NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/12/4


香木 Kouboku 

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 香木(こうぼく)とは良い香りのする木の事で、大抵は沈香(ちんこう)、伽羅(きゃら)、白檀(びゃくだん)の3つを指す言葉である。
 日本での香木に関する最古の記述は日本書紀に見られ、推古天皇三(597)年、香木が漂着し、火にくべたところよい香りがしたため献上した、と記されている。
 本格的なお香、香道などにはなくてはならぬ物とされ、江戸時代には組香(くみこう)が創作され、庶民の間に香道が浸透していった。
 沈香は、外的要因によって木質部に樹脂が凝結し、樹木が枯れていく過程で熟成されてできたもの。
 伽羅は、沈香とほぼ同様の生成過程を経るが、香気や油質の違いによって沈香の中でも別格とされる、貴重な香木である。
 白檀は、爽やかな香りの香木で、インドやインドネシア、マレーシアなどで栽培されている。
 香木は、香道以外にも心身の浄化や強壮に効用があるとされる、焚くと良い香りのする木である。
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2007/11/20


塗香 Zukou 

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 塗香(ずこう)とは、仏教において、行者が手や身体に塗って自らを清めるのに使う香である。
 元々の起源はインドにあり、香木から香料を取り、体に付けて体臭などを消すのに使ったという。ここから発展し、身体を清める、邪気を寄せ付けないという意味で仏教で取り入れられたとされる。
 清め香とも呼ばれ、本尊にお供えしたり、ごく少量を手の平に塗ったりして身を浄めるために用いる粉末の香で、一般にも写経を行う際に用いられている。
 天然香薬種を調合して作られた塗香は、すっきりとした香の香りで、身にまとう香りとしても楽しむ事が出来る。
 内的な煩悩を清める、外的な邪を寄せ付けないという意味づけの他、香をかぶると病気が治るとか、頭がよくなる等とも言われている。
 塗香は、手や身に塗って迷いや邪心を浄める香の事である。
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香炉 Kouro 

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 香炉(こうろ)とは、香を焚き、楽しむための器であり、上面、または側面に大きく開口した筒、椀、箱、皿状の容器である。
 インドに起源をもつ香炉は、中国・朝鮮を経て、仏教の伝来後、間もない時代に日本にも渡来したとされている。
 香炉は、金属・陶磁器などで作られており、インドでは臭気を消すために利用されていたが、日本に伝わってからは、仏具として多く使われるようになった。
 焼香は人間の悩みを乗り越えて精進する事を意味し、また、塗香(ずこう)という、香りを身体にあてて清める方法があり、これを持戒として正しい生活を送る事を、仏道では釈迦が諭している。
 仏具としてだけでなく、工芸品としての香炉も存在し、居間や寝室でも香の香りを楽しめる。
 香炉は、香を焚くための仏具であり、伝統的な工芸品道具である。
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香 Kaori 

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 香(かおり)は、古代から人間の生活に深く関わってきた、重要な文化である。
 人が良い香りに接した最初の方法は、芳香物質に偶然火を点けることであったと想像されている。
 香りはシルクロードを通して日本に伝わったとされ、日本書紀には、推古三(595)年、漂着した流木が天皇に献上され、摂政・聖徳太子が、これは稀有の至宝「沈香」であると教えた逸話が残っている。
 平安時代には貴族の間で香り遊びなども行われるようになり、室町時代に、一定の作法に従って香を鑑賞する「香道」が興り、日本独自の発展をした。
 江戸時代に入り線香が製造され、香道では、二種類以上の香木による複雑なゲーム・組香が考案され、源氏香や競馬香、宇治山香も始まった。また、明治時代になると西洋から香水が入り、流行した。
 現代では科学的効能も考慮した、癒しやリラクゼーションなど多岐に渡った香り文化が花開いている。
 香は現在、暮らしに欠かせない彩りとして、広く浸透している。
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2007/10/23


聞香炉 Monkouro 

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 聞香炉(もんこうろ)は、香道で用いる、香木を加熱し、香気を発散させる目的で用いる、蓋を持たない器である。
 火気を使用する関係上、材質には不燃性、耐熱性が求められる。そのため、陶磁器や金属、石材などで作られていることが多い。
 香道は、室町時代におきた日本の伝統文化であり、仏教と共に日本に伝えられた香は、平安時代には個人の趣好・知的感覚により薫物が作られ、室町時代・東山文化隆盛の頃に、香木を使用する聞香形式が整え出された。
 通常一対で用いられ、青磁、染付等の少し大きめの蕎麦猪口のようなもので、高さは6~8cm、直径は6~7cm、底には3つの高台が付いている。
 聞香炉は、香道において、自然を感じ、四季を想い起こさせる香りの世界を堪能するための、優雅で高尚な香道具である。
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2007/1/26


津江川の清流 Tsuekawa-no-seiryuu The Clear Tsue River

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 津江川は、大分県日田市中津江村の中を流れる、筑後川の源流の一つである。
 西は福岡県、南は熊本県に接する境界地で、隣の日田市上津江村とともに大分県内で最も山深い場所である。
 中津江村の中央を流れる津江川は透き通っており、清流は冷たく、ほんのり甘い。
 9つの支流が合流する津江川は、いたる所で見事な渓谷美をみせてくれる。この水の流れを満々と湛える下筌ダムでは、四季折々に自然の美しさを堪能できる。
 ここは筑後川最上流部の鮎釣りの場所であり、最も美味しい鮎が釣れる場所でもある。津江川水系の鮎は、香りが高くて身が引き締まり、脂が乗っている最高級品として知られている。
 津江川の清流は、太公望も喜ぶ澄み切った流れが特徴である。
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2007/1/25


梅の里公園 Umenosato-kouen Umenosato Park

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 岡山県津山市神代地区に所在する「梅の里公園」。5ヘクタールの敷地に、梅の木を14品種、3800本を栽培している。住民主導で整備が進められ、1994年にオープンした。
 梅の見ごろとなる2月中旬から3月下旬には、公園一面に花を咲かせ、梅の香りで春の訪れを知らせる。様々な品種の梅が咲き誇り、紅色、薄いピンク、白色など多彩な色の花びらがグラデーションのようにあたりを彩る。また公園では開花時期に合わせて「梅まつり」が開催され、多くの人々で賑わうという。
 梅の加工場では、梅の実を利用した梅干、ジャム、カリカリ漬け、ゼリーなどの加工品を製造販売しており、こちらも人気だ。
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