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2008/2/22


堺五月鯉幟 Sakai-gogatsu-koinobori Sakai Gogatsu Koinobori

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 堺五月鯉幟(さかいごがつこいのぼり)は、その名のとおり大阪の堺市で生まれた、錦布で製作された鯉幟である。
 明治の初期、堺で玩具、文具商を営んでいた商人が、お伊勢参りの帰りに見た名古屋の紙鯉をヒントに、和凧職人に紙鯉を作らせて販売したのがその始まりである。
 明治中期には、紙から現在の素材である錦布になり、また、それに伴う様々な技法も確立されていった。
 鯉の背に、金太郎がまたがったデザインが特徴で、素材は紙から布に変わったものの、昔と変わらぬ伝統の技法で、錦布に一筆一筆手描きされ、丹念に染め上げられている。
 そうした手作りならではのぼかしや色の濃淡、毛先の繊細さ、勢いの良さで今も高い人気を誇る逸品である。
 昭和六一(一九八六)年には大阪府により伝統工芸品に指定され、今も日本全国の空に、優雅に漂う鯉を精力的に送り出している。
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2007/11/29


延岡五月幟 Nobeoka-gogatsu-nobori Nobeoka Gogatsu Nobori

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 五月幟(ごがつのぼり)は男の子の祝いである端午の節句の時に、こいのぼりや兜、五月人形の飾りとともに、子どもの立身栄達を祝して立てられる幟(のぼり)である。今でも多くの地方でそれぞれ独特の幟を立てる風習が残されている。
 延岡五月幟もその一つで、400年近く前の寛永年間(1624~43)から続き、九州では数少ない筒引手染(つつびきてぞめ)の手法で作られている。
 延岡五月幟は上質の木綿に下絵を描き、もち米のりで下絵を縁取り二〇種類の顔料を使い、丹精こめて仕上げていく伝統的な手法であり、現在でもこの手法は守られている。
 描かれる絵は源平の戦い、勇壮な武将、金太郎や爺、そして翁など様々である。出来上がった五月幟は重々しさと独特な色合いをもち、現在では宮崎県伝統的工芸品に指定されている。
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2007/6/15


群馬 鯉のぼり祭り Gunma Koinobori-matsuri Koinobori Festival in Gunma

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 群馬の鯉のぼり祭り(神流町鯉のぼり祭り)とは、群馬県多野郡神流町にて開催されている祭りの事である。
 昭和五六(1981)年、鯉のぼりを持ち寄って始められたのが最初で、鯉のぼりをテーマとした祭りの草分けと言われている。
 毎年4月下旬から5月上旬にかけて、神流川の上を約800匹の鯉のぼりが飾る姿は圧巻で、全国から3万人に及ぶ人々が訪れている。
 その下では地元神流町で採れた山菜などの特産品を販売したり、和太鼓演奏、鯉いかだ下りなど、多くの催し物を行っている。
 特に5月3日~5日は「鯉のぼりフェスティバル」が行われ、郷土芸能披露や特産品販売、バザー、大道芸などが催されている。
 神流町鯉のぼり祭りは、さわやかで楽しい春のイベントである。
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2007/5/29


立夏 Rikka Rikka

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 立夏(りっか)は、1年を24に分割した二十四節気の1つで、毎年5月6日頃の事である。
 天文学的には、太陽黄経が45度の時で、この日から立秋の前日までが夏となる。春分と夏至の中間にあたる。
 新緑の季節で、九州では麦が穂を出し、北海道では馬鈴薯や豆の種まきが始まる。
 この時期、農家では田植えが始まり、畦(あぜ)では蛙が鳴き始め、さわやかな風を受けて鯉のぼりが大空に舞う。
 カレンダーには、夏が来たという意味の「夏が立つ」などと記載されている場合もある。
 立夏の頃は、気持ちの良い風が吹き、晴天が続くので外に出ることが楽しみな時期である。
 立夏は、大地が草で覆われ木々が青々と繁り、徐々に太陽の日射しが肌を刺す日が多くなっていく、夏が始まる日である。
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2007/5/7


