NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/9/4


河内祭・御船祭 Kouchi-matsuri Mifune-matsuri Kouchi Festival

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 本州最南端の町である和歌山串本町古座で毎年7月24、25日に「河内祭(こうちまつり)」が行われる。「御船祭(みふねまつり)」とも言われ、国の重要無形民俗文化財に指定された古座川を舞台にした水上の祭りだ。
 古く源平の戦いに源氏方として出陣した熊野水軍の勇士達の戦勝を、「河内神社」で祝ったのが始まりとされ、その凱旋の姿を伝えるものだと云われている。
 色鮮やかな陣幕や水引き、槍、矛、提灯などで飾った御舟3隻が、「古座神社」で入舟式を行い、河口から御神体である河内大明神の祀られている清暑島(せいしょとう)にゆっくりと2日かけて遡っていく。その為、参拝や奉納は本祭の25日に行われる。
 町では獅子が舞い、中学生らが櫂伝馬競漕を勇壮に繰り広げている。
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諫早・川まつり Isahaya Kawa-matsuri 

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 長崎諫早市では毎年7月25日に「諫早(いさはや)・川まつり」が行われる。
 昭和三二(1957)年の諫早大水害は、行方不明者も含め539人の尊い命を奪った。この大水害の犠牲者の冥福を祈りつつ、防災の誓いを新たにする為、市と商工会議所などが中心となって大水害のあった7月25日に諫早公園前の本明川河川敷一帯で開催しているのが「諫早・川まつり」である。
 お祭りを「動」と「静」に大別すると、ここのお祭りは厳かで幻想的な「静」の祭りで、午後8時から市役所近くの高城橋で行われる式典では、市民らが犠牲者の霊に黙祷し、冥福を祈る。
 そして、本明川では約23000個の万灯が一斉に灯され、静寂な川面に灯火を映す。その灯火が神秘的な光景を観せる中、夜空には花火が打ち上げられ大輪の華を大音響と共に咲かせ、観客をこの明かりと音のコントラストで魅了しているのだ。
 尊い命の冥福を祈るこのお祭りは、神秘的な雰囲気の中で厳かに行われる。
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2007/8/24


村上大祭 Murakami-taisai 

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 新潟県下三大祭の一つに数えられる村上大祭(むらかみたいさい)は、西奈彌(せなみ)羽黒神社の例大祭のこと。地元で「おしゃぎり」と呼ばれる山車(だし)が出ることで有名。
 三基の神輿に御神霊を奉遷し、荒馬十四騎、稚児行列を先導に町内を巡行する神事だが、おしゃぎりの中には堆朱(ついしゅ)・堆黒(ついこく)と呼ばれる村上伝統の木彫り漆の粋を凝らした細工が随所に見られ、古いものでは二〇〇年以上も前のものもあるという。
 「おしゃぎり」の名前の由来は、歌舞伎や狂言の音曲やお囃子のことを「しゃぎり」と呼ぶところから来ているとされる。
 寛永一〇(1633)年、村上藩主が神社を城から見下ろすのは畏れ多いとして羽黒神社を現在の場所へ移されたことを祝い、人々が大八車に太鼓を積んで町を練り回したのが始まりと伝えられる。当初は旧暦の六月六日・七日に行なわれていたが、明治以降は新暦に変わり、毎年七月六日・七日となった。
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石鎚山お山開き Ishizuchi-san-oyama-biraki 

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 石鎚山(いしづちやま)は、加賀白山、越中立山、大和大嶺山及び釈迦嶽、駿河富士、伯耆大山とともに、日本七霊山のひとつにも数えられる四国の霊峰。標高は1982メートルである。この石鎚山お山開きは石鎚神社最大の御祭儀で、毎年七月一日〜一〇日までの一〇日間に渡って行なわれる。
 石鎚神社は、修験者の役小角(えんのおづの)が和銅三(710)年頃開山、後年、空海が修業を行ったとも場所とも伝えられる由緒ある神社。
 大祭前日の六月三〇日は出御祭で、神輿に納められた智・仁・勇の三体のご神像が、七合目にある成就社まで運ばれる。翌七月一日の朝、大太鼓の音に送られ、白装束姿の信者が御神像を背に、険しい山道を山頂へと駆け上がる。山頂では、ご神像拝戴(しんぞうはいたい)と呼ばれる、信者の背中にご神像を押しつける神事が行なわれ、人々は一年の無病息災を祈願、その後ご神像は頂上の社に納められ、祭りの期間中鎮座する。
 元々は女人禁制のお山であったが、現在ではそれは七月一日のみとなった。
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2007/8/20


