NIPPON Kichi - 日本吉

記事数2件: 1~2 件表示          

2007/11/22


文様 紗綾形(サヤガタ) Monyou Sayagata 

Jp

 紗綾形(さやがた)とは、卍(まんじ)つなぎの一種で、卍を斜めに連ねた連続文様の和文様である。
 和文様とは、平安時代以来、公家の服装・調度品や装飾に用いられた形、色、構成などに独自の優美な様式を持つ図柄の総称である。
 桃山・江戸時代に紗綾織(さやおり)が明から輸入され、地文様として使われたので、紗綾形と呼ばれるようになったと言われる。
 卍を斜めに崩して連続文様にしたもので「卍崩し」「卍繋ぎ」または「雷文繋ぎ」などとも呼ばれ、白生地や帯地の地紋によく使われる文様である。
 染物の地文様、建築の装飾などにも用いられ、慶長時代の小袖のほとんどは紗綾形の綸子(りんず)であったといわれている。
 文様・紗綾形は、組子障子・欄間・衝立など建築の和風装飾や絹織物に良く用いられる、伝統的な和文様である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/1/7


萬福寺 Manpukuji Manpukuji Temple

Jp En

 京都府宇治市にある萬福寺は、1654年、中国福建省から渡来した隠元禅師が後水尾法皇や徳川四代将軍家綱公の崇敬を得て1661年に開創された中国風の寺院。卍字くずしのデザインによる高欄、黄壁天井とよばれるアーチ型天井などがある。
 日本三禅宗(臨済・曹洞・黄檗)の一つで、隠元禅師、木庵禅師、即非禅師など黄檗宗の大本山である。
 創建当時そのままに残っていることが特徴で、建物23棟、回廊、額など多数が国の重要文化財に指定されている。
 黄檗僧たちが日本に与えた影響は大きく、千葉県八万石の新田開拓、日本初の公共図書館事業、岩国の錦帯橋(アーチ型の橋)建設指導など、社会事業に貢献した。
 また、今日安置されている22の仏像は、それまでの日本の仏像とはかなり違いがあり、これを境に日本全体の仏像容姿がおおきく変わり、異国的な魅力の要素がふんだんに取り入れられた。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数2件: 1~2 件表示          
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter