 正式には百舌鳥耳原中陵(もずのみみはらのなかのみささぎ)と呼ばれ、仁徳陵古墳として宮内庁が管理している。
 この古墳は、五世紀中頃、約二〇年の歳月をかけて築造されたと推定される。墳丘は全長約486メートルあり、後円部の径は約249メートル、高さ約35メートル、また前方部の幅は約305メートルで高さ約33メートルの三段築成となっている。
 外を廻る三重の外濠は、明治時代に掘り直されたものである。全周は2.8キロメートルで、現在は周遊路として整備されている。
 墳丘には、古墳の盛り土の上を覆うため敷きつめられた葺石(ふきいし)があり、巫女や水鳥、犬、馬、などの埴輪が出土している。
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2008/7/11


山水屏風 Senzui-byoubu 

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京都国立博物館に収蔵される山水屏風(さんずいびょうぶ)は、現存する平安時代の屏風絵としては、唯一の品であり、国宝として指定されている。
 平安時代、中国的風俗が描かれた唐絵屏風は、東寺や、醍醐寺などの真言寺院で、頭頂に水を灌ぎ、正統な継承者とする為の灌頂(かんじょう)儀式を受ける際に、調度品として高位の人物の座所に立てられていた。山水屏風の名称は、そうして水を用いる灌頂儀式を行うときに用いる屏風であることからつけられた。
「山水屏風」は、縁取りのある6面の扇から構成され、山、花、木などの春の風景、人物、小鳥、馬などが、生き生きと描かれている。
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2008/3/10


雲雀(ヒバリ) Hibari 

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 雲雀(ひばり)はスズメ目ヒバリ科に属する、頭に冠のような羽が特徴的な鳥である。
 上空で飛びながらさえずるため、雲の雀という和名がつけられ、英名はスカイラークという。学名に「畑の歌姫」という意味の名前がつくほど、のびやかな美しい声で長くさえずる特徴を持っており、春を告げる鳥として日本でも親しまれている。
 鶯(うぐいす)のホーホケキョなど、野鳥のさえずりを人の言葉に置き換えて覚えやすくした、「聞き做し(ききなし)」というものがある。ヒバリの聞き做しには「降りよう降りよう降りよう」「日一日日一日、利取る利取る」、「利に利食う、利に利食う、後や流すう」などがあるという。
 草丈の低い草原や牧草地に好んで棲むといわれ、市街地の広い空き地でも、時折姿を見ることができる。
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真鶴(マナヅル) Manazuru 

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 ツル目ツル科タンチョウ属に属する真鶴(まなづる)は、中国やシベリア、モンゴルなどから日本に越冬のために群れを成して渡来する鳥で、野生のものは絶滅の恐れがあるという。
 真鶴はツル類の中では大型の鳥で、頭部は白く体は濃い灰色で、目の周囲と額が赤く皮膚が露出しているのが特徴である。真鶴の名は、鶴らしい姿から由来しているという説がある。食べ物は種子、昆虫、魚、穀物など、雑食性である。
 鹿児島県出水平野は、世界でも最大規模を誇る真鶴の一大越冬地として知られており、国の天然記念物にも指定されている。
 種の保存のため、世界中の動物園が協力して飼育し、繁殖計画が立てられ、国際血統登録も行われているという。
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百舌(モズ) Mozu 

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 百舌(もず)はスズメ目モズ科に属する鳥で、全体的に茶色い、雀よりやや大きい鳥である。
 ホオジロやシジュウカラ、ヒバリ、メジロ、カワラヒワなど、さまざまな鳥の声が百舌の求愛の唄声に混じるという。この複雑な鳴き真似から、漢字の「百舌鳥」という漢字があてられたという説がある。
 単独行動をする鳥で、縄張り意識が強く、猛禽類のように鋭いくちばしと脚の爪で、昆虫や蛙など捕らえた獲物を木の枝先に突き刺す習性を持つ。これは百舌の速贄(もずのはやにえ)と呼ばれ、秋に多く見られる百舌の特徴的な習性である。後で食べることもあれば、食べないで放置する場合もあり、この習性については詳しくはわかっていない。
 鳥は切手のデザインにも多く使われており、百舌は一二〇円切手のモチーフになっている。
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雀(スズメ) Suzume 

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 「雀(スズメ)」は、スズメ目ハタオリドリ科に属し、全国のいたるところに生息している鳥である。鳥の中では最も身近な存在であることから、昔から日本画の題材としても親しまれている。
 全長は15センチメートルほどで、口ばしの色は夏は黒色で、冬は基部が淡黄色になる。頬にある大きな黒い斑点も雀の大きな特徴である。
 山の中には住まず、公園や人家のあるところを中心に人間と共生している。
 人間の生活に密接に関係し、人間が住み始めた集落には雀もやってきて、逆に人間が離れ集落が無人になると雀も見られなくなるという習性である。人間の近くでしか生きられない割には、人間とは一定の距離を置いていて、決して近くには寄せ付けない。
 雀は雑食性で、稲などの植物の種子や虫を食べる。都会に生息する雀については、桜の花をはじめ、パン屑、菓子屑、生ゴミなど何でも餌にする。この雑食性が、都会で強く生き抜く理由であろう。
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2008/3/6


みくりが池 Mikuriga-ike 

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 みくりが池(みくりがいけ)は、富山県中新川郡立山町室堂の中部国立公園内に広がる、標高2400m、周囲約630m、面積1.35ヘクタールの火口湖である。
 立山黒部アルペンルートにあり、青くすんだ池面に立山三山を映して静まりかえっているさまは、まさに神秘的といえる。
 池の名は、立山の神のお供えをこの池の水で調理した事に由来するとか、元和三(1617)年、池の小ささを嘲笑った越前の小山法師が、地元の延命坊の言葉に乗せられてこの池で泳ぎ、3巡目で急に沈んだ事から三繰ケ池と書くようになったとか言われている。
 池を取り巻くすり鉢状の斜面には、クロユリなどの高山植物が豊富で、雷鳥が目撃されることも多い。また、周囲にはりんどう池、血の池が点在している。
 みくりが池は、日本アルプスで最も深い水深15mを誇る、室堂を代表する高山湖である。
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2008/2/29


矢川緑地 Yagawa-ryokuchi 

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 昭和五二(1977)年に東京都の緑地保全地域の指定を受けた「矢川緑地(やがわりょくち)」は、南部線・矢川駅から西へ進んだところに位置する。広さは約2・1ヘクタールあり、流路の所々に湧水が見られ、湿地帯が広がっている。
 矢川は、立川段丘崖下からの湧き水を源とし、途中甲州街道を横断して、青柳段丘崖先で府中用水の支流と合流する、長さ約1・5キロメートルの小川である。矢川という名前の由来は、流れが早いため、まるで弓から離れた矢のような川の流れであることから、その名がついたといわれている。
 緑地の半分は矢川の水をひいた湿原、もう半分は水辺を好むヤナギが目立つ雑木林になっている。貴重な湿地性の草本類が多く見られ、ミクリなどの貴重な制裁植物を見ることができる。
 植物や鳥などの生育環境が整い、湿地の上に整備された木道を進みながら散策することができる。
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