フラフ Furafu Furafu

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 高知では、端午の節句に鯉のぼりや幟(のぼり)とともに「フラフ」と呼ばれる大旗を揚げて祝う。
 「フラフ」とは、旗の意味であるオランダ語の「VLAG(フラフ)」という呼び名が語源であるといわれる。
 フラフは全工程が手作りで作られ、大きさは大きい物で、縦約4メートル×横約7メートル、小さい物でも縦約2メートル×横約3メートルあり、実に豪快で美しい。
 絵は、おとぎ話の金太郎、桃太郎などの元気のよい男の子を描いたものや太閤秀吉や川中島の決戦などの勇ましい武者絵、七福神や宝船などのおめでたい図柄などがあり、いずれも、親や親族からの贈り物として活躍し、五月晴れの土佐路を豪快に賑わせている。
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2007/4/5


紙のこいのぼり Kami-no-koinobori 

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 「鯉のぼり」といえば、普通は空を泳ぐもの。また本物の「鯉」は水の中で生きているもの。ここ高知県の伊野町では、特産品である「不織布」をつかって、水に泳ぐ「鯉のぼり」を作り、清流仁淀川に泳がそう。水に帰り、自由に泳いでもらおう、というのが始まり。
 大きなもので全長七〜十メートル、小さなもので二・五メートルほど。
 作り方は長方形の大きな不織布に、鯉の下絵を描く。鯉の腹側を口から尾まで縦に切った、いわば腹開きの絵。これに緋鯉なら頭は赤、目玉は黄色・白・黒、ウロコはブルーと赤、尾は赤などというように水性ペンキで色を塗り、乾いたら全身を筒状にまるめて、腹の部分をアイロンで接着させる。不織布だから、接着剤を使わなくても、アイロンの熱だけで十分接着する。胸ビレなどもアイロンで接着し完成する。
 特産品の不織布と郷土の誇りの清流をミックスさせた、新しい地域おこしの発想だ。
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2007/2/19


端午の節句 Tango-no-sekku Tango-no-sekku (Boy's Festival)

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 5月5日に男子の成長を願い行なわれる行事。五節句の端午、菖蒲の節句とも言われる。
 中国、日本で季節の変わり目とされる端午の日に健康を祈って薬草を摘み、菖蒲酒を飲んだことが始まりとされる。
 鎌倉時代に「菖蒲」は武を尊ぶ「尚武」の意味であるとして、鎧兜や菖蒲人形を飾り、男子の健康や武運を祈願する祭りとして広まった。
 お供え物として食べられる柏餅は、柏が新芽が出るまで枯れないことから、家が途絶えないという縁起を担いだものである。
 庭先に上げられる鯉のぼりは、滝を登り龍となった鯉になぞらえ、子供の立身出世を望んだもの。各地で鯉のぼりの祭りも行なわれ、中でも高知県四万十川の「鯉のぼりの川渡し」は川面に五百匹の鯉が映え、人気を呼んでいる。
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2007/2/12


八日市大凧まつり Youkaichi-oodako-matsuri Yokaichi Giant Kite Festival

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 無形民俗文化財に選定されている八日市大凧をはじめ、数々の凧を揚げるのを中心に、凧にまつわる多くのイベントが行われる。
 八日市大凧は300年以上も昔の江戸時代中期、男子出生を祝って5月の節句に鯉のぼりと同じように揚げられたのが始まりであるが、徐々に大きくなって畳200枚以上の大凧もある。
 現在は100畳敷大凧を揚げるほか、成人を祝う行事や大きな行事を記念して揚げられているが、
この凧は、上部に魚・鳥などを墨で描き、下部に赤色文字を書いて意味を持たせる「判(はん)じもん大凧」で、全国にも類を見ない切り抜き工法で風の抵抗をできるだけ少なくし、揚げ糸の強度と凧の大きさのバランスをとっている。
 まつりは、毎年、5月の第4日曜に愛知川河川敷で行われ、多くの人出で賑う。
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