北國花火金沢大会 Hokkoku-hanabi-kanazawa-taikai 

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 七月初旬から九月の終わり頃まで、石川県の各市や町、約二〇箇所で行われる「北國花火大会」の中で、「北國花火金沢大会(ほっこくはなびかなざわたいかい)」は一、二を争う規模である。
 七月の終わりに石川県金沢市で行われ、毎年スケールアップする打ち上げ花火の総数は一〇〇〇〇発以上にものぼる。金沢の夜空を焦し、市内を流れる犀川(さいがわ)の川面を眩く照らす。
 犀川緑地で行われる、スターマインの五箇所同時打ちや滝仕掛けは素晴しく、大きな歓声が上がる。そして、息もつかせない一〇〇〇連発の乱れ打ちが始まると、怒号にも似た歓声が鳴り響いて止まない。
 周辺は四方に遮るものも無く遠くからも見物は可能だが、それでも毎年二〇万人以上の観客が訪れる、活気のある花火大会である。
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津花火大会 Tsu-hanabi-taikai Tsu Fireworks Display

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 伊勢湾を臨む三重県津市の阿漕浦海岸(あこぎうらかいがん)では、毎年七月の後半に「津花火大会(つはなびたいかい)」が行われる。
 江戸時代から続く歴史のある花火大会で、時代によって形を変えていき、戦後の昭和二五(1950)年に復活した際、今の様な特徴のあるものになった。
 ここは海に面している事もあり、それらを利用した打ち上げ方法の花火を見ることができる。観覧席に安全な距離まで近付いた船上から、多彩なスターマインが短時間に次々と打ち上げられ、それらは華やかなだけでなく大迫力の一言。
 そして、津の海の魅力を最大限に表現する「海上自爆花火」とは、疾走する船から次々と花火玉が海中に投げ込まれ、水面に大輪の「花」を広げていくもの。その光景は、孔雀が一斉に羽を広げた様な、極彩色の華麗な姿を目に焼きつけてくれる。
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おやまサマーフェスティバル Oyama-summer-festival 

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 栃木南部にある小山市最大のイベントである「おやまサマーフェスティバル」は、毎年七月の最終土曜日と日曜日の二日間に亘って開催される。
 土曜日のオープニングカーニバルは、小山駅前・祇園城通りのパレードから始まり、市役所周辺会場にて市民の参加による「よさこいおやま」、小山の伝統芸能など様々な催しが行われ、辺りは多くの人々で賑わう。
 そして二日目の夜の見ものは、なんといっても花火大会だが、これは戦後間もない昭和二四(1949)年に人々の心をなぐさめ、元気づけようと始められたものである。
 今ではスターマインを中心とする尺玉の打ち上げ、そして花火師達による絢爛豪華な花火の競演やナイアガラなど、関東でも有数の規模を誇る二万発を超える花火が夜空を焦し、大輪の美しい花を咲かせ、観客を魅了し続けている。
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貴船祭り Kifune-matsuri 

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 神奈川真鶴町で毎年七月二七、二八日に行われる「貴船祭り(きふねまつり)」は、神輿を乗せた船が海を渡り、豊漁や海運の安全を願う。日本三大船祭りの一つで、その歴史は一七世紀まで遡る。
 およそ一一〇〇年前、真鶴岬の沖合いから一隻の屋形船が流れ着き、それをある翁が見つけた。その船を調べてみると、木像一二体と書状が添えられてあり、翁と村民達は力を合わせ社を建造、鎮守の神として祀ったのが「貴船神社」と伝えられている。
 その後、船に神霊を移して港内の漁船や石船の祈祷をして回り、神輿が村を渡御する様になった。
 貴船神社から出された神輿は船に乗せられ、装飾を施した豪華な船など数隻を従えて対岸のお返殿に運ばれる。そこで一晩を過ごし、翌日になると周辺の町民に担がれ町内を一周、再び神社に戻る。
 神事舞踊や鹿島踊りの奉納で盛り上がるこの祭りは、平成八(1996)年に国重要無形民俗文化財に指定されている。
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