NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/2/7


江戸筆 Edo-fude 

Jp

 江戸筆は、東京にて造られる伝統工芸品である。
 610年頃、高句麗の僧・曇徴(どんちょう)が紙、墨の製法を招来し、これが筆墨硯渡来の始まりとされる。
 以後、筆は京都を中心に広まったが、江戸時代(1600年代)に入って商人と寺子屋が急増し、江戸の筆需要は急増した。
 江戸筆職人は、供給元としてその技術を磨き、その後の大火や幾たびもの戦災で規模を縮小しつつも、伝統の技を守り続けてきた。
 江戸流の製造法「練りまぜ法」は、元禄期に細井広沢により確立された手法で、明治5年の学制発布と共に急速に広まった。
 関東大震災、第二次世界大戦の惨禍により、筆職人の多くは東京を離れたが、東京に残った筆職人は高級筆の製造に活路を見出し、技術技法の継承を図っている。
 江戸筆は、日本の書物や浮世絵を影で支えてきた、欠く事の出来ない実用工芸品である。
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2007/1/23


鈴鹿墨 Suzuka-zumi Suzuka Sumi Ink

Jp En

 鈴鹿墨は、鈴鹿の山の松材から作った上品な墨である。
 平安時代初期に鈴鹿の山で採れる松材を燃やして油煙を取り、それをニカワで固めて墨を作ったのが始まりと伝えられている。
 江戸時代に大名の家紋が決められたり、寺子屋が広まったこととともに墨を必要とする人が増え、領主に保護されたこともあって生産が増えた。
 鈴鹿墨は、地理、及び気候風土の諸条件に恵まれているため、作品創作時の墨の発色が良く、上品で深みがあり、基線とにじみが見事に調和する品である。
 現在も、昔ながらの「型入れ成形」等の技法を用いて油煙墨、青墨、松煙墨を製造し、その生産量は全国の30%を占める。
 1980年、通産省の伝統的工芸品に指定される。
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