NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/9/11


江島法印神楽 Enoshima-houin-kagura 

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 江島法印神楽(えのしまほういんかぐら)は、宮城県牡鹿郡の江島地区に伝承されている神楽である。
 大正八(1919)年、当時の江島区長が、登米地方から師匠を呼び、神楽を習わせたのが始まりとされている。
 岩手県南部から宮城県北部に伝えられた戸倉流神楽と、隣接する地区の寺崎流神楽の流れを汲むものとされ、四方を海に囲まれるという江島の地理的条件から、他地方では根絶した型や曲目が良く保存されている。
 本来なら修験者である法印たちの五穀豊穣や無病息災などの祈祷の儀式である法印神楽だが、漁師の多い江島においては、冬場の荒れた海に船を出せず、波が落ち着くまでの間、娯楽の一つとして舞われていたという。
 古代布の装束を着け、「古事記」を題材にした一五番の演目を神言風という詞章を唱えて舞う。
 浜の気性を感じさせる力強い演舞は、他の神楽とは一線を画すものであり、県の無形民俗文化財に指定され、保存会によって今も大切に伝えられている。
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2007/9/5


渋川へそ祭り Shibukawa-heso-matsuri 

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 榛名や赤城などの山々に囲まれ、水と緑に恵まれた群馬渋川市では、毎年7月になると「渋川へそ祭り(しぶかわへそまつり)」というユニークなお祭りが行われる。
 渋川は地理的に日本の真ん中とされ「日本のまんなか・へそのまち」と言われている。それにちなみ、昭和五八(1983)年に市のキャッチフレーズを「日本のまんなか緑の渋川」と制定し、翌年に商工会議所が中心となり実行委員会が発足、「第1回日本のまんなか渋川へそ祭り」が開催された。
 例年盛り上がりを見せる祭りは、八木節や渋川雷太鼓など多彩な催しが行われ観客を楽しませてくれる。更に踊り手がお腹に大きな顔を描いて、腰に法被を纏い、大きな笠で頭を覆うスタイルで「はら出せヨイヨイ、へそ出せヨイヨイ、ここは渋川、日本のおへそ」という掛け声の「へそ音頭」で観客の笑いを誘う。
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2007/7/12


三州瓦 Sansyuu-kawara Sanshuu Tiles

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 愛知県三州地方にある日本三大瓦産地のひとつ。
 その歴史はあきらかではないが、588年頃とされている。古書に瓦博士と訳せる言葉があり、この頃には日本に存在したとされている。三州では1700年ごろに産地として形成されたと言われている。
 安城市、豊田市、瀬戸市などから良質の粘土が浅い地層で採取できることや、地理上、日本の中心に位置する事などから、一大産地を築き上げた。
 種類は大きく4種類に分かれ、いぶし瓦、釉薬瓦(陶器瓦)、無釉薬瓦、塩焼瓦となる。1130度の高温で13時間から16時間焼かれることで、強い瓦の製作が可能である。
 当初は手作業で1枚ずつ焼いていたが、今は機械化が進み、工場生産で作られている。 また環境問題から、リサイクル、ソーラー瓦などに対応する新しい技術も開発されている。
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2007/7/9


美里洞窟 Misato-doukutsu 

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 美里洞窟(みさとどうくつ)は、北海道北見市にある遺跡。北海道で初めて確認された遺跡である。北海道では珍しい、縄文時代の遺構が残る遺跡だ。
 美里洞窟は、石灰岩が雨水や地下水の浸食によりできた自然の洞窟で、壁面に鍾乳石が沈着した鍾乳洞遺跡である。北見市は常呂川、訓子府川やサロマ湖などの水源に恵まれているために、このような洞窟ができたと思われる。
 内部からは、縄文時代のものと思われる約6000年前の土器や石器が出土している。出土した遺物や地理的環境から、定住跡ではなく、狩猟のために一時的に利用したキャンプサイトだと考えられている。
 美里洞窟は、7月1日から10月31日までの期間に見学できる。また、出土品は北網圏北見文化センターでも展示されており、北海道における縄文時代の文化をうかがい知ることができる。
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2007/7/5


知床峠 Shiretoko-touge 

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 知床峠は、昭和五五(1980)年に開通した北海道斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ知床横断道路にある、標高738mの峠である。
 知床連山の尾根筋にあたり、峠に駐車場と共に併設されている展望台からは、主峰である羅臼岳を間近に見ることが出来る。また、天候がよければ遠くにオホーツク海を挟んで国後島を望むこともでき、ドライブコースやツーリングなどでも非常に人気の高い峠でもある。
 その地理的関係から、7月下旬になっても残雪を所々に垣間見れ、沿道に広がるハイマツとのコントラストが非常に印象的な光景を作り出す。
 霧が多く発生する場所としても知られており、条件とタイミングが良ければ、霧に煙る雄大な羅臼岳や、裾野に広がる雲海などの絶景を楽しむことが出来るだろう。
 秋になれば羅臼岳も紅葉で色付き、よりいっそうの自然美を見せてくれる。
 国後島から上る朝日の眺望や、霧と紅葉を身にまとう羅臼岳など、知床慕情に心行くまで浸れる場所である。
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2007/5/29


谷川岳 Tanigawa-dake Mt. Tanigawadake

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 谷川岳(たにがわだけ)は、群馬県利根郡みなかみ町と新潟県南魚沼郡湯沢町の境の三国山脈にある、標高1977mの山である。日本百名山の一つに選ばれている。
 清水峠から茂倉岳、一ノ倉岳から万太郎山、平標山、三国峠までを結ぶ谷川連峰の中心的存在にあたり、オキノ耳・トマノ耳の2つの頂上を持つ。
 その地理的特性から、北西の季節風が多くの積雪をもたらし、冬には豪雪が降る。
 初夏から夏にかけては高山植物が咲き誇り、あちこちに花畑が出現する。9月初旬、山頂付近のナナカマドが赤く染まると間もなく紅葉が始まり、10月の紅葉の時期には夏以上に登山者が訪れる。
 谷川岳は、厳しい自然を持つ日本有数の峻険である。
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2007/1/23


鈴鹿墨 Suzuka-zumi Suzuka Sumi Ink

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 鈴鹿墨は、鈴鹿の山の松材から作った上品な墨である。
 平安時代初期に鈴鹿の山で採れる松材を燃やして油煙を取り、それをニカワで固めて墨を作ったのが始まりと伝えられている。
 江戸時代に大名の家紋が決められたり、寺子屋が広まったこととともに墨を必要とする人が増え、領主に保護されたこともあって生産が増えた。
 鈴鹿墨は、地理、及び気候風土の諸条件に恵まれているため、作品創作時の墨の発色が良く、上品で深みがあり、基線とにじみが見事に調和する品である。
 現在も、昔ながらの「型入れ成形」等の技法を用いて油煙墨、青墨、松煙墨を製造し、その生産量は全国の30%を占める。
 1980年、通産省の伝統的工芸品に指定される。
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